077 6vs……
白天七柱のうち、爆砕天とかいう奴以外は勢揃いしているようだ。
全員顔の1パーツしかなくて、真っ白。どうにもコミュニケーションを取ろうとすることは不可能に感じてしまうほどの殺気を出している。
魔法少女センターに隣接するこの寮には、当然ながら魔法少女しか住んでいない。
だから何かトラブルがあっても大丈夫……なはずだ。
「おーけー氷彗、ルナ。結界は張っておいたから」
そう思ってたけど茜さんは先回りして結界を張っていたみたい。野蛮な考えをしてしまった自分が少し恥ずかしくなる。
「ありがとう。これで心置きなく戦えるわね」
「では任せましたよ、白天七柱の皆さん」
伊月さんは裏へ隠れ、白天七柱たちが前へとぞろぞろ出てきた。
この人型エネミーたちも卑弥呼さんの力を持っている……。つまり半端じゃなく強いってこと。
こんな狭い部屋のドアの前で一触即発している場合じゃないと思うけど……。
「外へ行きましょうか。このままでは格好つかないでしょう?」
「あなたがそれでいいのならいいわよ」
風蓋天とかいう奴に促されて、外へ行くことになった。
魔法少女センターは旧型の国会議事堂形からビルになったことで、横幅はかなりスマートになった。それにより戦えるスペースは広がっている。
桃羽ちゃんが館内放送室へ向かい、下級魔法少女の速やかな避難を呼び掛けに行った。
6体の人型エネミーと、3人のクラス6。そして私。あとは……
「助太刀するわね、氷彗ちゃん」
氷彗さんの元姉、中谷風香さんが駆けつけてくれた。クラス5の援軍。心強い!
風香さんの戦闘衣装を見るのは初めてな気がする。緑色の風に靡きやすそうな、幾重にも重なったドレス。大人な風香さんにぴったりだ。
「『屠殺氷塵』」
「『サキュバス ・テール』」
「『結界術』」
「『風磨転槍』」
各々、この状況に合った魔法を発動した。これで6対4。
「わ、私も参加します! これで6対5です!」
「……いや、それは違う。6対6でちょうどいい」
「えっ!? あなたは……」
颯爽と現れた白い風。
美しい白髪を風に靡かせるのはルーマニアのクラス6、ブラッディ・カーマさんだ。
「どうして日本に!?」
「その話はあとで。今は緊急事態。でしょう?」
「えぇ。正直言って助かったわ」
「……『血の薔薇』」
「『桜花一閃』」
数は揃った。
さぁ……本当の勝敗を賭けた戦いの始まりです!




