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彼女が父と''仲良し''してたなんて信じられるか?  作者: 隆頭


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最終話 俺が二人の女の子と''仲良く''なったなんて信じられるか?

 あれからしばらく経ち、もう冬休み前だ。

 早いものでクソ親父に付けられた傷もすっかり癒えて、前のような学校生活を取り戻せたと言える。

 まぁ彼女が二人いるというのは健全とは言えないけど。


 ちなみに刑務所にぶち込まれたクソ親父だが、程なくして亡くなったらしい。

 極度のストレスが原因らしいが…詳しいことは分からない。


 どうでもいい…とは言えないか。

 あれだけのことをされたとはいえ元は肉親、ざまぁという気持ちは湧かないよ。

 もっと真面目にやっていたら、こんな事にはならなかったのにな。

 あれだけ酷い目に遭わされたというのに、いざ亡くなったと聞くととても虚しいものだ。



 それももう二月以上前のこと、明日から冬休みだ。明日から何しよー。


晴政はるまさくんお待たせ」


 バイトが終わり着替えた花澄はすみさんが声を掛けてきた。

 華やかな笑顔が眩しい。


「よし、じゃあ行こっか」


「うん!」


 彼女と手を繋ぎ歩き出す。今ではすっかり慣れた光景だ。

 繋いだその手から伝わるその温もりが幸せだ。


 家に着いてご飯を食べて、同じ布団に入って寝る。贅沢すぎるほどの幸せだ。



 朝に起きて朝食を食べ、二人で今日はなにをしようかと楽しく話す。


「結局 冬休みはどうしよっか」


 花澄さんはそう言って、あぐらをかいた俺の膝を枕にした。ちょっと高くない?


「今日はゆっくりして、明日はデートしようか」


「いいね!」


 元気に返事をする彼女が可愛すぎて辛い。

 頭をそっと撫でていると、おもむろに彼女が起き上がる。

 彼女はそっと顔を顔を近付けて、そのまま唇を重ねて押し倒してきた。



 時刻は昼前、互いに求めあった後の心地よい気だるさに任せて眠るのも悪くないが、生憎そこまで眠気は無い。

 行為で濡れた体をシャワーで洗う。

 今日の昼は有り合わせの食材で適当な料理を作って食べた。今日は俺が作ったよ。


 昼食の片付けをしているとスマホが鳴る。

 バイブがなってるってことは電話かな?と思いソレを手に取るとのぞみから着信だった。


「もしもし」


『もしもし晴政!今からそっち行ってもいい?』


「全然良いしむしろ来てくれ暇だし」


 希の元気な声にそう答える。

 まぁこの暇を望んで選んだんだけどね。


「せっかくなら希ちゃん泊まりに来たら?」


 俺の電話相手を内容から気付いた花澄さんがそんなことを言った。

 その声色は少し弾んでいた。


『あっ!それアリ!』


 ということで今日は希が泊まりに来ることになった。こういう突然イベントも楽しいよね。


「今日は三人だね、晴政くん…ふふ」


 電話を切ったあとに花澄さんがそう囁いてきた。いたずらっぽい妖艶な笑みを浮かべながら…ね。



「おじゃましまーす」


「「いらっしゃい」」


 元気よく挨拶する希に花澄さんと俺がハモりながら返す。


「じゃあ早速!」


 部屋に入って荷物を置いた希が飛び付いててきたのでそれを受け止める。なでなで


「……もしかして、ヤった?」


「聞くなそんなこと」


 コイツおかしいわ。泊まる用意はしてきたもののデリカシーの用意は忘れてきたらしい。


「ふふっ、どっちでしょう?」


 とぼけたように笑ってるけどそれ隠す気ないですよね花澄さん。


「もうそれ答えだよね?私もやらせてよ、ほら脱げ脱げ」


「わー」


 されるがままとなった俺は、鼻の下を伸ばした希に脱がされ、そして体を重ねた。爛れてんなぁ…。


「こういうのもいいね、冬休み中ずっとここにいようかな」


「それができるなら楽しそうだけど、大丈夫なのかよ?」


 高校生の男女がそんなこと…破廉恥です!とは言わないが結希ゆきさん許してくれる?


「聞いてみようかな」


「えっマジでやんの?」


「ぷっ、あははっ」


 俺たちのやり取りを見ていた花澄さんが吹き出すように笑った。

 まだ冬休みは始まったばかり。


 幸せだってはじまったばかりなんだ。

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