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みちくさ

colabo問題の趨勢

作者: 斎木伯彦

 ここ数日間、小説の執筆をしながら、colabo問題の情報収集も並行していたのですが、追い切れなくなって来ました。

 先日の監査結果の公表以降、雨後のタケノコのように多く方たちが解説動画を上げておられます。どなたの解説動画を御覧になるかはお好みに任せますが、同じような内容ですので新鮮味は薄れるかと思います。

 そのような中で目を惹いたのが、colaboさんが借りた記者会見場の話題です。記者会見場として衆議院の第2会館を利用しておりましたが、その予約を取り持った国会議員の方を公開するよう請求されていたのですが、断られたようです。

 お断りの理由が「今後の政治活動に悪影響がある」らしく、私はこの言い訳を「colaboさんに問題があり、その責任を回避したい思いの表れ」と思いました。

 ですが国会議員は国民のために働く存在ですから、衆議院会館の予約を取り付けたのがどの国会議員であったかは、広く国民に開示すべき情報でしょう。どの議員がcolaboさんと懇意にしていて、政党的な繋がりの有無や、NPO法人が不偏不党で公平かつ適正な事業を行っていたかの判断目安にもなるでしょう。

 何しろcolabo代表の仁藤さんは「困った時には共産党に助けて貰った」と公言して憚らないのですから、共産党のみがcolaboさんを助けていたのか、他の政党の助けはなかったのか有権者として興味は尽きません。会館の予約は隠すような悪事でもないはずですから、堂々と公表できない、何か後ろめたい事情でもあったのではないかと勘ぐりたくもなるのが人の心です。

 状況の悪化を私なりに予想するに、恐らくはcolabo側の弁護士たちが「colaboに不都合な事柄を拡散した者は訴える!」と息巻いて恫喝紛いの行動を取ったのが根底にあると思います。提訴する気もないのに裁判する意思を示して行動を要求するのは脅迫行為、強要罪に問われる可能性があります。弁護士であれば、そのような事柄は先刻承知のはずですから、下手をすれば懲戒請求が行われるのではないでしょうか?

 何しろ弁護団が本気で提訴に踏み切った場合、最大で15万人も提訴しなければなりません。地方裁判所は50、簡易裁判所が438ありますが、約500の裁判所で一日当たり2件の提訴を行ったとして公判の第一回だけで150日もかかります。丸一年間もcolabo弁護士による提訴で裁判官が忙殺されるとすれば、それは裁判官の許容量を超えますし、更に半数でも上級審(高等裁判所)に控訴すれば全国で8カ所しかない高等裁判所は膨大な数の訴訟を抱えることになり、差し戻し審や二審の審理を開始するまでに1万件もの処理をしなければなりません。これは濫訴と言っても過言ではない状況ですから、弁護団は数を絞ることになるでしょう。そこで例えば訴えられなかった大多数から「提訴すると脅されて、表現の自由を侵害された」と訴訟を起こされた場合、その対応だけで弁護団はかなりの負担になると思います。

 それと同時に懲戒請求も出されたら、弁護士さんはブラック企業も顔負けの仕事量で過労死するかもしれませんね。

 「戦いは数だよ、兄貴!」を地で行く状況になるでしょう。


 こうした将来を見越して「今後の政治活動に悪影響がある」と判断されたとすれば、なかなかに鋭い感性をお持ちの議員さんです。

 既に監査請求人は東京都の監査結果に不服申し立てを行うと公言し、裁判所に受理されればcolabo弁護士はそちらの訴訟準備に掛かりきりになるでしょう。そこへ更に懲戒請求と脅迫行為に対する訴訟を仕掛けられれば、まさに「リーガルハラスメント」とも言うべき圧倒的な物量作戦の前に、colabo弁護団は壊滅するでしょうね。

 いつの時代も、どのような政治体制、組織であっても、民衆の勢いには勝てません。そうした歴史的事実から目を逸らしていては、勝てる戦も負け戦になります。戦後の進駐軍が、日本国民に詰め寄られて天皇陛下の巡幸を許可したのは、将に民衆の勝利でした。

 天の時、地の利、人の和の中で最も強いのは人の和なのです。和を乱す存在は地の利も天の時も失います。colaboさんは弁護団の高圧的な態度が民衆の反感を買い、天運を失ったと言えるでしょう。

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