学園対抗戦に出場しました
今回は学園対抗戦の話です。
「学園対抗戦の武術部門と魔法部門に出場して、優勝して欲しいのです。貴女はストロング騎士爵を瞬殺する程の強者で、雷属性魔法の使い手だと聞きました。貴女以外には優勝出来る方が居ません」
生徒会長から生徒会室に来るようにという通達があったので、生徒会室を訪れたら、学園対抗戦に出場して、優勝して欲しいと依頼されてしまった。
「私が雷属性魔法の使い手だと誰から聞きました」
「・・・・」
「教えて貰えないなら、これで失礼します」
「ま、待って下さい。教えます。私の友人で冒険者ギルドで受付嬢をしているスピーチからです」
あの受付嬢、やってくれたわね。
「あの受付嬢からですか。後で抗議しておきます」
「それはやめて下さい」
「お断りします。それより学園対抗戦の詳しい説明をお願いします」
詳しい説明を聞くと、帝都内の学園が武術と魔法を競い合うイベントらしい。
優勝した学園には皇宮から多額の補助金が与えられるという話だ。
「私に匹敵する強者が学園対抗戦に出場するのですか」
「貴女に匹敵する強者なんか存在しません」
「申し訳ありません。お断りします」
私に匹敵する強者が出場しないなら、学園対抗戦に興味は無い。
「何故ですか。優勝すると皇帝陛下からお誉めの言葉を頂けるのですよ。これは名誉な事ですよ」
「名誉には興味がありません。話はそれだけですか。他に話が無いのなら、これで失礼します」
「ま、待って下さい」
生徒会長が私の腕を掴んで、必死に引き留めた。
「・・・・分かりました。出場します。だけど雷属性魔法は使用しませんよ。それと私が雷属性魔法の使い手だという事は他言無用に願います」
腕を放してくれないので、仕方なく承諾したが、雷属性魔法は使用しないと宣言した。
「私が雷属性魔法の使い手だという事を受付嬢が生徒会長に話しました」
ギルマスの執務室を訪れて、受付嬢が生徒会長に話したと報告した。
「・・・・悪かった。スピーチには厳重注意するから、内密にしてくれ」
「分かりました。騒ぎになって困るのは私も同じですから、内密にします」
一応ギルマスに釘は刺せたので、内密にする事を承諾した。
「初戦から優勝候補と対戦ですか」
初戦から優勝候補と対戦する事になったので、苦戦する振りをしようと思っていたのに、軽く正拳突きを喰らわせたら、一撃で気絶してしまった。
優勝候補なのに弱すぎるわよ。
「出場を辞退します」
それ以降の対戦者が全て出場を辞退してしまい、武術部門は不戦勝なのに優勝してしまった。
どうやら優勝候補を一撃で気絶させたのと戦闘狂騎士爵だという噂を耳にして、怖くなったみたいだ。
「見事かどうかは疑問だが、優勝おめでとう」
皇帝から微妙な誉め言葉を頂いた。
「やらかしてしまった」
魔法部門でダークファイアーとシャインビームを発動させたら、満点になってしまい、あっさりと優勝してしまった。
どうやら闇属性魔法と光属性魔法を発動させたのが、評価されたみたいだ。
「見事な魔法だった。優勝おめでとう」
一応誉め言葉だが、口調は醒めていた。
「学園対抗戦には出場禁止とする」
皇帝の執務室に呼び出されて、出場禁止を言い渡された。
次回は魔王に拉致される話の予定です。




