船のお披露目タイム
俺は、今日も起きてそのままの流れの中で学校へと向かった。
しかし…
「誰もいねぇしっ!?」
俺は半ば驚きつつも携帯の画面で曜日を確認する。
俺はこの一週間船を造ることだけに頭を取られて学校なんて二の次だったとは、言え…
曜日を忘れるほどだったとは…
ま、早く帰って早くログインして皆に見せてやらないとな。
「ちぃーす」
結局家に帰った俺は現実時間の10時にログインしたそのため、ゲーム内では正午ちょうどだ。そして、俺は本拠地にいる皆に向かって声をかけた。
「船できたで、見に来いよ」
「本当にっ⁉︎」
ハナたちが食いついて来た。
「あ、翠さんこの絵を後でマストに書いてもらえますか?」
「わかりましたわ」
俺は、翠さんに昨日考えた海賊旗のデザインを渡す。
「じゃあ、海にいくかっ!」
【港町シェルブール】に着いた俺たちは俺を先頭に浜辺へとたどり着きそして、ついに船の対面する。
「ドッザァァーンッッ‼︎」
波しぶきとともに俺たちの目の前に俺の作った船が現れる。
「すげぇぇ…」
影が興奮しつつも声を失っている。
「取り敢えず乗り込もうぜ」
あれ…
どうやって乗り込むんだこれ?
船着場とかがないとよじ登るしかないの?
これ…いきなしミスった感じ?
ここで、皆にミスったなんて思われたくない
「うぉぉぉぉっっっ‼︎」
俺は、水上をも走る勢いで【高速移動】と
【アッパーカット】のジャンプ力を生かしてなんとか船に乗り込んだ。
そして、俺は急いでてじかにあったロープの残りを垂らして、皆を乗り込ませた。
なんとか、取り繕えたかな…
「ちゃんと準備して俺らに紹介しろよな」
管領のボソッと放った言葉は俺の耳には届いていなかった。




