表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
完結●黒影  作者: 一番星キラリ@受賞作発売中:商業ノベル&漫画化進行中


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

146/245

お久しぶりね、狭霧くん♡

「はぁ~い。お久しぶりね、狭霧くん♡」


白シャツにベージュのカーディガン、茶色とピンクのチェック柄のミニプリーツスカートという戦闘服スタイルのリツコ先輩が満面の笑みで俺たちを迎えてくれた。


……シャツのボタン、なんで三つ目まで外してあるんだ?

必然的に盛り上がった胸の谷間に目がいってしまう……。


「じゃあ、まずは柔軟からね」


「はい」


俺と狭霧がストレッチを始めると、リツコ先輩は早速狭霧のそばにやってきた。


「狭霧くん、もっと力を抜いて、そうゆっくりと」


密着指導が始まった。


狭霧は無表情で、まさにさっきのヨガで訓練した無の境地に達しているようだった。


「瀬織くん、せっかくなので僕も手伝いましょう」


声の方を見ると、安藤教官だった。


「あ、安藤教官、どうされたんですか⁉」


リツコ先輩は突然現れた安藤教官に動揺し、慌てて狭霧から離れた。


「今日は午前中、天野くんの刀剣の指導でこっちへ来ていたんですよ。午後は町の方で狭霧くんの剣を刀鍛冶に見てもらっていました。それで丁度研ぎも終わったので剣を返そうと社務所に行ったら、体力作りのために敷地でトレーニングをしていると聞きましてね」


「……ああ、そうなんですね」


「施設の無機質な空間ではなく、このような自然の中での運動は気持ちがいいですよね」


そう言うと、安藤教官は着ていたスーツを脱いだ。

スーツの下はなぜかばっちりトレーニングウェアだった。


「さあ、みんなで大自然の中で運動に励みましょう」


こうして狭霧の受難は去ったが、やる気満々の安藤教官の参戦により、トレーニングは過酷を極めるのだった。



トレーニングが終わると、リツコ先輩も安藤教官もそして狭霧と俺も、へとへとになった。


ただ、それはやり切った感のある心地いい疲れだった。


「終了予定時刻より一時間早く終わらせたから、みんなお風呂で汗を流して、三十分でもいいから休んで、夕ご飯にしましょう……」


リツコ先輩の提案に異論を挟む者はなく、宿泊棟に戻るとすぐお風呂に入った。そして部屋に戻るとそのまま眠りに落ちた。


次に目覚めたのは芽衣さんに声をかけられた時だった。


「お疲れのところ、起こしてしまいすみません。お夕食、用意できていますよ」


「……あ、芽衣さん、はい。今、行きます」


俺は大きく伸びをした。


まだまだ眠ることはできそうだったが、ちょっと休んだだけでも、疲れは思いのほかとれていた。


横を見ると狭霧はすでに上体を起こし、窓の外を見ていた。


「どうした、狭霧?」


「うん。拝殿に人が集まっている。どうしたのだろう?」


俺は起き上がると、窓から外を見た。


「本当だ。こんな時間に何が……?」


「あれ、熱田大臣じゃないか?」


「本当だ。その隣は天津頭領、沫那美先輩もいる……」


狭霧は眉間に皺を寄せ、拝殿をじっと眺めた後、部屋を見渡した。


「……陽菜はまだ戻ってきていないよな」


その言葉に俺も部屋を見渡した。


「うん。戻っていない」


「あそこの拝殿に集まる人と陽菜、関係している気がしないか?」


「……えっ」


「とりあえず夕食をとりながら探ってみよう」


「分かった」



この投稿を見つけ、お読みいただき、ありがとうございます。

拝殿で何があるのでしょうか?

引き続きお楽しみください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ