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完結●黒影  作者: 一番星キラリ@受賞作発売中:商業ノベル&漫画化進行中


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想像力で見る

拝殿では子供たちにおにぎりが配られていた。


俺たちは芽衣さんを手伝い、子供たちに飲み物を配り、話し相手をした。


そこへだん先輩がきて、バンに戻り、俺らのスーツケースを持ってきてくれることになった。


「アラートは解除されたけど、まだ道路は混雑しているから、徒歩での往復になる。誰か一人僕と一緒に来てもらえる?」


「だん先輩、僕が行きますよ。飛ぶこともできるので時短になると思います」


狭霧が手を挙げた。


「蓮たちはさっきの動画、見たいだろう?」


「動画?」


だん先輩に狭霧は困ったものだという表情で


「採掘場の防犯映像をえま先輩が見せてくれて、みんな夢中なんです」


「あー、それ、僕も見た。もちろん、あれだよ、神社の防衛をしている最中に、アラートがきて、現場は大丈夫かな、っていうので見ていたんだけど。狭霧くん、すごかったね。神憑りができるとあんなこともできるんだって驚いたよ……って言いたいところだけど、僕は神視覚が発現していないからね。見えないんだけど、立ち居振る舞いからどんな技が発動しているとか、画面の微妙な揺らぎで黒い影がどうなったとか、なんとなく感知できるんだよね」


「そうなんですね! だん先輩」


「あ、陽菜ちゃん、あー、そうか。陽菜ちゃんはまだ神視覚が発現していないんだね。そーゆう時は想像力だよ。想像力」


「想像力、ですか。はいっ、やってみます!」


「じゃあ、行ってくるよ」


そう言うとだん先輩と狭霧は軽々とジャンプして上空に浮かぶと、そのまま軽快に空を飛んで行ってしまった。


……天の羽衣、便利だな。


それと入れ替わるように、子供たちの両親が到着して、一人、また一人と家路に向かった。


まだ残っている子供はお腹がいっぱいになり、眠くなったようで、芽衣さんが用意したブランケットにくるまり、眠っていた。


「では改めて続きを」


えま先輩が端末を取り出し、操作を始めた。


俺と陽菜はえま先輩の右と左にそれぞれ腰をおろした。


「だん先輩が言っていた、神憑りができるとあんなこともできるって、何ができたのかな~⁉ もうここは想像力で見るしかないよね」


「そーだよ。陽菜ちゃん、ファイト!」


えま先輩はそう言うと俺と陽菜の顔を見た。


「よし、一旦後退したところからスタートするよぉ」


第五十二坑道の入口に佐保先輩と阿曇先輩の姿が現れるところから映像が始まった。


==防犯カメラの映像ココから


「防衛本部への要請は終わったけど、誰が来るかな……」


佐保先輩の言葉に阿曇先輩は呟いた。


「多人数を広域で攻撃できる人だといいな……」


するとそこに洩矢先輩が姿を現した。


洩矢先輩のそばにはうっすらと好々爺の姿が見えていた。洩矢先輩の守護神だった。


「佐保さん、怜くん、大丈夫ですか?」


「洩矢先輩!」


佐保先輩は洩矢先輩に状況を報告した。


「なるほど。そんなに数が多いとは……最近の一連の襲撃と何か関連があるのかな。焼け石に水かもしれませんが、一次応戦しましょうか。かなり近くまで気配がきてしまっているので」


そう言うと洩矢先輩は作戦を立てた。


「佐保さんの第一武器はリツコ先輩の血を使った連弩れんど、十本の矢を連射、矢は三十本。第二武器は剣ですね。怜くんの第一武器は袖箭ちゅうせん、五本を連射できて、矢は三十本。第二武器は日本刀。私の第一武器は弓、矢は同じく三十本、第二武器は日本刀」


洩矢先輩は腕を組み、「うーん」と考え込んだ。


「こーゆう時はひまり先輩のエレメント攻撃、奈美先輩の鞭、だん君の火の攻撃だよね。ごめん、僕が来てもあまり役に立たないね。でもまだ誰かくるから、それに期待だね。それまでは順番に坑道に入り、矢を使った攻撃を交代でやろうか」


「分かりました。洩矢先輩。その、私と怜の武器は一体を倒すのが精いっぱいですが、先輩の弓は一本で十人を貫きます。来ていただいて光栄です」


佐保先輩がそう言うと阿曇先輩も


「洩矢先輩の神降ろしは最強です。ここは坑道で雨降ろしはできませんが、屋外で大人数を相手するなら洩矢先輩は圧倒的に強いですよ」


「うん、うん。二人ともありがとうね。ではまず僕から行ってくるね」


そう言うと洩矢先輩は画面の右上に消えた。


服装が狩衣なので、まるで今から優雅に狩りに行くように見えた。


==防犯カメラの映像ココまで

この投稿を見つけ、お読みいただき、ありがとうございます。

次回、洩矢先輩の戦闘が初お目見えです。

引き続きお楽しみください!

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