船大工の修行4
長生きの一方を固定してもう片方をゆっくりと曲げて行きソリを造る。
「バキッ!」
と、音を立てて木が割れる。
これで、もう23本目…
一向に上手くならない俺の才能に失望しつつも俺はひたすらに作業を進める。
50本…100本と繰り返すうちに少しずつ俺はコツをつかんで行く。
そして、迎えた153本目。
「うむ…上出来だな、これならお前を一人前の船大工として送り出せる」
ピロリンと、機会音がなる。
メニューを開くとメッセージが届いている。
『称号【独り立ちした船大工】を手に入れました。』
【独り立ちした船大工】か…
なになに…帆船の作り方や蒸気船の作り方と筏作り方に関する設計図の作成が可能となる
さらに、船の耐久性アップ。
なるほどな、とっておいて損はないわけか。
取り敢えず船の設計図から行くか。
海賊船を作りたいならやっぱり帆船だよな。
となると…
砲甲板の暑さや船艇、さらには、横帆と縦帆の数や大砲の大きさなど…そして何より出すことのできるスピードが必要になるか。
まぁ、形はシンプルなものでもいいが何処かにこだわりをつけたいんだよな…
んー…カラーリングと大砲にこだわるのはどうだろうか
カラーリングにこだわることでオリジナルティが出せるし大砲が強ければその大砲が船の象徴になるしな。
そうと決まれば取り掛かるとするか…
俺は適切な気を選びそして、曲げて削り加工し徐々に船の形を作り上げて行く。
トントン
カンカン
コンコン
俺の汗とともに聞いていて心地よいリズムが流れるなか、俺は作業を進めた。
俺はまるまる8時間かけてようやく船の全体の形を作り上げることに成功した。
後は、船内の装飾やカラーリング、帆の作成そして何より大砲の政策も残っているが取り敢えず今日はここまでだな。
こんなに疲れる生産は初めてだ…
これが終わったらしばらくは管領達をこき使って船の航海を楽しむとするか…
船の船長とか気取ってたり船長室を作ったりするのもいいよな…
それにちなんだスキルとか称号とかもまだまだありそうだしな…
よし、明日も生産頑張るぞ‼︎




