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075 久しぶりの学校

 私たちの広報活動は順調に進んだ。

 そして来週には選挙を迎える。このままいけば……と期待しながら、私は夏休みを終えて学校へと足を運んだ。


「おはよー愛梨。元気だった?」


 日焼けの度合いが増している夏美。かなりハードな運動部で青春を過ごしたことが窺える。


「う〜ん……元気……だったかも?」

「なんで疑問系?」

「いやちょっと色々とね」


 戦争地に行ったり、まぁそれはそれは死と隣り合わせの環境にいた。

 だから元気という言葉が合っているかどうかはわからない。


「なんか最近、魔法少女盛り上がってるよね。広報にクラス6が出てきたし」

「うん。実はそれ主導しているの私なんだ」

「えっ!? マジで?」

「うん。とある目標のためにね。4人とも可愛いよね〜。眼福」


 なんだかたいそうな話を背負ってはいるけど、私だってまだ15歳。可愛いものや、和むもので楽しみたいお年頃だ。


「この中に愛梨の先輩がいる?」

「あーうん。氷彗さん。ポニーテールの人」

「あー、たしかにツンツンしてそう」

「私には笑顔を見せてくれるんだよ〜」

「ほうほう、ツンデレってやつか」

「まだ他の人にはレベルマックスのツンツンしちゃうんだけどね。それさえ無くなればいい人なんだけど……」


 とにかく最近の悩みを夏美にぶつけた。

 こうして悩みを吐き出す機会なんてなかったから、良い発散の場になっていると思う。ありがとう、夏美。


 学校から帰ってくると、今日は氷彗さんの訓練に参加することなく部屋で休むことにした。

 私はノートを取り出し、今の状況を整理する。

 思っていたより順調だ。あとは選挙でどう動くか次第。

 もし大臣が総辞職する場合になれば戦争が止まるかもしれない。今はそれを目指しているけど、じゃあその先にどうなるかも予想する必要がある。


 権力を無くした伊月さんはどう動くのか……おそらくまだまだ卑弥呼さんから貰っている力は残っているはず。

 だからあっさり引き下がるとは思えない。

 それに有馬さん達の問題も残っている。彼女たちは氷彗さんのことを殺したいくらいに恨んでいるはずだ。


 ……うぅ、魔法少女センターに帰ってきたら途端に楽しくないことを考えなきゃいけなくて憂鬱だよぉ。

 氷彗さんの役に立つため、泣き言を言いながらも頑張って想定されることは書き連ねた。

 そして……選挙の日を迎える。

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