雷撃龍の卵を孵化させました
今回は雷撃龍の卵を孵化させる話です。
「ハルカ達に頼みがある。実は我の愛妻が卵を五つ産んだのだが、神龍族は卵に魔力を注いで孵化させる。しかし我が一つ、愛妻が一つ、各々魔力を注がなければならない。そうすると卵が三つ余ってしまうのだ。そこでハルカ達に魔力を注いで欲しいのだ。本来なら他の雷撃龍に頼むのだが、駆け落ち結婚の為に頼めないのだ」
「良いですよ」
「任せて下さい」
「頑張ります」
雷撃龍から卵に魔力を注いで欲しいと頼まれたので、もちろん快諾した。
雷撃龍の子供か。
物凄く可愛いでしょうね。
生まれるのが楽しみです。
早く生まれて欲しい。
卵を抱きながら、魔力を注ぎ続けた。
私の魔力が雷撃龍の影響を受けているらしく、卵が徐々に白色から黄色に変化していった。
ノワールの卵は黒色に変化して、サンデーの卵は白色のままだった。
「何だよ、あの卵」
「雷撃龍の卵らしい」
「やはり辺境伯家の方々は変人だ」
領民達から変人を見るような視線を向けられた。
やがて卵が孵化し始めた。
「頑張って」
私は懸命に励ました。
「ガォガォガォ」
卵に亀裂が生じて、幼龍が出てきた。
無事に孵化したので、私は安堵した。
「私の卵が無事に孵化しました」
「私の卵も孵化しました」
ノワールとサンデーの卵も無事に孵化した。
私の孵化させた幼龍は黄色の身体で、ノワールの孵化させた幼龍は黒色の身体で、サンデーの孵化させた幼龍は白色の身体だった。
〖雷撃龍様、卵が無事に孵化しました〗
直ちに雷撃龍に念話で報告した。
「随分成長したわね」
孵化した直後は仔犬くらいだったのに、翌日には虎くらいに成長していた。
「ハルカ達、良くやってくれた。感謝する」
「ありがとうございます」
雷撃龍が愛妻と共に訪れた。
「名前はハルカ達で決めてくれ」
「良い名前をお願いします」
雷撃龍と愛妻に名付けを丸投げされた。
「ハルカ様にお任せします」
「ハルカ様にお願いします」
ノワールとサンデーにも丸投げされてしまった。
「私の幼龍はシトリン、ノワールの幼龍はオニキス、サンデーの幼龍はアクロアイトにします」
宝石の名前を拝借して、私の孵化させた幼龍はシトリン、ノワールの孵化させた幼龍はオニキス、サンデーの孵化させた幼龍はアクロアイトと名付けた。
雷撃龍と愛妻は幼龍達を連れて帰ろうとしたが、幼龍達は激しく抵抗した。
仕方なく私達が育てる事になった。
雷撃龍は雷属性のブレスを吐き、眼から雷属性のビームを放射するから、充分に注意しろと言われた。
更に愛情行為が甘噛みだと教えてくれた。
「ら、雷撃龍だ」
「喰われてしまう」
「助けてくれ」
「死にたくない」
数日で熊くらいに成長してしまい、私の屋敷では飼えなくなってしまったので、家畜の飼育施設に移そうとしたら、領民達に見つかってしまい、大騒動になってしまった。
次回は魔王をボコる話の予定です。




