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No.3 welcome 

今回は、自己紹介編です。七海さん、拠点に行く。今回短いかもです

 あの後、私達もあの場を離れ、今はレイクスさんの拠点に向かっていた…。そして、漸く辿り着くと…私は、ソレを目にして…


「わぁ……凄い…大きい……」

「あれが、俺達の船だ…驚いたか?」


 ソレは、まるで戦艦のような物だった。従兄弟が好きで、小さい頃、模型を見せて貰ったことがある。だけどやっぱり細部が所々違っているようでだった。色は全体的に藍色で、だけど底の部分は白くてそして、その右横には赤い、海賊がつけているような大きな髑髏マークを主張していた。


 バルバロスと緑のリュストゥングは、そのままその戦艦の、上に上がって、其処にある線路のような物に乗って滑るように開いてある扉に入って行く…。そして、中に二人が入るのを確認した後、扉がガコンと閉じた。私は、レイクスさんと一緒にバルバロスから降りた。


 無重力に慣れなくて、上手く浮けなかったのがレイクスさんが手を握ってくれたお陰で何とか着地出来た。


「レイクスさん、ありがとうございます」

「どういたしまして」


 御礼を言うと私は辺りを見渡した。レイクスさんやヘルドさんが乗っていたリュストゥング以外にも後、二体のリュストゥングを発見した。この場所は一言で言うなら工場のような場所だった。車の修理をする、だけどそれをかなり大きくしたような……。私がぼんやりと見渡していると、


「あ!船長!ヘルド!おかえり~!!」

「…アニーか…」

「おう、ただいま」


 奥から、私よりも年下であると思う女の子がこっちに走って来た。その子は、首までの赤い髪に目が綺麗な青い瞳をした子だった。近付いてきた その子を見ると左右の横の髪に可愛らしくてシンプルな白いリボンを結んでいた。


「二人とも遅い~!!早く帰るって言ったじゃん!!」

「悪い悪い、途中でアクシデントがあったんだよ後…」


 レイクスさんが横にずらして、私を見せた。私は、


「は…初めまして、七海です」

「……………」


 取り敢えず、挨拶をするとその子は私を見て先程までの笑顔から、真顔になって、じ~っと見ていた。そして、


「………お……女の人だーーーー!!!あたし以外の女の人だーーーー!!!」


 先程の笑顔よりも更に喜んだような、目をキラキラさせて私を見ていた。私は突然の大きな声に驚いたけど、その子は私の右手を両手で握ると、


「あたしも初めまして!!あたし、アニー!!アニー・リード!!よろしくね!ナナミ!」


 アニーちゃんは、どうやら自分と同性の人に会えたことが嬉しかった様子だった。アニーちゃんは、そういうと楽しそうに私を見ていた。


ー…随分、人懐っこい子だな…ー


「此方こそ、よろしくね…アニーちゃんって呼んで良いかな?」

「……アニーちゃん……アニーちゃん…!うん、勿論!!あたしもナナミって呼んで良い?」

「うん、お願いします」


 どうやら、アニーちゃんは呼び方が嬉しかったみたいですごく嬉しそうだった。しかし、


「ひぅっ……」

「話は終わったか?ナナミ」


 レイクスさんに、背中を指先で触られてびっくりして後ろを振り向くと、悪戯が成功したような顔をして私を見ていた…それに気付いたアニーちゃんが、


「船長!!それ、セクハラ!!ダメ!」

「ただのスキンシップだ」

「スキンシップ違う!!セクハラ!」

「はぁ………」


 アニーちゃんが、レイクスさんに注意するとさも悪気がないように言うレイクスさんに呆れたようなヘルドさんが溜め息を吐いた。私は、苦笑いをしていた…


 それから、私はレイクスさんの仲間がいる、広間のような場所に案内された。他の皆さんも私が女性だと知ると、驚いた様子だった。…アニーちゃんも女の子なのに、何でだろう?と疑問に思ったけど、船長の言葉で、


「いや、アニーは女だが、子供だからな」


 と言うと、アニーちゃんはレイクスさんに向かって怒っていた。レイクスさんは笑いながらのらりくらりとかわしていた。それを皆さんがある人はまたかと言ったり、温かい目で見たり溜め息を吐いたり…様々な反応があった。


 私も吊られて見ると、今度は四人くらいの男性が私に自己紹介をしてくれた。


「俺は、サンダ・カークだ!よろしくな!」

「私は、ミュエル・ジェス…ここでは副長を勤めています」

「僕はクリス・ポート…整備を担当してるんだ」

「……ランシス・リッグス……ここでは医者をしている…何かあったら寄るように」

「はい、宜しくお願いします、私はナナミです」


 サンダさんは活発そうな方だった。筋肉が鍛えていて、ご本人も日に焼けたような方で、髪は黒く刈り上げていて目は灰色で、

 ミュエルさんは穏やかそうな人でサンダさんとは反対の、細身で金の髪を一つに結んでいて緑色の目をしていて、

 クリスさんは、多分私よりも年が少し下のような方で髪は茶色の柔らかそうな短い髪で目は黒くて、

 ランシスさんは眼鏡を掛けていて神経質そうな方だった。髪は白くて目は赤く、肩までのばしていた。


 その後、その四人が自己紹介をしたのを見ると皆さんも私に名前を教えてくれた。レイクスさんを見ると、レイクスさんも皆さんの自己紹介を終えた後、私に本名を教えてくれた。


「俺の名前は、レイクス・フランドルだ……ようこそ、宇宙海賊、ヴァッカニアへ」


 私は、これからこの海賊船に暫く御世話になることになりました。


「こちらこそ、よろしくお願いします」


 こうして、私の新たな生活が始まったのです……が……実は、この後、ちょっとした私的には大変なハプニングがありましたが、それはまた…。


 

と言うわけで、自己紹介終わりました。この後も次回投稿します!しかし、アニーちゃんで分かる方もいらっしゃると思いますが、名前は元ネタは実在した海賊の名前を少し弄ってます。だけどリュストゥングはそのままつけさせて貰っていますよ。それでは。

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