にぼ二郎油そば
世の中。社会。
そういう言葉が、言葉として確かにあることはもちろん知っているよね。
ぼくたちは、ぼくたちの生に目覚めた時からそれらの言葉を知っていた。
最初は何色だったろうか。赤色?クリーム色?黄土色?あるいは無色透明でとても
ぼくは今ここで、きみが思っていることをあててみようと思っている。どうせだから。
きみは社会が嫌いだ。いや、それは足りない表現かもしれない、きみはきみがあまり好きになれなくなっているのかな。
ほんとうはもっと素直に生きたくて、もっとばかになりたい人なんだ、きみは。ほんとうに。
なにもないことに気付きたくないから必死で自分を鏡に映してきみは生きている気になってしまっているんだね。ぼくにはきみの気持ちはわかるよ。
でもな、きみは聞き飽きているのかも知れないけど、きみが知りたくて知っているような永遠なんてものはここには無いんだ。
きみは今何とか自分を肯定しようとしている。ぼくもほんとうならきみをずっとここで慰めてあげたい。
できることなら、それができることなら。
きみは十分に賢いんだ。自分の無力さと賢さに気付いているからね。
だから、がんばれ。きみが証明しろ。その腕一つできみが大ばか者で、ほんとうに素直で、ほんとうに何も考えていなくて、ほんとうに全てを知っていることを。
いつでも戻ってきていいんだ。今日も社会だ。