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姉妹契約で結ばれた魔法少女たちは特別な感情を抱いてしまうかもしれませんよ  作者: 三色ライト
5章 戦争編

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68/102

068 戦争凍結

 急いで氷彗さんの後を追う。

 嫌な予感がするからと、氷彗さんは爆速で飛んでいってしまった。当然のように置いて行かれた私は日本海上空を孤独に飛んでいる。


 すると水面に人影が見えた気がした。

 こわっ! と思ったけど、よく見ると知っている顔だった。


「宝塚菊さんと……安田優さん!?」


 氷彗さんの元妹たちだ。海に浮かびながら気絶している。このままでは死んでしまうからと、2人を救助することにした。

 幸いにも近くに島があったため、そこに2人を運ぶことができた。


「だ、大丈夫?」


 とても大丈夫には見えないけど、そう聞く以外になかった。すると2人は同時に目を覚まし、弱々しく口を開いた。


「うっ……お前、山吹先輩の……」

「山姉の妹だ〜」


 私のことは氷彗さんを通してのみ、覚えているらしい。


「どうして2人は海に? 誰に何をされたんですか?」

「魔龍だよ。アタシも優も、あとアビーも魔龍にやられた」


 魔龍……中国のクラス6で、最強候補の一角だ。

 まさか氷彗さんが感じた嫌な予感って、魔龍の出現!?

 しかもアビーってアビー・ワブレットだよね? アメリカの魔法少女までやられたってこと!?


「ごめん、私行かなくちゃ」

「あなたが行って、何をするんですか〜?」

「……それはわかりません。でも、私は氷彗さんの側にいたいんです。あなた達が氷彗さんを恨んでいることと同じくらい、私は氷彗さんを愛していますから」


 そう言って私は飛び立った。

 一応アビー・ワブレットが海に漂っているか確認したけど、その姿を拝むことはできなかった。


 飛んで数分、ようやく氷彗さんの姿を視認できた。

 ちなみに私たちは戦争に来たわけではない。戦争によって犠牲者が出ないために、飛んできたのだ。

 具体的には氷彗さんが今やっていることを実行するだけ。それは……


「来たわね、愛梨」

「はい! 途中で宝塚菊さんと安田優さんを拾いました」

「そう。ありがとう」


 珍しく氷彗さんは私と話す時でも表情が硬い。なにせ魔龍を目の前にしているんだもんね。当然だよね。

 ちなみに魔龍は今、氷彗さんが生み出した氷と格闘している。

 ただの氷ではなく、茜さんの結界術で強化された上に夜伽さんのドレイン効果をつけた氷だ。

 つまり割ることも難しいけど、割ったら割ったで魔力を吸われるという凶悪時間稼ぎ魔法を使ったってわけ。


「さぁ、撤退するわよ。アビー・ワブレットに関しては心配だけれど……」

「待ってください! なんで……なんで私を助けたんですか? 隙があればあなたを殺そうとも考えている私を」

「……罪滅ぼしなんて言わないけど、助けたいと思ったから助けた。それだけよ」


 そう言って氷彗さんは飛び立った。

 魔龍は何か氷の中で叫んでいるけど、声すら夜伽さんの魔法で吸収されてこっちには届かない。

 普通にえげつない魔法だな〜と、素直に思った。


 途中の島で宝塚菊さんと安田優さんと合流し、私たちはここを立ち去ることに。


「待って! 山吹先輩、私と……」

「あなたが戦いたいのなら受けて立ってもいいけれど、ここでやると魔龍のテリトリーよ。だから……わかっているわよね?」


 それはすなわち氷彗さんなら本気を出せば有馬さんくらい簡単に倒せるということだった。


 悔しそうに歯を噛んだ有馬さん。

 私と氷彗さんは飛び立ち、帰ることにした。


「なんとか救えましたね、氷彗さん」

「えぇ。一度戦争を中断させられた。……この成功は大きいわ」


 ここでようやく、私に笑顔を見せてくれるのでした。

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