大陸艦隊戦〜余興・ラスト〜
久しぶりに同日二話投稿です。
今回で、大会の前哨戦である余興編が終わります。
次回、1話挟んで艦隊戦に行きたいと思います。
では、今後ともよろしくお願いします
俺は、蛇腹さんの胴体にではなく振り下ろされる前の大剣に狙いを定める。
「【右ストレート】っ‼︎」
ガィィン
と、俺のメリケンサックと蛇腹さんの大剣がぶつかりあう音が響きそこで蛇腹さんのアーツが強制キャンセルされる。
「ふふ…そうでなくてはね…」
先ほどまでの少し残念そうな顔ではなく嬉しそうな表情を浮かべる蛇腹さんの顔が目に映る。
無理な形で、本来、胴や顔に向けて放つアーツを無理やり上に向けて放ったことによって俺は今、隙だらけの格好だ。
そして、俺の周りの速度が元に戻る。
「君は…ったい、どこまで………?」
その隙を蛇腹さんが逃すことなく大剣を振り回しながら小声でボソボソつぶやく。
聞き取れないけどこれもまた関係ない。
ハズだ…
「【高速移動】」
俺は、後ろに向けてまた飛び退くことで距離をとる。
一応背後を確認してさっきのように蛇腹さんにしてやられていないか、確認する。
「【瞬動】」
おそらくさっきは、聞き取りきれなかったアーツを発動した蛇腹さん。
今度は、俺の目の前に剣を腰だめに構えて横薙ぎにする準備をして現れた。
次の瞬間、俺は垂直跳びをすることでこの攻撃をかわすことを選択する。
いったい、何センチ跳べばいいのか…
垂直跳びの自己記録更新ものだよ…
俺の足元ギリギリを剣がかすめて行く。
そして、俺が地面に着地するときには蛇腹さんは剣をまた、振りかぶり俺へ振り下ろす。
「【アッパーカット】」
着地する際にしゃがみこむようにして着地した分低くより、深い位置から発動されたこのアーツによって俺の【アッパーカット】は蛙飛びの容量もあってか飛び上がる勢いが普段よりも増している。
その、わずかな加速によって蛇腹さんの剣が俺にあたる前に、俺の右腕が蛇腹さんの顎に炸裂する。
確か、前にも俺は蛇腹さんの顎に一撃ぶち込んだ気がする。
デジャヴだな…
「カハッ⁉︎」
元々、風邪を巻き起こして切り裂くほどの切れ味のあるアーツを顎にまともに食らったせいで蛇腹さんは首元から顎にかけて切傷が付く。そして、もちろん顎は砕いた。
「また…やられたわね」
顎を抑えながら蛇腹さんが喋る。
HPが0にならない限り痛みは残る。こんな酷い事をするよりは一撃で殺ってやりたいものだけど…
顎を抑えていた手を離すと口がだらしなく半開きになる。
「ぅらえー」
滑舌の悪くなった蛇腹さんが月を入れてくる
そして、俺はさっきの垂直跳びと同じ要領ででも、今度は剣の上に着地する。
昔、武蔵坊弁慶と源義経が戦った時に弁慶の槍の上に義経が飛び乗った。と、言う逸話のように…
今は俺のペースだ。
このまま決めるっ‼︎
「【発勁】っっ‼︎」
俺は体を極限まで倒して距離を詰めて蛇腹さんの顔にアーツを決める。
ハズだった
「【無なる障壁】」
俺の手は無の空間に吸い込まれる。
そして
「ふふ…勝ったわ【断空】」
今度は横薙ぎで剣が向かってくる。
「【高密度結晶化】っぁぁ⁉︎」
せめてもの抵抗を、するも次の瞬間俺の体は横に2つにおろされる。
そして、視界がブラックアウトしていく。
はは…
負けたよ…




