恋の熱さは氷点下100℃
読んでいただきありがとうございます。
今後ともよろしくお願いします。
俺は嬉々として、道を歩く。
あの人に会いにいくために。今回は手土産にルビーを持ってるしな。
アタックするのには十分だ。
「すいませーん」
俺は翠さんに声をかける。
「はい?」
普通に考えて露天商のプレイヤーにこんな声の掛け方は間違えているだろうな。
まぁ、わざと目立つように声かけたんだし…
「冷却水ありがとうございました。
効き目ばっちしでしたよー」
俺は、社交辞令じみたことを言いつつも翠さんを褒める。
「お役に立てて光栄です」
あいもかわらずに礼儀正しく答える翠さん。
ちょっと待てよ?
この顔立ち、この礼儀正しさどっかで…
やっぱり俺はこの人のことをしっている気がする。
「あのー…つかぬ事をお伺いしてもよろしいでしょうか?」
少し、恥ずかしそうながらもあらたまったように喋り出した翠さん
「はい?」
俺は、1割の期待と9割の疑問を持って返事をした。なんだろうこんなにあらたまって…
「貴方、高校二年生ですか?」
真面目な顔で翠さんが聞いて来た。
確かにあってるけど答えていいのかな。
「う、うん。でもなんで?」
「じゃ、じゃあ、貴方は星野圭君ですか?」
はい?今なんて言った?
この人俺の現実の名前を言ったよね?
なんで?
「あってるけど、なんで?」
俺は戸惑いを隠せないながらも話の核心に迫るべく質問する。
「えっと、わからないかな?
私だよ?小山翡翠だよ?
同じ高校のクラスは違うけど…」
あ、終わった。
俺の恋路はここで終わりました。
何処かで見覚えのある、とかんじたのは、気のせいではなかった。
この人は、いや、この子は俺と同じ高校のクラスは違うけれど皆が知ってる。
俺達の学校のマドンナ…
ちなみに、既に彼氏がいるんだよ。
「なんで、小山さんがこんなゲームを?」
俺は率直な疑問を落胆を隠せずに問いかけた
「えっと、友達に勧められたんだけど…
変かな?」
少し恥ずかしそうに答えた小山さん。いや、
ここでは翠さんと読んだ方がいいか。
小山さんにゲームを進めたのは多分俺の知ってる人物。最近は疎遠になってたやつだ。
そんなことを考えていると
「星野君この前のイベントすごく頑張ってたよね?凄く輝いてたよ?」
目をキラキラさせて翠さんに言われた。
これで彼氏がいなければ俺は確実にこの人に告白の言葉を口にしていただろう。
でも、この人は天使で有ると同時に悪意の無い悪魔なのだ。本当にこの人には悪意が無いのだが今までに何人もの男子がこの人に期待させられそして、傷をおった。
「ハハ…ありがとう」
苦笑いしつつ答えるしかない。
「翠さんがこのゲームやるきっかけになった友達ってもしかして、あいつ?」
俺が再び口を開く。
「うん。そうだよ?」
自然な様子で答える翡翠さん。
そっか、あいつがいるのか。
いつか、会う日が来るのかもな…
コツコツコツ
足音が後ろから聞こえてくる。
「みーどーりーっ‼︎」
このゲームではまだ聞いたことがなくても、もうずっと聞いてきた耳慣れた声が俺の耳に届いた。
主人公の恋は実らせない予定です。
あらすじにもありますが主人公はリア充ではありませんので…
次回の話にて新キャラを登場させます。
今まで出てこなかった訳ありキャラです。




