078 協力プレイ
私、風香さん、氷彗さん、茜さん、夜伽さん、そしてブラッディさんの6人で卑弥呼さんの力を持った宇宙人、白天七柱と対峙する。
これだけ頼もしい戦力が揃っているというのに、私の中では不安でいっぱいだった。
対峙してわかる。白天七柱は……強い。あまりにも。
クラス2の私なんかが下手に動ける相手ではない。
ここは氷彗さんたちの動きを見てサポートに徹しないと。
「氷彗どうする〜? 私から?」
「それでいいわ。始めなさい」
「オーケー。『サキュバス・テール・ドレインワールド』」
夜伽さんの尻尾から生み出されたビームは茜さんが張った結界に繋がった。
夜伽さんの黄色い魔力と、茜さんの赤色の魔力が合わさってオレンジ色の結界空間が生まれる。その中にいる白天七柱たちは何か焦り始めたようだった。
「……なに? いったい」
夜伽さんや茜さんを知らないブラッディさんは何が起こっているのかわかっていない様子だ。
「夜伽さん……金髪でえっちな服を着ているあの人の魔法です。基本的に魔力を吸い取るタイプの魔法を使います」
「そう。なかなかにえげつない」
やっぱりそうなんだ。
白天七柱も魔力から成っているらしく、どんどん吸い取られて弱っていくように見えた。
途中、耳しかない奴が魔法でかき消そうとしていたけど、その魔法にある魔力すらすぐに吸われてしまう。
決まらなければどうということはないけど、決まったら本当に強すぎる魔法だ。
そんな中、痺れを切らしたように白天七柱は結集し、何か一つの生命体になった。
口だけが欠けた生命体。6体が結集し、一つになったんだ……。
「奥の手を使うには早すぎますが、まぁいいでしょう」
「うわ! 合体とかありきたりすぎる展開じゃん」
「そうなの?」
「王道すぎて寒いレベル」
「……確かに、日本のアニメの展開としてはよく見る」
合体した人型エネミーは体から鎖を出し、茜さんの結界のポイントを縛りつけた。そして魔力を流したようで、一気にそのポイント8つを壊してしまう。
「うっ……! ごめん、やられた」
「気にしなくていいわ。あなた達2人の役目はしっかり果たしたと思う」
「氷彗さん! ここからは……」
「えぇ。私たちの番よ。幸い一体になってくれたから始末が楽になったというものね」
しかもすでに息を切らしている。相当の魔力を吸われたんだろう。
夜伽さんにはその魔力が集まっている。強力なカウンター技に期待ができそうだ。
「行きましょう中谷先輩。近接は私と中谷先輩で。中距離はブラッディ・カーマ。遠距離からは愛梨がやりなさい」
「はい!」
「わかったわ」
「……了解」
人間の強さはこの協力。
この強みなら、きっと勝てる!




