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彼女が父と''仲良し''してたなんて信じられるか?  作者: 隆頭


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十七話 断罪の始まり


「ふふ…たっぷり楽しませてやるからなぁ…さぁ酒匂さかわ君、準備はいいかね」


「いいっすよ」


 私に覆いかぶさった粕斗かずとが酒匂という人にそう言うと、彼が手をパンパンと叩く。

 その瞬間、思い切り扉が開かれた。


「なっ…どういうことだ、何でお前が!」


 粕斗が驚いたように叫ぶので、押し倒されたままの私は顔だけそちらを向ける。


「全部聞いてたぜ、クソ親父が…」


 そこにいたのは、私が愛してやまないハル君だった…。



 ーーーー時は少しさかのばるーーーー



 俺たちは協力者から繋がった電話を聞いていた。


 彼は''事を始めた二人''がいる、元俺の部屋に入る直前に、電話をかけた状態で入室した。

 相変わらずそこでやってたのか…。

 懲りないクソ親父バカだ。


 もちろんスピーカーにしており丸聞こえだ。

 クソ親父がすごくクソクソしててとっても気持ち悪かったです。とっとと死んでくれ害悪が。


 ぶちゃぶちゃと独り善がりでヘッタクソなキスの音は思わず耳を塞ぎそうになるくらいおぞましかった。吐きそうだったよマジで。

 それを聞いている全員が思い切り顔をしかめる。


 それをされている莉乃りのは不愉快の極みといったところだろう。まぁ自業自得だが。


 既に俺たちは家に侵入しており、途中から俺だけが部屋の前で待機していた。

 他のメンバーはリビングで待機中だ。

 母さんは俺一人で行くことに反対していたが、俺のわがままだと納得してもらった。

 渋々だったけどね。


 そして部屋から手を叩く音が聞こえてくる。

 彼からの合図だ、まずは俺一人の侵入となる。

 ドアノブに手をかけ、勢いよく扉を開ける。


「なっ…どういうことだ、何でお前が!」


 視界に入ったのは服を脱いで、みっともなく汚い裸体を晒したクソ親父と、ソレに押し倒された莉乃だ。

 何事かと驚いたクソ親父だが、俺の姿を認識した瞬間、目を見開いて怒鳴り声を上げた。


「全部聞いてたぜ、クソ親父が…」


 あまりの気持ち悪さと怒りがぜになり声が震える。

 莉乃は仮にも俺が大好きだった彼女だ、あんなモノを聞かされた上こんなものを見せられたことで非常に不愉快でもある。

 やはり心のどこかに未練があるのかもしれない。


「答えろ!どうしてお前がここにいる!」


「どうしてもこうしてもねぇだろ、それに自分が一番わかってんじゃねぇのかよ!おい!」


 俺も負けじと声を張り上げる。その声は部屋に響いた。


「このクソガキが!」


 やはり、クソ親父が殴ってくる。

 すぐに頬を狙ってくるあたり喧嘩慣れしていないことが丸わかりだ、腰も入ってない。

 とはいえまだ傷が完全に引いていないため思ったより痛い。


「ハル君!」


 殴られた俺見た莉乃が悲痛な声を上げる。

 わざと食らっただけなので大したことはないが彼女にはそう見えなかったようだ。今更が過ぎるけどな。


「君は黙ってなさい!コイツをしっかり分からせてから目の前で犯してやるからな!お前は俺の女だ!」


 そう怒鳴ったクソ親父がズカズカと俺の目の前に歩いてくる。

 随分と汚い姿ヤツだ。


「お前なぞ…ぶちのめしてくれる!」


 クソ親父は拳を振り上げ、俺に向かって思いっきり振り下ろした。


 …がそれは俺に当たることは無かった。


「いい加減にしとけよ、クソジジイ」


「なっ…酒匂、貴様ァ!」


 クソ親父の拳、その手首を酒匂が掴んでいた。

 その表情は怒りに染まっていた、声にも怒気がハッキリと出ている。


「でりゃぁ!」


「ぐぅッ」


 彼はその手首を捻りあげ、地面に投げ伏せた。

 クソ親父が軽々と転がされる。


「な…どうして!」


 転がされたことに驚いたクソ親父に酒匂が怒鳴る。まるで信じられないといった様子だ。


「テメェはここで終わりなんだよ!ゴミ野郎!」


 それに酒匂が怒鳴り答えた。俺の反撃はここからだ。

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