Well, I'll tell
明けましておめでとう御座います。
今年も宜しくお願いします。
ということで、今年もこんな駄文の作者と、駄文な作品ですがどうかよろしくお願いします。
俺と翠さんはなすすべがなく、その場で町の様子をなんとなく見つめていた。
ここに立ち尽くしていても何も良いことはない事は分かっているのだが、どうすることもできない。
かれこれ、1時間ほど経過しただろうか…
「私今から、彼方におられる方に声をかけてみようと思います」
翠さんが突然一人の女性を指差しながら俺に提案してきた。
流石に一時間も何もできないでいることに、痺れを切らしたのだろう。女性に先を越されるのは少し俺のプライドが傷つく。
こうなれば…
「じ、じゃあ俺はあの子に声をかけてくる」
適当に一人の少年を指差して俺はその場から逃げるように少年の方へと駆け出す。
少年はいかにも、村人Aと言った容姿で布でできたいかにもな格好をしている。
「こんにちわー」
俺はなるべく柔和な笑みを浮かべて話しかけた。
「あんた、誰?」
意外と冷たい声で、しかも、年上への礼儀もない声が返ってきた。
「お兄さん、すごいこと知ってるんだ。
どう?知りたくない?」
俺は少しでも少年の心をくすぐるように好奇心を煽るように喋ってみた。
「それって、どんな事?」
先ほどよりも少しだけ明るい声で少年が答えてくれる。
よし、いい感じだ。
「んーとねー…カッコいい剣を作ったりとか〜、鎧を作ったりするんだけど〜」
そこまで言いかけたところで少年は立ち上がり、
「教えてよ」
短く答えて俺の袖を引っ張って来た。
ピコン
そんな音ともに俺の目の前に、文字が現れる
『【伝承】を使用しますか?Yes or No』
俺は、迷わずYesを選択する。
選択と同時に、俺の頭の中に小さな声で行動を支持する声が聞こえてくる。
恐らくはヒントだろうな…
なになに
…………貴方のスキルを実際に対象者に対して見せてあげましょう
なるほどな先ずはやって見せろって事か。
「ぼく?お兄さんの家に行かない?」
まるで、誘拐犯のような台詞を吐きながら、俺は少年の手を握った。
側から見たら俺は完全に誘拐犯だな…




