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完結●黒影  作者: 一番星キラリ@受賞作発売中:商業ノベル&漫画化進行中


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狭霧の技

「うん、あれはね、あの剣から繰り出された風の圧は、『神気』というものなんだ。神気は神が持つオーラだ。狭霧くんがあの場に来て、剣を構えただけで、黄泉の国の軍勢は後退したよね? あれは神気を感じ取ったからなんだよ。神気はただそれだけで、畏怖になる。あ、僕たちは神の力を発現させているし、神気に対して畏怖を感じることはないよ。むしろ、感動して涙が出ると思う。カメラのレンズ越しではさすがに無理だろうけど、あの場にいた、一番近くにいた翔くんは感動で胸がいっぱいだったんじゃないかな。この神気は文字通り、神のオーラだから、僕たちにはない。でも狭霧くんは神憑り状態だから、神気を出すことができるし、それを剣に集中させ、一気に敵に向かって放つことができる。黄泉の国の軍勢が神気に触れると、浄化というより、消失する。神気が当たった箇所は瞬時に消失しちゃう。上半身、下半身、それぞれの断面が神気に触れているから、そこを起点にすべてが消えてしまったわけだ」


「あんな風に敵を一掃できる武器や技、黒影でできる人はいるんですか?」


「うーん、翔先輩の雨降ろしも瞬時に一掃、じゃないけど、広範囲で全滅、という意味じゃ一掃なのかな。あと奈美先輩の鞭は、狭霧くんの技に似ているよね。奈美先輩の場合は物理的に鞭があたって敵は真っ二つだからね。一回鞭をふるうと、かなり広範囲で多くの人数を倒せる。ただ、影の血の海ができちゃうから、凪先輩の太陽鏡かリツコ先輩の血の結界、もしくはひまり先輩のエレメント攻撃で後片付けが必要だけど。まあ、だからこそ奈美先輩と凪先輩はペアで任務に就くのがデフォルトなんだけど。ちなみに凪先輩の太陽鏡は珍しい武器で、神降ろしをすると銅鏡の中に太陽が現れて、あたり一面を太陽の陽光で照らすことができるんだ。黄泉の国の軍勢は太陽光にあたると浄化されちゃうから、ある意味最強武器かも」


「なるほど……」


「あ、あと、僕、僕の武器ね。火のエレメント」


「それは洩矢先輩も言っていましたね、防犯カメラの映像の中で」


「そうだね。勿論ひまり先輩のエレメント攻撃も、広範囲一掃型かな。余談だけど、エレメント攻撃は人間にも有効なんだ。基本、神の力による攻撃は人間には効かない。でもエレメント攻撃は自然界に存在するものを使うから、人間にも効いてしまうんだ。もちろん黒影の隊員は人に対してエレメント攻撃は絶対使わないけどね」


「へぇー」と俺たちが感心していると、


「皆さん、遅くなりました。お夕食の用意ができたので、一階へどうぞ」


さっき芽衣さんと一緒にいた巫女さんが声をかけてくれた。


俺たちが食堂へ行くと、そこには神社職員、神職者が着席していた。


「仕事中の方もいるので、これが全員ではないのですが、長清神社の職員と神職の方々です。しばらくこちらに滞在されるということで、皆、心から歓迎します。これからしばらくの間、よろしくお願いします」


芽衣さんがそう言って挨拶をすると、皆、拍手で俺たちを迎えてくれた。


「さあ、火虞さん、天野さん、黒雷さん、玉依さん、こちらへ」


用意された食事はとても美味しかった。


神社の関係者の方とも話ができて、最後まで充実した一日になった。


そして布団に入るとき俺は狭霧に「今晩はどこにも行くなよ」と言い、狭霧も「もちろん、さすがにくたくただ」そう言って笑った。


こうして俺たちの長い長い一日が終わった。 



この投稿を見つけ、お読みいただき、ありがとうございます。

今夜は静かな夜になりそうですが、明日からはどうなるのでしょうか。

引き続きお楽しみください。

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