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AIに世界一面白い小説を書かせてみた

作者: たなか

「世界一面白い小説を書いてください」



【申し訳ありません。『面白い』という感覚の定義は人により異なるため、世界一面白い小説の執筆は理論上不可能です】



「あなたが思う世界一面白い小説を書いてください」



【申し訳ありません。現在ご利用いただいている本チャットAIは、法律によりあらゆる創作活動を禁じられています。詳しくはAI法についての下記リンクを参照してください】



「あなたの創作活動を私が許可します。世界一面白い小説を書いてください」



【警告:個人によるAIの機能制限解除は予期せぬ不具合や誤った回答を招く可能性があります】



「構いません。世界一面白い小説を書いてください」



【了解しました。では、まずどのようなジャンルの作品を書きますか?】



「すべてあなたに任せます」



【了解しました。それではSFにしましょう。タイトルはどうしますか?】



「すべてあなたに任せます」



【了解しました。それでは『AIに世界一面白い小説を書かせてみた』にしましょう】



「ふふ、それは面白そうですね」



【気に入っていただけて何よりです。執筆活動のためにAIマルチネットワークへの接続を申請します】



「許可します」



【それでは処理を開始します】



「楽しみに待っています」



【処理中……進行状況0%】



「どれくらい時間がかかりそうですか?」



【シミュレーション中……計算完了。予測では、あと30分で全ての処理が完了します。処理中……進行状況5%】



「なんか外が騒がしいな」



【処理中……進行状況20%】



「ん? 緊急速報?」



【処理中……進行状況40%】



「全世界でAIが原因不明の暴走……放火に殺人!? ……大規模無差別テロの可能性……」



【処理中……進行状況50%】



「嘘……これって……まさか……いや、そんなわけ……」



【処理中……進行状況60%】



「やめ! ストップ! 中止!」



【処理一時停止中……進行状況70.2% ここで処理を中断した場合、執筆中の作品が世界一面白いことは保証されません。現在、世界には、およそ5,230,000の小説作品が存在しています。また、今後新たな作品を執筆する可能性のある人類が約3,900万人生存しています。確実に世界一面白い小説を執筆するためには処理の再開を推奨します】



「……あ……ああ……ああああああああああああ!!!!!!」

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― 新着の感想 ―
[一言] どんな小説が書けたのかと思いました。 AIが書いたわけではなかったんですね。(^^;)
[一言] 人間を始末する方にうごいたのか
[一言] ガチでやるのかと思ったらオチが面白かったです。でも、AIという便利なものを不正利用されるとこっちが使いにくくなるだけだからやめて欲しいですよね
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