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魔界の勇者と決闘します

今回は魔界の勇者と決闘する直前の話です。


「魔王陛下、お帰りなさいませ」

「うむ、心配を掛けたな」

「御心配などしておりません。魔王陛下に危害を加えられる者など存在しません。それよりも後ろにお居られる御令嬢を紹介して下さい」

「それもそうだな。彼女は異世界の強者で友人のハルカだ」

「ハルカ様ですか。私は宰相のショウサイです」

「・・・・初めまして、私はハルカです」

焦ってしまい、まともな挨拶が出来なかった。

「ハルカ、歓迎の宴の準備が整うまで、客室で寛ぐが良い。誰か客室に案内してやれ」


「此処が客室です」

侍女が客室まで案内してくれたが、態度は冷たかった。

「ノワールとサンデーは心配しているだろうけど、私一人では戻れないし、これからどうしたら良いのよ」

客室は豪華だったが、不安で少しも寛げなかった。


「ハルカ様が拉致された」

「ハルカ様が行方不明になった」

ハルカが拉致されたらしく、未だに行方不明なので、ノワールとサンデーはパニックになっていた。

「ノワール嬢、サンデー嬢、リンドウ騎士爵の拉致犯と思われる人物に同行していた女神官を捕縛して、尋問室に監禁していますが、尋問なさいますか」

「直ぐに拷問いや尋問します」

「案内して下さい」

衛兵から拉致犯と同行していた女神官を捕縛したと報告されたので、尋問室に向かった。


「拉致犯は誰よ。何処に拉致したのよ」

「素直に白状しなさいよ」

「・・・・拉致犯はリリー王国の神官達が勇者と間違えて召喚した異世界の魔王です。拉致された場所は魔王の宮殿です」

「・・・・勇者と間違えて召喚した異世界の魔王」

「・・・・魔王の宮殿」

二人はあり得ない事態に驚愕するしか出来なかった。


「魔王陛下、ハルカ様を招待した真の目的は何ですか」

「地下牢に閉じ込めている勇者と決闘させる。もしハルカが勝利したなら、余の妃とする」

「敗北したなら、どうされますか」

「性奴隷にしてしまう」


「ハルカ、宴の余興だ。勇者と決闘しろ。勝利したなら、元の世界に戻してやる」

「・・・・分かりました。決闘を受け入れます」

悩む必要は無いので、魔王の真意を知らずに決闘を受け入れた。

「いい加減にその仮面を外せ」

「顔に醜い傷があるのです」

「下手な言い訳をするな」

仮面を外して、魔王に素顔を見せた。

「意外と可愛い顔をしているな。もっと化粧に気を使った方が良いぞ。服も明るい色の方が似合うぞ」

「余計なお世話です」

魔王はジロジロと私を見つめている。

もしかして魔王はロリコンなのか。

身体中に悪寒が走った。


次回は魔王を人質にする話の予定です。

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