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姉妹契約で結ばれた魔法少女たちは特別な感情を抱いてしまうかもしれませんよ  作者: 三色ライト
5章 戦争編

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093 久しぶりね

 私は魔龍と向かい合い、ようやく会話の席に座ることができたことに安堵した。


「強大な魔力の正体、それは異星に住むエネミーの王、黒天二柱です。その力はあなたをも超えるでしょう」

「ふ〜ん。エネミー……ねぇ」


 どうやら私の話はそんなに信じていないようだ。

 無理もない、絶対的強者である彼女にとって、エネミーというのは雑魚でしかないはず。

 突然に見知らぬ男から強大な魔力を持つのはエネミーだ、と言っても信じないでしょうし、信じるような頭を持っているとは思えませんねぇ。


「エネミーを送り込んでいるのは黒天二柱です。そもそも彼らは……」

「あー! 五月蝿い! そういうの覚えられないし面倒だから結構!」


 手を大きく振って、子どものように拒絶を示した魔龍。


「正体がなんだろうとどうだっていいの。いつ? いつソイツと戦える?」

「そうですね……」


 私は姉上から授かった魔力を使い、黒天二柱の位置を把握しようと試みた。

 というのも、私は姉上の魔力を糸のように伸ばし、宇宙へと届かせることができる。そこから黒天二柱の動きを見て、だいたいの到着時間を当てられるわけです。


「1ヶ月あるかどうかでしょうかね」

「遠いわね……」


 ぶつぶつと文句を言う魔龍。

 1ヶ月が長いと思うのは正直言って羨ましいものです。1000年以上生きていると、1ヶ月なんて一瞬に感じてしまいますからね。


「うん、無理。待てない。あんたをボコボコにして、憂さ晴らしする!」

「ハァ。まったく筋金入りの戦闘狂だ」


 魔力でできた腕が伸びてきた瞬間、私の前を風が横切った。


「ん? お前は……」

「Hi! Long time no see(久しぶりね)」


 暴風で魔力を堰き止めたのは、アビー・ワブレット。

 私の監視下から抜け出し、自由に動いていたのは察していましたが、今ここで出て来ましたか。


「あの時の雑魚じゃない。……でも今の攻撃を止めたわね」

「アビーさんはわざと負けたんですよ。あなたと、1対1で戦うためにね」


 右を見ても左を見ても戦闘狂。困ったものだ。

 でも今となっては困ることを躊躇う時間はない。

 アビー・ワブレットと魔龍をこの地で戦わせ、競わせ、生き残った強い方が黒天二柱と戦う。

 最後の手段です。さぁ……思う存分戦って、思う存分強くなってください!

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