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この連載作品は未完結のまま約3ヶ月以上の間、更新されていません。

空に、手を伸ばして

作者:長留裕平
潮風に吹かれた草原の向こうで、少女はひとり、空を見上げていた。
まるで何かを待つかのように。
風が吹くたび、白いワンピースの裾が小さく揺れる。

青年は、ただその姿を見つめていた。
どこかで、あの背中を見た気がする。
遠い記憶の中、夢の中、或いは——前世のどこかで。

少女が、こちらを向く。
その瞳は、まるで…涙のように透き通っていた。

羽衣「また、誰かを探しているの?」

空「……ああ。だけど、見つけられないんだ。名前も、顔も、思い出せない。」

羽衣「きっと、見つかるよ。だって——」

羽衣「空は、つながっているから。」

そのとき、風が強く吹いた。
羽衣の髪が宙に舞い、空の匂いがふたりの間をすり抜けていく。

——そして、ふたりの時間が、静かに動き出す。
これは、夏の終わりに紡がれる、忘れられた記憶と約束の物語。

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