第1話 転生のくじ引き
「う、ここは?」
あたりを見渡す。
「なんだここ?」
そこは真っ白の空間だった。
「あら、起きましたか?」
振り返ると居たのは銀髪の美女。
装幻 変である。ちなみに男。変装してるだけ。
「おう、起きたか。析。大丈夫か?」
次に声をかけてくれたのは井龍 炎矢。
「大丈夫も何もこんな所じゃね」
「それはそうですね」
同意したのは霧魔 悟。
「う、ここは?」
そう言って目を覚ましたのは鬼発 真。
「大丈夫?真ちゃん?」
鬼発に声をかけたのは天愛 優菜。
「みんな大丈夫ー?」
そう言って駆けてきた羽余里先生。
「僕は大丈夫です」
そう言うのは鈴木 上人。
「あたしも大丈夫だぜ」
と、クラスメイトの善気 霊。
「私もです」
同意するのは鳥池 不来留。
「これでここにいるのは全員ですね」
「え、たった十人ですよ」
「けど…見渡す限り他の人はいませんね」
「あ、ええと、装幻さんか!」
やはり、みんな分かりにくいらしい。
「あなたたちは選ばれたのです」
唐突に言葉をかけられ、俺たちは固まる。
全員が視線を向けた先には神々しい雰囲気を纏った女性がいた。
「「「「「···」」」」」
「···な、何ですか。女神っぽくないですか。
「「「「「ええっ!」」」」」
なんかポンコツ感のある女神である。
「コホン、あなたたちは転生ができることになりました。今からくじ引きで転生する種族を決定します」
「くじ引き?いや、あの、他のクラスメイトは…?」
「そ、それは規則で十名と···」
女神に規則あるのかよ。
「と、とにかく引いてください」
と、いうわけで転生するためのくじ引き。
一番目 井龍 炎矢
「おっしゃあぁ!!いくぜぇ!!」
女神が持つ箱の中に手を入れる。
手を抜くと折られた紙が、
ガサガサ
「おお!!ドラゴンだ!!」
「おめでとうございます。種族的には世界で最強格ですよ。···あ、言い忘れてました。転生したらスキルがもらえますよ」
「おお!!俺のスキルは?」
「さあ?転生したときに決まるので」
「そうか⤵️」
二番目 善気 霊
「あたしはなんだろなっ」
一気に手を抜く。
「えーっと、精霊か~」
「なるほど、なった精霊の属性の魔法はすぐに使いこなせるようになりますよ」
「お、いいね」
三番目 羽余里 結
ガサガサ
「えいっ」
手を抜く。
「よ、妖精ですか」
「精霊と同じ感じです。違うのはサイズくらい?」
四番目 霧魔 悟
すぐに決め、手を抜く。
「悪魔か」
「地獄にいる奴ですよ」
五番目 装幻 変
「では、これで」
取り出した紙を開くと、『姿無者』と書かれていた。
「ああ、どんな姿にもなれる種族です」
「面白そうですね」
六番目 鈴木 上人
「これだ!」
『人』
「ノーマルな種族ですよー」
七番目 鬼発 真
「よいしょ」
『吸血鬼』
「夜の主とも言われる種族です」
八番目 鳥池 不来留
「これにしようかな」
『不死鳥』
「おお、ドラゴンと並ぶ種族です!」
九番目 天愛 優菜
「えいっ」
『天使』
「おお、神の使いですよ」
十番目 源 析
「これだ!」
『幽霊』
「なんで、幽霊なんだよ!」
最悪だ。




