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最終章
終章
死亡確認時刻 6666死神年66死神月69死神日午後00時02分
2110地球年09地球月12地球日午後23時52分
※同時刻に魂回収
場所 対象者自宅前道路
死因 対象者自室より対象者自宅前への高所落下によるショック死
備考 対象者は友人を傷害行為及び偽証行為並びに公務執行妨害を施行
尚、その後友人は植物状態のまま、回復の可能性皆無
この後、第3級位以上の死神の出向及び魂の回収を要請
又、対象者は極めて強力な怨念を残して死亡
故に、友人の魂を消滅させる可能性がある為魂の消滅執行を要請
酌量の余地皆無
死神手記 ―魂の管理手帳より抜粋―
「はあ・・・」
第2級位死神スイ・イレノミは溜息をついた。
「自分の行為が魂の消滅につながるとも知らずに・・・」
回収した魂をそっと撫でる。
「愚かな子・・・」
俗に言う『この世』から一瞬にして姿を消し去ったスイ。
辺りには、鈴のように美しい声だけがまるで置き去られた残像のように響き渡った。
「だからこそ、人間って面白いのかもね」