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完結●黒影  作者: 一番星キラリ@受賞作発売中:商業ノベル&漫画化進行中


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狭霧、登場

==防犯カメラの映像ココから


「あれ、狭霧くん⁉ 君、神社にいるはずでは?」


洩矢先輩が驚き、後ろから佐保先輩の「おい、天野、勝手に坑道に入るな」と呼んでいる声がした。


「先輩、勝手を言ってすみません。僕にも戦わせてください」


洩矢先輩は近づいてきた黒い影を刀で斬った、一気に五体。


黄泉の国の軍勢は驚いたようで動きを止めた。


そして洩矢先輩は狭霧をじっと見て


「ほう……。天の羽衣だね。まだ使い方は習っていないはずだよね。それに飛び方も。なるほど。君は天賦の才に恵まれたのかな。僕がフォローに入ろう。戦って御覧」


洩矢先輩が黄泉の国の軍勢から離れると、狭霧は剣を抜くために、構えた。


すると狭霧の周囲に薄氷色の光が円を描いて輝いた。


たったそれだけで、黄泉の国の軍勢が大きく後退した。


静かに狭霧が剣を抜くと、さらに黄泉の国の軍勢が後退した。


「神命を持ってこの世に非ざる者を払う 神剣 三日月斬り」


狭霧が空を斬るように剣を動かすと、黄泉の国の軍勢がいきなり倒れた、いや、丁度狭霧が持つ剣の高さで上半身と下半身がわかれ、上半身がばたばた落ちていた。


しかも、斬られた黒い影から、タール状の黒い血が出ることはない。


切り口から一滴の血をもらすことなく、上半身は落ちながら消えた。


下半身も倒れながら消えた。


さっきまで黄泉の国の軍勢がいた場所にはなにも残っていなかった。


たった一回の剣の振りで、画面に見える範囲の敵は一掃された。


==防犯カメラの映像ココまで


「なになになに、今の、見た? あれ、三日月型の風圧だけで黄泉の国の軍勢を真っ二つだったよ」


えま先輩はそう言いながら、端末を操作した。


「坑道の奥のカメラ、見てみよう」


えま先輩は今見た位置から順に、坑道の奥のカメラの映像を再生した。


狭霧が剣を振るった瞬間にあわせ、再生すると……。


すべてが同じ映像のように見えた。


えま先輩の言う風圧が、黄泉の国の軍勢がいる場所を駆け抜け、そこにいた黒い影を全滅させていた。


剣一振りで黄泉の国の軍勢を全滅⁉ これが神憑りの力⁉


「おーい、みんなのスーツケース持ってきたよ~」


だん先輩の声に俺たちは我に返り、そしてだん先輩の後ろでスーツケースを持ち上げる狭霧に向かって駆け寄った。


「狭霧くん、すごい! さすが我が後輩!」


「陽菜、想像力全開で見たけど、狭霧、強い!」


「狭霧、お前、いつの間にこんなに強くなってんだよ」


興奮しながら次々と賞賛の言葉を口にする俺たちに、狭霧は困惑気味にほほ笑んだ。



あの後、えま先輩は神社の防衛任務に入り、代わりにだん先輩が僕たちの護衛についてくれた。


そして俺たちは宿泊棟でお世話になることになった。


宿泊棟の大部屋は襖で仕切ることができたので、寝るときや着替えなど必要な時だけ襖を使うことにして、三人で二階の部屋を使わせてもらうことにした。


スーツケースから荷物を出している間に、俺たちはだん先輩に狭霧の技について教えてもらうことができた。


「さっきの大騒ぎは防犯カメラの映像を見たからだったのか。二人とも……いやえまちゃんも含め、興奮しすぎで驚いたよ」


「だん先輩、狭霧のあの三日月斬りってどういうメカニズムなんですか?」


「え、それを僕に聞く⁉」


「だって、さっき狭霧に聞いたら、あの技はそういうもので説明できないって」


俺の言葉にだん先輩はしたり顔で頷いた。


「まあ、確かに。やっている本人は当たり前にできることを当たり前にやっているだけだから、説明が難しかったりするよね。特に狭霧くんは神憑りの状態だし、狭霧くんの理解を超えた範囲で動いた力があってもおかしくない。うん」


「それで、だん先輩、あの技は……」


この投稿を見つけ、お読みいただき、ありがとうございます。

狭霧の戦闘を見た全員が興奮冷めやらぬ状態です。

次の更新は本日の夜21時に4話公開です。

また読みに来てください!


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