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最終日

 おばあさんは僕にクッキーをくれた。それは、とてもとても、甘かった。僕はそれが好きだった。だから、僕は毎日、おばあさんのところに行った。おばあさんは、それと同時に色々な話をしてくれた。面白い話もあったし、つまらない話もあった。僕が印象に残っているのは、この空の先の話についてだ。

 

 おばあさんによると、青い空の上に、また新しい世界が広がっているらしい。らしい、であり、僕は一回も見たこともないし行ったこともない。夜と何が違うのかわからなかった。だけどおばあさんは、こう返した。空の先にはね、何もないんだよ。何もないってどういうことだろうか。僕にはその話は難しかった。でも、気になることはたくさんあった。


じゃあ、どうやったらその世界に行けるの?


さあ、わからない、、。けど、私はね、死んだらそこに行ける。そう信じてる。


 彼女は空を見てそういった。また、もっと面白いことも言った。


この世界には、個性があふれ出ているね。と


 僕がわからない。というような顔をすると、おばあさんは言った。


世界にはね、1つしかないの。


どういうこと?


それはね、今まで、自分と同じような”生き物”にあったことある?


いや、ない。


でしょ、この世界には一種類につき一匹しかいないの。


え、、それじゃあ、。


そう、ノアみたいなことは起きない。でも、この世界に”死”はない。なぜそうなっているかはわからないけどね。


でも、前、他にも人間がいたって聞いたけど。


人間が作ったのさ、この世界を、人間は空の先に行こうとした。でも、行けなかった。空の先を行こうとした時、いろんな現象が起こったんだ。一種類につき一匹しかいないのもそのせい。海面は上がったし。私はここから移動できない。つまり、私は孤独でこのままってこと。自殺というものをしてみたけど、死ぬことはなかった。だから、、、、


 この先のことはあまり覚えていない。

 僕はまた、クッキーをもらいに行く。

 





だから君は、戻りなさい。君はこの世界にいては行けないよ。

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