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No.1 失恋しました。

どうも!今回、息抜きのつもりで書いたものです。最初はどことなくシリアス。

「申し訳ないが、別れてくれ」


  人が賑わうファミレスで久しぶりに会う目の前の恋人は私にそう言った。私は、コーヒーを両手に持ち、震えを抑えるように彼に言った。


「どうしてか、聞いても良い?」


 彼は、目の前にある水を飲むと


「…他に好きな人が出来た。ごめん」


 私は、俯きながら


「…イヤ…なんで…私じゃダメなの?私、貴方に何かした?」

「…してないよ…だけど、ごめんもう、君とは付き合えない」


 そう言うと彼は立ち上がって目の前に代金を置いてそのまま出て行った。暫くして、私は涙が出てくるのを堪えながら、支払いを終えてファミレスに出た。マンションに帰って彼に電話をしてみても彼は出てくれなくて、私は彼が本気なのだと知ると電話をやめてベッドの上で声が枯れるまで泣き続けた。


…私が彼と付き合ったのは、高校の時。私が他校の友人からの紹介で知り合ってそれから意気投合して、今までの七年間、交際を続けていた。だけど、ある日突然呼び出されて私は別れを告げられた…。


 そして、彼と別れて数日後。私はまだ彼の事を引きずりながら日々を過ごしていた。仕事の帰りにコンビニに寄ってお弁当を買うために向かう途中、邪魔にならないようにコンビニの壁の隅によけて立ち止まり私は友人からの心配のLINEに返事を送ろうとスマホを指に滑らせていると、突然、


「………え?」


 目の前が、急に真っ暗になった。勿論、私が気を失ったとかではなくて、本当にいきなり目の前が真っ暗になった。そして、私はいつの間にか見慣れない場所に立っていた。私は、驚いて周りを見渡すと見たこともない、知らない銀色や銅色をした機械がそこかしこに動いていて、赤い管や青い管、白い管が天井や床、壁などに無造作に色んな機械に繋がれていた。


「……此処、どこ?私、コンビニにいたのに…」


私は、この場所が何だか怖くてこの場所が異様なところであるというのだけは分かった。そして、扉らしきものに手をかけようとすると、扉の向こうから誰かが近付いてくるのが分かり、思わず隠れる場所を見つけるとそこに隠れた。そして、隠れた瞬間扉らしきものから、誰かが入ってくる気配がした。声からして、男性のようだ。


「…たくっ…ツイてねーよ…見つかっちまうなんて…」


…多分、この人は此処に何か理由があって侵入したんだろうと思った。そして、その人は何か短い電子音のようなものを打っているようだった。私は、様子をみようとこっそりと物陰から顔を出そうとすると、ヒールの入った靴をコツンと鳴らしてしまった。男性は直ぐに気付いたらしく、鋭い声で


「誰だっ!…出てこい」

「っ…!!」


 私は、物陰の中で動けなくなった。怖くて怖くて体が震えてしまい、思うように動けない…。その人は、それでも私のいる方向を見ているようでもう一度私に…正確には、物陰に向かって言った…


「…其処にいるのは分かってんだ…大人しく出てこい…」


 低く、威圧する声に私は怯えながらゆっくりと体を物陰から上げた。彼は、赤茶色の髪を束ねて琥珀色の眼をしていて顔に傷が出来ていた。服装は動きやすそうな黒いタートルネックで、ズボンまで黒かった。コートは襟に黄色のラインがありやっぱり黒い。腕には時計のような物を付けていてた。男性は私を見て、


「……女っ?!なんでこんな所にいるんだっ…!?」

「あっ……あのっ…」

「いや、それより……おい、アンタ…名前は?」

「…私は…川崎…七海…です…」

「カワサキ?変わった名前だな。」

「七海が、名前です。」

「ナナミか…とにかく、なんで女のお前がこんなとこにいるんだ。此処は女がいる場所じゃない、保護所に戻れ」

「……保護所?どこですか、そこは?」

「……保護所も知らんのか?……ナナミ、お前何処から来た。」

「私は……」


 日本、と答えようとすると突然、複数の足音が聞こえて身を竦める。彼は、舌打ちをすると私に向かって走って来た。そして、彼は私を抱き締めるように隠すと同時に扉からその足音の人たちが入って来た。私は、突然の事で声が出せなくて彼に思わず顔をうずめてしがみついた。体が、さっきよりも震えてこのままじゃ、どうなるのか分からないと怖くて怖くて仕方なかった。彼等は、多分目の前にいる彼を探しているようだった。そして、足音の一つが少し近付くと私はいっそう彼の服に掴んだ。


ー…怖いよ…怖い…見つかったら……ー


 その時、背中から優しく労るように、安心させるように撫でられた。私は顔を上げると目の前には先程の彼がいた。彼は、私を見ると不敵に笑い、耳元で優しく


ー…大丈夫だ…ー


というと、私の頭を軽く撫でた後、彼は、上着の中から何かを取り出すと、何かをそれをその人たちに向かって投げつけた。そしてそれが、派手な音を出すと足音の人達は、ざわめいた。同時に私の手を引っ張り、目の前の人…緑色の…軍服を来た男性に向かってお腹に向かって思いっきり蹴った。男性はうずくまり、咳込んだ。


ー…痛そう……ー


 そう思いながらも、私はどんどん彼に手を引かれて扉から出た。通路は、青白い蛍光灯に照らされていて金属の壁や床に反射している。しっかりと鞄の紐を握り締めて、私達は走った。後ろから緑色の仲間たちが追いかけてくるのが分かった。だけど、捕まるわけには行かないため、私は彼の手を握り締めた。彼は、私に向かって振り向かなかったけどこう言った。


「俺の名前は、レイクスだ。」


 そして、何とか彼等を巻くと彼…レイクスさんの目的の場所に着いた。私は、息切れを起こしていた。そして、辿り着くと其処は、先程と、似た扉だった。中に入ると男性が一人、私がいた場所とは違う、何一つない場所にいた。レイクスさんが彼に近付き、話をしていた。どうやら話を聞いてみるとレイクスさんの仲間のようだった。私は目立たないようにレイクスさんの後ろに隠れた。その人は、私にやっぱり気付いたようでレイクスさんに私のことを話すと頷き、そして、近付いてきた。


「オレは、ヘルドだ。よろしくな。」

「…七海です…」


 お互い、簡単に挨拶を済ますとヘルドさんは褐色の肌に短い銀髪の、緑色の目をした男性でした。何かに気付いたのか私の足下を見て驚いた様子でした。そして、


「…ナナミ、靴はどうしたんだ…」

「えっと…私の靴、ヒールがあって…走りづらくて…それで脱いだんです。それからそのまま走って……」


 私は、ストッキングを見るとやっぱり黒くなっていた。ベージュ色だからよく目立つと思う。そして、私はまた走らないといけないと思いながらも仕方ないと気を引き締め、


ー…だって、逃げないと…どうなるか分からないから…ー


 レイクスさん達の準備が出来たので、私は、鞄をしっかり握りしめた…が…


「……え?」


 気がつくと、私はレイクスさんに抱き上げられて…正確には、お姫様抱っこをされていた。混乱しながら、彼を見ると彼は


「ヘルド。任せた」

「……了解だ」


 そして、そのまま私は再び彼等と一緒に…私はレイクスさんにお姫様抱っこをされたまま…走り出た。そして、やっぱり先程の人達が来ていた。その人達に向かって、私達よりも前にいたヘルドさんが右手にナイフを持ち、その人達を足や手、時にはナイフを使いながら攻撃を加えていた。そして、その合間にレイクスさんは私をしっかり抱えて走りだす。


「あの、レイクスさん…重くないですか…?私…」

「…あぁ?安心しろ。軽い。」


 …さらっと言われた。私は、顔が何故か赤くなるのを感じた。そして、そんな感じでヘルドさんがレイクスさんと私の護衛を勤めてくれたために何とか二人の目的の場所に辿り着いた。私は、その目的の場所を見て固まった。だって…目の前に自分よりも遥かに大きな物があったから。それは、すっぽりと頭まで茶色のマントを被っていて良く分からなかったけど、何となく、思った事を口にした。


「……大きなロボット?」

「ま、ロボットっちゃロボットだな」

「……で、ナナミお前はどうする…取りあえず、オレはあそこの一体から軽く掻っ払うが。」


…掻っ払う…掻っ払う?私は、ヘルドさんの言葉が理解できなくてワケが分からず、レイクスさんを見た。レイクスさんは私見ると


「んで、ナナミ。此処まで連れてきて何だが、お前は俺達と行くか、ここに残るか…決めろ。」


 私は、考えた。…レイクスさんは、私に選ばしてくれている。そして、好きにして良いと。…確かに、レイクスさんは助けてくれてくれたけれど、着いていって良いのかは迷う。だけど、此処に残るのは何故か嫌だった。私は、覚悟を決めてレイクスさんに


「…一緒に……連れて行って下さい…お願いします…。」


 私は、頭を下げてお願いをした。頭を上げて二人を見るとレイクスさんとヘルドさんは


「決まりだな。」

「じゃあ、ついて来い!」


 ヘルドさんが私に薄く笑い、レイクスさんは先程と同じように不適に笑う。私は、二人に笑いかけるように答えた。


「はい!」


 そして、レイクスさんはどうやら自分専用のロボットに乗ってヘルドさんと合流して、ヘルドさんは一時的にレイクスさんの仲間達から離れて別行動でこの施設でどうやらあるものの為に潜入したらしい。その時、レイクスさんが敵に見つかって逃げ込んだ先で私がいたとのことだった。そして、私はレイクスさんとヘルドさんのどちらのロボットに乗るかを選んで…


「ナナミ、どうだ?コイツの乗り心地は」

「えと…その…」

「ま、狭いが悪くないだろ」

「はい…だけど、ですね?その……」

「…どした?やっぱ宇宙にいるって事が怖いのか?」

「…怖くはないことはないですけど…宇宙自体は何だかこんな状況なのにわくわくするんですが…その…」

「………その……なんだ?」

「ひゃっ………!」


 私は、レイクスさんのロボット…此方では何と人型対人機 リュストゥング という名前らしい。ちなみにレイクスさんはこのリュストゥングに名前を付け、その名前がバルバロス。そして、今、私が何故こんなに歯切れが悪い返事をしているのかというと、


 ただいま、レイクスさんの膝の上に乗せられているから。そして、悲鳴を上げたのはレイクスさんが私の……私の耳に……囁くように言ったから。私は最初、リュストゥングの中の席の側で立っているようにしたのだけど、レイクスさんから……半ば強引に膝の上に乗せられてしまったんです…邪魔じゃないかとかいろいろ言ったんだけど、

「気にしない」


…この一言でバッサリと切られてしまい、仕方なく…恥ずかしいながらも顔を赤くなっているのを隠しながら乗っています。宇宙所じゃない。リュストゥングは、宇宙でも運用できるロボットとのこと。


「ははは…可愛いなぁ…ナナミは…」

「うぅ………」


 これ、私大丈夫かな…いろいろと…前の…恋人は、こんな事はしなかったし、手を繋ぐだけだった。抱き締めてはくれたり、キスも付き合ってた頃はしてたけど、多くはなかった。それ以上はお互いが責任が持てるまではしないって言ってたな…大事にされているって思ってたけど…今はもう、分からない…だって…


ー…申し訳ないが、別れてくれ…ー

ー…他に好きな人が出来た…ー

ー…君とはもう付き合えない…ー 


 胸が、あの日を思い出してまだ癒えない傷が心を痛めつける…私はたまらずに別の意味で…泣きそうな顔を覆った。


ー…あんなに、私を好きだって言ってくれたのに…ねぇ、私の何がいけなかったの?…ー


 降られたのに、まだ私は貴方を好きでいる……私を支配する…。


 再び泣きそうになりながらも私は顔を決してあげないようにした…だけど、その時だった。急に甲高い電子音が鳴り響いた。それに思わず顔を上げると、レイクスさんが、忌々しそうに舌打ちを一つした…。そして、私達が乗るバルバロスの前に、緑のリュストゥングと……その中でも、一際目立つ、真っ白なリュストゥングがいた。そしてその白いリュストゥングは、私達に腰に付いていた長い剣の切っ先を向けて…言った…。


「ちっ…この白いリュストゥングは…」

「…やはり貴様等か…宇宙海賊ども…そして…それに、乗っているのは貴様だな?…レイクス」

「…面倒くさいのが来たな…どうする?」

「仕方ねぇ…やるしかないか…ナナミ、舌噛むなよ」


 私は、いろいろと有りすぎて、聞きたいことも有りすぎて…だけど、そんな状態じゃないために黙って頷いた。そして、レイクスさんは笑いかけてくれるとそのまま、あの白いリュストゥングに向かってバルバロスを向かわせた。だけど、これだけは言わせて下さい。


宇宙海賊って何ですかー!!?

というわけで、最初は冒頭の通り普通の失恋から新たな恋をするという、話にするつもりでした。ですが、やはり自信の心に抗えなかった…。おかしいな?最初は本当にヒロインは普通の恋愛をする予定だったのに…。次回は、白いリュストゥングと彼等について。それでは!

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