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閑話〜他人視点の大海蛇長距離狙撃〜
スー…ハー…
スー…ハー…
スーー
俺は親友が、どういう方法かは分からないが作ってくれたチャンスを活かすために俺は深呼吸をして、深く息を吸い込み息を止めた状態でスコープを覗く。
ブクブクに膨れ上がった、大海蛇は、満足に動くこともできていない。
だが、さすがにこの距離になれば少しの動きでも狙ったところからすぐにズレるし、俺自身の呼吸の動きさえ照準をずらす。
そんな状況なのに、船は波に揺られてロクに俺は照準を合わせられない。
真ん中に照準があってはすぐにズレる。
撃とうと思えば波に揺られる。
く…
まずい、集中力が切れそうだ。
深呼吸し直すか…
スーー…ハーー…
集中力を取り戻した俺はスコープの中心をぼんやりと見つめる。
集中しかつ、リラックスしている極限の状態
俺は、アーツ【急所射撃】を、発動してぼんやり見つめたスコープの中心に獲物が、きた瞬間にトリガーを引く。
タンッ
俺の放った一撃が空気を切り裂き突き進む…




