表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この世界でただ1人の人間の戦い  作者: 冒険好きな靴
第9章 父祖の辺獄と地獄篇 とある湖
130/244

130話 星しか見えない場所

 「世界の成り立ちについて、貴方に説明したことを覚えていますか?」

 「あの、三神世界ってやつか?」

 「そうです。光、闇、無の3者が築き上げた星々。神様のご意志」

 

 地獄は闇、天国は光、煉獄は無。

 その3つの者が無数の星の1つから世界を作り、互いに共存を図っていると彼女が言っていた。


 「今からそれを再現しましょう」


 スティーラの言葉と共に星が爆発して、光源が一切なくなった。


 真っ暗。

 暗黒。

 暗闇。

 共通するのは、全てを埋め尽くす黒色だ。

 本能的に恐怖を感じてしまう色。

 そんな黒色が、視界いっぱいに広がって俺を包み込む。


 光がないと、世界はこんなにも暗い。

 明るく照らす光こそ、俺達の行動の基盤なのだ。


 光がなければ先へ行けない。

 火でも、雷でも、何でもいい。

 何かなければ、そこで人間は停滞する。


 俺はそこで立ち止まるのが嫌いだった。

 俺自身が立ち止まっていたから。

 そんな俺自身も大っ嫌いだった。


 「暗いのは、怖いですか?」

 「・・・すごく怖い」


 恐怖を感じる。

 これは闇だ。

 先を見通させない漆黒。

 光とは対なる存在。


 世界を広く包む、巨大な壁。

 人間が畏怖すべき者。

 だから、俺は怖い。


 「そう、闇は怖い者。かつて生物にそう言われ、最初の起源から今まで嫌われ続けています」

 「・・・だって、怖いじゃないか」

 「ですが、それは闇の本質を人間が捉え切れていないからですよ」

 「闇の本質?」

 「闇は神様が作られた者の1つです。本来、忌み嫌うべき者では決してないのです」


 真っ暗な中から、一か所だけ空間が光りだした。

 とても小さい・・・けど、俺が求める者。


 「光とは、生物の道しるべと言ってもいいでしょう。照らす者・・・貴方は何度もこの存在に関わって、繋がったはず」

 「・・・俺が感じたのは・・・」

 「そう、あれが光の意思なのです」


 今度は、その光が消えていく。

 また真っ暗に戻っていく。


 「光は闇あってこその者。そして、闇の存在は何が支えていると思いますか?」

 「・・・分からない」


 その答えにフフッと薄く彼女は笑う。

 彼女の笑い方は、少しプラムに似ていた。


 「無ですよ。無こそが闇を、そして光を支えているのです」


 真っ暗な中に、可視化出来る空間が広がった。

 暗くて何も見えないはずなのに、そこに見える何もない空間。

 何もないのに見えるという矛盾。


 「全てを支える者である無は、闇が広がる為のフィールド・・・つまり、宇宙が広がる為のなにもない空間を生み出しました。神様が1番最初に作られた存在です」

 「全ての・・・土台なのか?」

 「そうです。そして、その3つの者がいて初めてこの広い宇宙、そして星々は存在出来ます」

 「神が、これを作ったのか・・・」


 俺の眼前に、小さな粒みたいな光がたくさん浮き上がる。

 1つ1つが綺麗で、まるで生きているかのような色彩を放っている。


 「神様は3つの者を作り出し、役目を終えた後、その命を散らしました。それはアニマとなり、星々に広く拡散していきました。全ての元が、全ての場所に降り注いだのです」


 細かい光の粒が、それぞれ強く輝きだす。

 粒の色は強く主張を始め、よりカラフルになっていく。


 「それは生物の素でもありますが、神様の意思で作られ、神様の意思を体現する3者は命を作らず、それぞれの星に根を下ろして安息の時を過ごしていました」


 小さな粒の内のほんの3つに、どこからかやってきた光と闇と無が粒に激突する。

 その粒は爆発して、粉々になり、混ざり合って、2つの球体を新たに完成させる。

 それは地球と月のように見えたが、よく見ると違うものだとすぐに分かった。


 「世界はそこで完成していたのです。生物のいない世界で、3つの者はただひたすら時を刻みます」

 「・・・さびしいな」

 「ええ、天使でもさびしいと思います。ですが、3つの者は当時、そうは思わなかったみたいです」


 真っ暗な遠くから、何かがやってきたのが分かった。

 何かがやってきたのが分かっただけで、それが何かは分からない。

 異質としか言いようのない姿をそれはしていた。


 「長い時が経ったある時、どこからか3つの者以外の存在がやってきました。それは、どこからやってきたかは分かりません。ですが、この世界にとっての不純物だということはすぐに分かりました」

 「それって一体なんなんだ?」

 「私達はそれを混沌と呼んでいます。神の意志とは違う、もう1つの存在」


 「・・・4つ目の意思?」

 何気なく、俺の頭にそんな言葉が流れた。

 理由のない怒りと共に。


 「なんでだろう?その混沌って名前を聞くと、嫌な感じがする。」

 「3つの者達は、4つ目の者を不純物だと今も思っていますから。貴方がそう思うのも必然でしょう」

 「俺はその・・・3つの奴らとは違うぞ」

 「そんなことはありませんよ?」

 「・・・どういう意味だ?」

 「貴方は何にでもなれる貴方なのですから、何かと違うということはないでしょう?」


 ・・・もしかして、同調のことを言ってるのか?

 俺が疑問に思っている間にも、目の前の光景はどんどん様変わりしていく。


 「最初、混沌は3つの者達同様、1つの星に根を張りました」


 異質な何かが数多ある星の1つに激突する。

 激突した星は粉々に割れ、漂い、再構成を始める。

 ぶつかってきた異様な何かを核にして。

 そうして出来たのは、俺が見たことのある美しい1つの星だった。

 その星は透き通る程の青色で、それこそ暗い宇宙に漂う宝石みたいに輝いていた。


 「その星の名は、地球。貴方達、人間の星です」

 「地球は・・・混沌が生んだのか」


 人間と混沌。

 人間は善と悪の境界線が曖昧だ。

 だからこそ、その話を聞いて人間は混沌の世界に相応しいと思った。


 「そして混沌は、3つの者達と違い、必ずしもその世界の存続に必要不可欠ではありません」

 「でも、何かはしたんだろ?」


 俺の内なる静かな怒りが確信を持たせる。


 「不純物は不純物を生み出すものです。混沌が生み出した法則は、この世に今も巣食う生物という存在だったのです」


 青い星・・・地球の地殻がどんどん形成されていく。

 しばらくすると、陸と海にはっきりと別れた。

 出来上がった海からは光が浮かび上がっていた。


 一見生物の誕生を祝福しているように見える。

 だが、俺には分かるのだ。

 決して、絶対に光は生物の誕生を喜ばしく思っていないと。


 「生物はアニマを核に、混沌の法則によって増え続けていきます。そして、最初に誕生した生物・・・微生物が寿命を迎え、死にました」


 変化を続けていく地球・・・そこに住む微細な生物の死骸から、続々とアニマと呼ばれるオーロラ状のエネルギーが放出されていく。

 それは穢れた命を介したせいで、ドス黒く変化していた。

 

 「光はアニマをあるべき場所へ導こうとしますが、汚れたアニマを運んだ光もまた、汚れてしまいました」


 光はオーロラを運んでいくうちに、黒く染まっていく。

 また、その光を包んでいた闇も汚れた性質を取り込んでいた。


 「光も闇も、そして無すらも汚れ、あるべき姿から変質していきます。神様の与えられた位から、その存在を大きく堕としてしまったのです」

 「言ってることが本当だとしたら、3つの奴らは相当怒ったんじゃないか?」

 「その通りです。世界の法則を歪めた混沌を消滅すると・・・そう決めたそうです」


 ・・・やっぱり。


 「そして3つの者達と、1つの者による戦いが始まりました。3つの者達の意思を代行して攻撃したのは、光でした。ですが、混沌の力は3つの者の干渉を受け付けない程に強大で、劣勢を敷かれていました」


 空間に幾つもの光の明滅が繰り返される。

 それは綺麗な螺旋状の光から生み出された、光の鳥達が星々に激突して爆発させているからだった。

 凄まじいエネルギーの衝突。

 壊された星々から、オーロラが溢れ出し、1つの星に集約していく。

 その星は、オーロラが集まっていくごとに赤く紅蓮に染まり、最終的には劫火の星となった。


 「ですが、光は莫大なアニマを集め、混沌の存在ごと消滅させるために巨大な魔石の母・・・太陽を作り出しました。太陽は地球に接近していき、巨大な質量と神の劫火をもって、地球を破壊しようとします」


 太陽が遥か彼方からやってきて、地球を燃やし尽くそうと近付いてくる。

 その軌道上にある星さえも飲み込みながら。


 「その攻防は何億年と続いたと言います。その間、地球ではある生物が急激な発展を遂げていました」

 「・・・人間か」

 「人間・・・と言うよりは、現象が人格を持った者達と言った方がいいかもしれません。人間よりも先に出現し、過酷な環境から生まれ、高度な文明を獲得した人間の伝承に伝わる神のことです」

 「本物の神様じゃないんだよな?」

 「神様は最初からただ1人です。そして、3つの者を生み出して散りました。ですから、後世に出現したこの生物達は人間にとっての神です。私達天使は、偽神と呼びます」

 「偽の神だから偽神か」


 神様は最初に世界を作った奴だけ。

 そういうことらしい。


 「地球の環境が多様化した際、各星々に散ったアニマを混沌が活性化させることで出来た生物達。混沌はそれらを統べて、3つの者に干渉させ、攻撃する為に使用・・・この争いが神の戦争の時代です」


 神様の意思を体現した者達と、神のアニマ・・・オーロラから生み出された偽の神達。

 神と神の戦い・・・


 「戦いの果てに作り出された太陽を止めるべく、偽神は戦いますが、ついに滅び去ってしまいました。しかし、混沌の消滅自体は食い止められ、地球の破壊された破片の一部は月として再構成されていきました」


 地球に近付く太陽に、地球から放たれた巨大な光線が当たって軌道がずらされた。

 だが、大きくは太陽の軌道を変えられず、地球は太陽にかすってしまう。

 近付きすぎた太陽の熱は、地球上の全てを燃やし尽くしてしまっていた。


 結果、生物は全て死亡。

 地球の表面が真っ黒焦げになったのが見える。

 そこから、オーロラが大量に出ていくのも。


 「劫火に晒された偽神のアニマは、長きに渡る戦いで汚染されきっていました。その数は万を軽く超えます。それらが全て、地球を離れ拡散していこうとしていました」


 黒いオーロラが、地球を離れる寸前。

 大量の光がそれを包んだ。

 漏れなく全て。

 優しく保護するように。


 「これ以上の汚染を避けたかった3つの者達は、1つの決断を下します。闇の星に、闇から構成された意思のない入れ物を大量に置いたのです。光は地球から放たれたアニマを全て、その入れ物に移します。そうして出来たのは、始祖の悪魔達でした」

 「・・・悪魔の祖先?」


 かつて、スティーラは言っていた。

 悪魔は闇から出来ていると。

 こういう意味だったのか・・・


 見ると、光は闇の星にオーロラを解き放っていた。

 光はそれを何度となく行う度、汚くなっていくのが分かった。


 「入れ物は悪魔として意思を持ち活動します。そして、生物としての寿命を迎えて死んだ後、アニマはまた放出されます」


 闇の星からまた、アニマが出てくる。

 だが、悪魔の入れ物に入る直前よりも、綺麗になっている気がした。


 「・・・浄化されてる?」

 「闇には沈静の効果・・・この場合、浄化の作用が働きます。その影響が表面的に表れた姿ですね」


 闇の沈静化。

 俺が使っている魔剣・・・闇夜黒剣と一緒だ。


 「ある程度浄化されたと言っても、まだ純粋な状態ではありません。ですから、次に光はアニマを無の星へ運びました。無の星では汚染の元になった負の経験を記憶としてアニマにぶつけ、浄化されるかどうか試練を授けました」


 無の星へ運び込まれて、また放出されたオーロラは元の純然たる輝きを取り戻していた。

 だが、極少数汚れたままのオーロラも同時に存在していた。

 元の輝きを取り戻したオーロラは、また光に包まれていく。


 「浄化に成功したアニマは光によって、光の星へ送り届けられます。そこに用意した、光自身によって作られた入れ物へと入れられて。そうして誕生したのが始祖の天使です」

 「・・・お前の先祖か」

 「個々の存在としての祖とは言い難いですが、まあ種族としての先輩のようなものです。私達天使に血の繋がりは存在しませんから」


 そうなのか。

 悪魔は普通に子供を産んでいた。

 天使も同じなのかとてっきり思っていたが・・・


 「一方の試練に弾かれてしまったアニマは、元の場所・・・混沌の星へと帰るために、光を逃れて数百年旅をしました。そうして戻ったアニマは混沌の星に再度宿り、2つの命を誕生させました」

 「2つの命?」

 「アダムとイヴですよ」

 「なっ!?」


 聖書の登場人物の名前が突然出てきてびっくりする。

 アダムとイヴと言えば、最初の人間のことだ。

 神によって作られ、後に楽園を追われた全ての人間の始祖。


 「宇宙と言う名の闇を、光を通して巡ったアニマの中には、混沌の望んだ1つの要素が芽生えていました。つまり、知恵です」

 「知恵の実を実際に食った訳じゃないんだな」

 「そこは史実と異なりますね」


 数万年経って、自然環境が少しだけ整った大地に、2人の男女が立っていた。

 言葉は交わしていない。

 お互い、身振り手振りでコミュニケーションをとっている。

 まだ、原始人の状態から抜け出せていないのだ。


 「2人の人間は惹かれあい、交配し、幾人かの子供を産んで、生涯を静かに終えました。それが、人間の始まりです」

 「人間の先祖って猿じゃないんだ」

 「そこは古代の聖人が作った書の記述が正解ですね。足りない箇所や間違っている記述もかなりありますが」


 そこで、パンッと音が周りに響いた。

 すると、突然照明がついたみたいに暗黒の世界が輝いた。

 眩しくて目を閉じる。

 そして目を開けると、そこはさっきの平地だった。

 空には無数の星がキラキラと光っている。


 「・・・戻ったんだ」

 「おつかれさまでした」


 テーブル越しに、スティーラがティーを飲みながら話しかけてきた。

 ちゃんと彼女の姿が見える。

 もう星以外何にも見えない場所じゃない。


 「さっきのはなんだったんだ?あれも魔法か?」

 「悪魔の扱う能力の中には、他者の脳に作用させる類の能力もあるそうですね。それと似ているものだと思ってください」


 他者の脳に作用させる能力と言えば、マリアさんやプラムの使うテレパシーのチャントか。

 天使にも同じことが出来るんだな。


 「結局今のって・・・」

 「説明したのです。声だけで語り聞かせるのも想像しにくいでしょうから、映像付きの特別サービスです」

 「すごい壮大だったな」

 「宇宙の誕生ですからね。スケールは最大級だったでしょう?」


 いやあ・・・面白いものが沢山見れたな。

 神同士の戦い。

 三神世界の起源。

 天使や悪魔、人間の誕生。

 人間が長年かけて解こうとしている答えを、あっけなく先に知ってしまった。

 ・・・なんか罪悪感。


 「天使って何でも知ってるんだな」

 「天使ですから」


 おい、答えになってないぞ。

 それだけ自信があるのは分かったが・・・


 「続きは?」

 「まだ言えません」

 「まだ・・・ね」


 恒例の言えません発言。

 次に大魔石に触れた時、彼女とまた会話することが出来るんだろうか?


 「今聞いた話だとさ、汚れたアニマってやつがまず最初に始祖の悪魔へ入れられたんだろ?」

 「そうですね」

 「だったらさ、悪魔は汚れてるってことになるんだろ?」

 「全くそのとおりです」

 「俺、信用出来る悪魔さんから聞いたんだけど、元々悪魔は超平和的な種族らしいぞ?」


 魔王曰く、俺が地獄に来なければこんな争いは起きなかったとかな。

 俺自身、その主張には疑問を感じてるけれど。

 実際に俺が悪魔を見てきた感想は、排他主義的な性質が強い、だったからな。


 「話の飲み込みが速いですね。普通、この話を聞いてしまえば興奮で冷静を保てない場合が殆どなのに」

 「興奮はちょっとしてるけどさ、スケールがでかすぎてついていけないってのもあると思うよ」

 「・・・なるほど」


 スティーラは俺を注視する。

 俺の心を好奇心で覗くように。


 「貴方の言う通り、悪魔は元々汚れた宿命を背負って生きているので、かなり暴力的で排他的です。正直言えば、私の嫌いなタイプになるでしょう」

 「かなり暴力的?そこまで言うほどか?」


 悪魔が暴力的なのは、俺に対してだけな気がする。

 稀に72柱なんかは想像以上の奇行や残虐な行為は犯すが、それでも圧倒的に平和の道を歩む一般の悪魔の方が、遥かに多いと思う。

 俺の経験に悪魔との戦闘が多いのは、あくまで俺が戦闘職の悪魔ばっかりと関わってきたからだ。

 悪魔の街を見る限り、そんな印象は抱けないのだ。


 「歴史的に見てつい最近、悪魔達は天使側から見ても暴力的な面を一気に改善させたようですよ?」

 「んん・・・」


 暴力的な面を・・・改善させた?


 「アニマから来る宿命なんだろ?その暴力的な性質は」

 「よく話を聞いてますね。そのとおりです」

 「宿命とまで言われるような性質が、そんな一気に改善されるもんなのか?」


 疑問を包み隠さず話すと、彼女がティーカップをテーブルに置いた。

 空いた片手で俺のことをゆっくり指さす。


 「貴方はその疑問を解くためのピースをちゃんと持っていますよ」

 「ピース?」

 「今までの出来事を思い出せば、疑問は解けるはずです」

 「教えてくれないのか?」

 「自分で考えて答えを導けるのであれば、そうした方がいいでしょう?」


 自分で考えろってことか。

 手厳しいな。


 「まあ、元の世界に戻った後にでも、ゆっくりと考えればいいことです。貴方ならいずれ答えを出せるでしょう」

 「お前と会ってきたこの短時間で、俺の何を知ってるんだよ」

 「フフフッ、それも貴方自身で解くべき問題の1つですね」


 おちょくるようにそう言った。

 言えませんの一点張りよりはだいぶマシなんだけどさ、ちょっとはヒント出してくれてもよくないか?


 「いつか分かります。焦らなくても大丈夫ですよ」


 彼女は空を見上げる。

 星は相変わらず定位置を動かないでいた。


 「・・・スティーラがそう言うなら」


 そう言いながら、俺もしばらく星々のダンスを観賞することにした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ