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No.4 ハプニング

今回、案内と前回言ったハプニングです。

 そして、皆さんとの自己紹介を終えた後、私は早速アニーちゃんに連れられて、ヴァッカニアの中を案内された。バスフロアに、食堂。

 それから、医務室にメインルームやトイレ、後は各プライベートルーム。プライベートルームは、二人二組で共同。アニーちゃんは特別に一人部屋にして貰ったらしい。

 最後に、シミュレーター室と後は、船長室があると教えてくれた。船長室は、レイクスさんの実質プライベートルームとのこと。シミュレーター室は、リュストゥングを操縦する人が主に使い、後は……なんと、リュストゥング以外にも何機かあると教えてくれた。…今は、使わないから私がアニーちゃんと初めてあった場所……格納庫兼修理室の倉庫にしまって入ると言っていた。因みに、私が自己紹介をした所は、皆さんが寛いだり好きなように過ごせるようなリビングルームらしい。


 アニーちゃんから、部屋を教えて貰った後…後は私が眠るところが無いことに気付いた。アニーちゃんは、


「あたしと同室!って言いたいけど……あたしの部屋ね、今ベッドしかないし、ソファも無いんだ…後、此処には布団もないし、ベッド自体は一人用だから…」


 アニーちゃんは、私が眠る所を心配してくれていた…。私は、アニーちゃんに向かって、


「大丈夫だよ、アニーちゃん気にしないで…」

「ごめんね…ナナミ…」

「もし、アニーちゃんの所で寝かせて貰えるなら、床でも構わないから…」

「ダメだよ!ナナミ、床なんて!とにかく、どうしようか考えようよ!!」

 

 私の提案をアニーちゃんは却下した。…私は、床でも何か布を貰えれば寝られるんだけどな…後で、レイクスさんに聞こうかな。そしてアニーちゃんは、何か良い案が思い浮かぶかもしれないから、ご飯を食べに行こう!と誘われ、食堂に手を引かれて向かった。


 因みに、結局良い案が思い浮かばなくて、私はレイクスさんの所に向かった。後、今日のビーフシチューはとても美味しかったです。


 私は、船長室をノックすると…レイクスさんが自動ドアのように扉が開いた。そして、


「ナナミか…どうした?」

「あの、実はですね……」


 私は、今日眠る場所が無いのを説明した。そして、何か布を一枚でも貸して貰えないかと言うと…レイクスさんは、顎に指を挟んで考えていた…そして、


「なら、俺の部屋で寝たらいいだろう」



………え?……今、なんて、言い、マシタカ?


「……っ!いやいやいやいや!?レイクスさん、流石にそれは!!本当に、布を貸して下されば!と言うか、此処の部屋は皆一人用のベッドってアニーちゃんがっ……!!」

「…悪いが、余分な布は無い…それに、俺のベッドは二人でも充分寝られるぞ」

「ならっ……ソファで寝かせて貰えますか?」

「ソファは、悪いが座る事だけしかできないし、寝られない……後、床で寝るのは却下だ」

「……どうしても、駄目でしょうか…」


結局、私はレイクスさんと一緒のベッドで寝ることになった。あの後、何度かなけなしの抵抗を試みたけど……レイクスさんの、笑顔に負けてしまった…。


 その後、アニーちゃんに伝えるとアニーちゃんは心配そうにしてくれた。今は、一緒にアニーちゃんとお風呂に入っている。頭も体も洗って湯船に使って、今日の疲れがとれた気持ち。バスフロアは、昔言った銭湯のような構造をしていて、石鹸とリンス兼用のシャンプーがあった。…因みに、私が借りたのはアニーちゃんが使っている場所での物。アニーちゃんが私のを使ってと進めてくれたからだ。


「ナナミ、本当に、何かあったら言ってね?……セクハラとかセクハラとかセクハラとか……」

「大丈夫じゃ…ないかな……?」

「うぅ…心配だなぁ…ナナミ、流されやすそうだもん……」

「あはは…」


 …流されやすそう……そうかもしれない…否定が出来ない…


「ありがとう、アニーちゃん…でも、レイクスさんはきっと寝ている私にそんなことしないよ…」

「ナナミが言うなら…」

「それにしても、アニーちゃんはレイクスさんと仲がいいんだね」

「うん!だって、船長の事、大好きだもん!お兄ちゃんみたいでだから、お兄ちゃんがいたらこんな感じかなって!」

「そうなんだね…」


 嬉しそうなアニーちゃんを見て、私も笑った。…アニーちゃんも私と同性できっといろいろあったんだろうと察したからだ。その後、他愛のない話をしながらバスフロアから出て、アニーちゃんと別れた…。アニーちゃんは、手を降ってそのまま自分の部屋に戻っていった…。


 私は、今着ている服はレイクスさんから借りた長袖の白いワイシャツだった。太ももまで隠れるので、少しワンピースのよう。


 …私が今まで着ていたのは紺のスーツに少し青みがかったワイシャツ、下はスーツに合わせたスカートに、ベージュのストッキング、黒いヒールの靴を履いていたのをバスフロアまで持って来た、白い鞄に折り畳んで入れた…。私の仕事の鞄は、少し大きめだったから入った。……そして…


 私の首元に、下がっている……銀色の…指輪……


 鏡から見える、私の姿にシャツの中からうっすらと主張する、シンプルな指輪…。昔、下がっていた花を象ったモチーフを無くしたチェーンをとって置いてたのを指輪に下げて、いつも身に付けているのが習慣になった…


ー…ナナミ、これ…お揃いの指輪……ー

ー…わぁ!ペアリング…!!…ー

ー…こういうの、好きだろ?ナナミ、あんまり派手なの好きじゃないし…気に入った?…ー

ー…うん!ありがとう!…嬉しい…無くさないようにしなきゃ…ー

ー…それ、大切にしろよ…本当に無くしたりするんじゃないぞ…ー

ー…うん…本当にありがとう…ー


「……っ!!」

 

 

 唐突に、胸が痛み出した…この指輪は、私の誕生日に彼から貰った指輪だった…。私は、いつの間にかまた、泣き出しそうな顔で指輪を握り締めていた…。そして、鏡に頭を預けた……。


ー…私…今でもこの指輪を大切にしているよ…無くしたりなんてしてないよ……ー


 なのに…ねぇ、貴方は、どうして私じゃなくて別の人の所に行ったの…?


 問いかけても、答えのない疑問を私は胸が張り裂けそうな思いで、指輪を握りしめ続けた……。


 

アニーちゃんが、思いのほか動かしやすくて楽しかったです。アニーちゃん、これからも活躍させたい…そして、レイクス…いや、まぁ大丈夫多分大丈夫でしょう!


そして、ラスト……七海さん、未だに元恋人の事が好きなんですよね…(´・ω・`)指輪なんて貰った日には……まだまだ彼女は縛られています…

それでは

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