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完結●黒影  作者: 一番星キラリ@受賞作発売中:商業ノベル&漫画化進行中


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それぞれの戦闘スタイル

「そうしたら坑道のカメラっと」


えま先輩が操作すると、画面は真っ暗だった。


「うわぁ、このカメラの地点はもう黄泉の国の軍勢でいっぱいだ。別の地点のカメラをっと。あった、これだ」


右手奥に蠢く( うごめく)黄泉の国の軍勢、画面左下から現れたのは洩矢先輩だった。


洩矢先輩が登場した瞬間、黄泉の国の軍勢がざわつく様子が伝わってきた。


==防犯カメラの映像ココから


「う~ん、雨降ろしの後にこんなにいるなんて……」


洩矢先輩は苦笑してから、息を止め、矢を構えた。


そしてこう口にした。


「山を守り、民を守り、崇め奉られた我が神よ、その力を今一度、この弓に示したまえ」


すると守護神の好々爺が矢に一瞬触れた。


その瞬間、矢を放つと、矢は光り輝き、黄泉の国の軍勢を貫いた。


坑道の入口に迫っていた黒い影は、ドミノ倒しのように次々と倒れ、煙となって消えた。


洩矢先輩は攻撃の手をゆるめず、次々と矢を放った。


矢に守護神は神の権能を与えているようだった。


洩矢先輩の狩衣の裾は、矢を放つ度に優雅に揺れて、とても黄泉の国の軍勢相手に戦っているように見えなかった。


とても雅で、優美だった。


そして、画面上に見えていた黄泉の国の軍勢は完全に消えた。


そこに洩矢先輩と入れ替わるように佐保先輩が現れた。


==防犯カメラの映像ココまで


「洩矢先輩の戦闘スタイル、相変わらず美しいな~。あ、守護神、見えた? さて。このカメラだと佐保先輩の背中しか見えないから、別のカメラをっと」


==防犯カメラの映像ココから


佐保先輩が左下から現れた。


佐保先輩は黄泉の国の軍勢をじっと見て、それから狙いを定めたようで、連弩を構えた。


十本の矢を連射、ということだったが、佐保先輩が狙ったのは、最前列の黒い影ではなく、三列目の五番目、五列目の八番目など軍勢の中だった。


一発目の矢を食らった黒い影は、洩矢先輩の矢の時とは違い、煙になって消えるのではなく、なんと爆発した。


すると周囲にいた黒い影はこの爆発に巻き込まれ、煙となって消えた。


そしてこの爆発が次々と起こり、画面上から黄泉の国の軍勢が消えた。


そこへ阿曇先輩がやってきた。


==防犯カメラの映像ココまで


「ここで奥のカメラに変更っと。佐保先輩の攻撃、すごかったね。あれね、リツコ先輩の血液を矢じりに塗っているから、当たった瞬間に浄化するんだ。で、浄化された黒い影の破片が周囲に飛び散って、周りも浄化されているんだよ。さてと。次はこのカメラかな」


==防犯カメラの映像ココから


阿曇先輩は黄泉の国の軍勢から一メートルぐらいまで距離を詰めると、一気に矢を連射した。


そして群がってくる黄泉の国の軍勢めがけてなにかを撒いた。


すると阿曇先輩に近づいた黄泉の国の軍勢は一斉に後退した。


その間に先ほど倒した敵が煙となって消えた場所にまた何かを撒いた。


すると後続の黄泉の国の軍勢が後退した。


阿曇先輩は次に左手奥の黄泉の国の軍勢に矢を連射し、先ほどと同じ動作を繰り返した。


結果、倒された黄泉の国の軍勢は十体だけだったが、撒かれたものの威力で前進ができず、後退し、画面ぎりぎりのところまで黄泉の国の軍勢は撤退していた。


==防犯カメラの映像ココまで


「阿曇先輩は攻撃というより防衛ラインを作ったり、負傷した仲間を救助するための神域を作るのに適しているんだよね。採掘場で黒い影が現れると、作業員が黒い影に触れてしまっていることも多いから、阿曇先輩のこの戦闘スタイルは、そんな時に最適なんだよ。ちなみに今、撒いていたのは清められた塩ね。ここの神社で権宮司がお清めした特別な塩なんだよ」


三人それぞれに戦闘スタイルがあり、武器があり、とても勉強になった。


陽菜はその動作とえま先輩の言葉から、何やら想像力を働かせ、「なるほど」と陽菜なりの理解で満足しているようだった。


この後しばらく防犯カメラの映像は三人が交代して戦っている様子だったが、洩矢先輩が三回目の攻撃に入ろうしたところで狭霧が現れた。


「お、ついに狭霧くん登場。どんな戦い方をするのか、楽しみだね」


この投稿を見つけ、お読みいただき、ありがとうございます。

ついに狭霧が登場です。

引き続きお楽しみください。

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