天使が起こした奇跡
ねぇ神様。
どうして、私ばっかり、こんな不幸が訪れるのですか?
どうして、私ばっかり、こんな意地悪するのですか?
どうして・・・・。
私には、「奇跡」という出来事が起こらないのですか・・・。
でも、起こったのかな?
1「奇跡」
「ここのところ調子がいいね。このままの状態を保ってね。」
「はい!ありがとうございました!」
私、許斐 愛理。15です。
ここは病院。なんで私がいるかって?
私は生まれたときから病弱で5年前から、「結核」にかかっている。
今、状態は安定してる。
私は、結核が発症してから、一度も外に出たことがない。
「体に負担がかかる」って、外に出してもくれないんだ。
・・・・別にいいんだ。
外に出て、太陽の光を浴びたいんだ。
外に出て、好きなことをしたい・・・。
でも、それは許されないんだ。
神様は、私に意地悪するから。
願いなんて、一生とどきやしないんだ。
「・・・・・外・・・・
思いっきり走り回りたいな・・・」
嗚呼。
みんなと一緒に遊んで見たいよ・・・。
「っ・・・・。」
思うと、心が痛くなる。
病院なんて、退屈だよ。
いつもみたいに、学校に通って、友達と遊んで・・・・。
普通に過ごして、普通に生きて。
普通に・・・恋愛したいな。
「・・・やっぱり私には無理なのかなぁ」
フッと笑った。
口は笑っても、目は笑わなかった。
夜。満月が出ていて、とてもきれいな深夜だった。
私はこの時間が一番嫌いだ。
みんな居なくなって、一人になるとき。
親は共働きで、見舞いに来る時間もない。
そりゃ、来るときはうれしいよ?
でも、「どうしてこんな娘が生まれたんだ」って聞こえる気がして。
とても、怖くなる。
恐怖が、沸いてくるんだ。
そのとき、
「・・・ぅつっ・・・ゲホッケホッ」
咳が・・・・。喘息だ。
「ハッ・・・ゲホゲホッ・・・ナ・・・ナースコー・・・っゲホッ!」
ナースさんを呼ぼうとした、しかし
手には、自分の血が滲んでく。
こ・・・こんなとこで・・・まだ、私は人生の半分も生きてないっ・・。
まだっ・・・・死にたくないっ!
「うっ・・・ゲホッ!っう・・・・」
涙がポロポロと落ちてきた。
嗚呼。
やっぱ死ぬのかな・・・・。
神様は、最後まで許してくれなかった。
この世に、神様は居ないの?
「ハァッ・・・・ハアッ・・・ゲホゲホゲホッ
く・・・苦しっ・・」
汗が私を濡らしていく。
そのとき、
夜にもかかわらず、暖かい光が、私を包んだと思った。
「・・・?え・・・?」
喘息の苦しみはなくなり、
自分は、病院から消えた。
・・・・。
「・・・んっ・・・
ここ・・・は?」
「ここは時空間だ。私はおまえをここに呼んだ」
「・・・・誰?あなたは・・・。
神・・・様?」
「・・・世間では、そうとも言うか・・・。」
神様。あなたが・・・神様なんだ。
私が今まで憎んでいた・・・・大きな壁。
「おまえは、私のことをにくいと思ったり・・・何よりいい風には思って居なかったようだな・」
「えと・・・すいませんでした。」
今まですいませんでした。
「まぁいい。
それより、おまえは自由になりたい。と願っているな?」
「はい・・・。それが?」
「その願い、かなえてやろう。
ただし、条件がある」
「願いを叶えてくれる・・・。
じょ、条件は?」
「どんなことがあっても、最後まで生きる。
と言うことだ。」
・・・意味がわからなかった。
いきなり「最後まで生きろ」って・・・。
でも・・・人生の最後までいきたい。
「あっちの世界へいってもこのことは忘れるな。
時間が来たようだ・・・。いってきなさい。」
「え・・・私、まだ神様に言いたいことがっ・・・
うわぁっ!」
神様に伝えたいことを言おうとしたら、
また、私を暖かい光で包んだ。
「うわっ・・・ちょ、」
光は私を連れてどこかへ行ってしまった。
これからどうなるのですか?・・・神様。
でも、
私の願いを叶えてくれることには、
感謝するよ。
ありがとう・・・
「ありがとうっ!!!」
私は、これが自分の人生の大きな出来事だと、
人生に最大な出来事だと
思いもよらなかった・・・。
小説初心者です。
どうか、暖かい目で見守ってくださると幸いです。
よろしくお願いします!