好敵手《ライバル》との再開と自己紹介
読んでくださる方ありがとうございます。
今後ともよろしくお願いします。
俺たちは、木曜日は特に特筆すべきこともない平凡な学校生活と、ゲーム生活を送り金曜も平凡な学校生活とゲーム生活を送った。
そして、土曜日何時ものように俺たちはまた特訓に勤しむ前に、予備の固定砲台などが欲しいと言う要求が、管領から来たために始まりの草原に来ていた。
これからのことを考えて何匹か狩っている最中に、後ろから声をかけられる
「ご機嫌いかがですかー?」
ん?誰の声だ?
俺が振り返る前に管領が
「てめぇら、何の用だっっ‼︎」
怒鳴り声を上げる。
え?誰だよそんなやつ俺はしらねぇよ?
管領相手にそんなに嫌われることしたやつなんて…
そう思いながら振り返る。
「誰?」
やっぱり俺は知らない。
「まぁ、そう怒らずにさぁ」
さっきとは別の声が別の方向から現れる。
よく知らない2人組だ。
俺らとひいては管領となんの関係が?
そう思っていたが、俺以外の皆は相当いきり立っていた。
こいつらと何があったんだろう…
「私たちに勝った貴方達に今度の決勝で、勝ってもらうための提案をしようと思ってさ」
一体何者なんだ?こいつ、私達に勝った?
勝ってもらうための提案?
なんなんだよこの人たち…
管領達の説明により、俺はようやくことを理解できた。この二人組は、前回の予選で俺達を嵌めてくれた連合のギルマスとサブマスらしい。
ギルマスの方が『ゼロ』こいつは、最後まで生き残り、あのバズーカ砲をうってきたやつらしい。
サブマスの方が『麒麟』といい、俺と同じような生産職プレイヤーだ。
ちなみに、二人とも女の子だ。
顔や口調を見たり聞く限り、俺とそんなにしは変わらないだろう。
そんな二人からの提案は、
「バズーカ砲の提供だとぉぉ?」
俺たち六人は揃って声を上げた。
「そ。バズーカ砲の提供と弾薬の提供」
麒麟の方が当然のように言う。
いやいや、バズーカ砲って、あんたらの生命線じゃん?それを簡単に譲ってもいいの?
「あんたらのギルドが優勝すれば予選で善戦した私達の評価も上がるそれで、この商談は私達にとっても十分なメリットがあるわ」
ギルマスの方が言う。
なるほどな、そう言うことか、さらに俺たちがバズーカ砲を使えば余計宣伝にもなる。
「その提案乗らせてもらうよ」
俺が唐突に切り返す。
「え?」
周りで驚きの声が上がる
「じゃあ、決まりだね」
俺と、サブマスの麒麟が握手を交わす。
こいつが、恐らくあの時の作戦も今回の商談も考えたんだろう。
頭が切れるやつだ。このタイプのやつとは仲良くしておいた方が後々いい事があるのが、相場だ。
「あの、サブマスの方そこそこ頭が切れそうだよ。でも、多分根は馬鹿だね。私らの方が上手く立ち回れる」
商談が成立し自分たちの本拠地に帰るゼロと
麒麟。
麒麟はニヤリと笑いながらそう呟いた。
その呟きに
「でも、あの銃師の方も中々に要注意だな、あいつはなかなかの才能を持ってるぞ」
と、ゼロが返す。
「まぁ、次に前みたいな機会がある時には私達が絶対に勝つ。それまでに他の奴らに負けてもらっちゃ私達『流星』のギルドの名が折れちゃうからね」
麒麟が余裕たっぷりにこう言い放つ。
そんな二人の姿が草原で目撃されていた。
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