即死スキルを有している冒険者が方舟を手に入れました
今回は即死スキルを有している冒険者が方舟を手に入れる話です。
新しいダンジョンが発見されたという噂を聞いたので、隣国での最初の冒険はダンジョン探索にした。
ダンジョンの中は洞窟タイプのダンジョンだった。
「何なんだ、この空間は」
ダンジョンの変化に俺は驚愕した。
洞窟が機械的な空間に変わっていたからだ。
更に進んで行くと、突然警報が鳴り響いて、ゴーレムタイプの魔物達が押し寄せて来た。
戦闘態勢を整えたが、しかし何故か魔物達が平伏した。
そして俺を最奥の部屋に案内してくれた。
部屋の中では大型の魔物が平伏していた。
「マスター、我々は方舟を管理するガーディアンです。貴方の奴隷です。下僕です。思う存分にこき使って下さい。我等一同マスターの御帰還を一日千秋の思いで、待ちわびておりました。本当に感無量です。大いに感動しております」
このガーディアン、まるで人族みたいだ。
「お前、随分人族っぽいガーディアンだな」
「前マスターにそういう風に調教いや教育されたのです」
「今調教と言い欠けただろう」
「言い欠けていません。マスターの勘違いです」
「誤魔化すのはやめろ。確かに言い欠けた」
「絶対に勘違いです」
このポンコツガーディアン、あの駄女神と同じく良い性格してやがる。
ガーディアンから詳しい説明を聞いたら、このダンジョンは方舟という名前の飛行船らしい。
創造主である古代人は行方不明で、魔物達は古代人の帰還を待っていたらしい。
押し寄せて来たのも戦う為ではなく、出迎えだったらしい。
古代人と同じ波動を感知したので、俺をマスターと認識したらしい。
もしかして古代人というのは地球からの転生者もしくは転移者なのかもしれない。
「この宝玉に触れて指示を念じれば。方舟は指示通りに動きます」
『地上に浮上しろ』
試しに宝玉に地上に浮上しろと指示を念じたら、地割れを引き起こし、方舟が地中から空中に浮上した。
まる宇宙○艦ヤ○トの浮上シーンみたいだ。
冒険者ギルドの規定では拾得物の所有権は発見者にある。
つまり方舟は俺の物だ。
方舟なら他の大陸への渡航も可能だ。
方舟を手に入れて、俺は上機嫌になった。
「な、何だ。あの巨大な魔物は」
「空を飛行している」
「きっとドラゴンだ」
方舟の報告をする為に王都まで飛行したら、王都中がパニックになってしまった。
次回は即死チートスキルを有している冒険者が闇の組織の大幹部になる話の予定です。




