表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/4

1日目:俺のいる島

 自由だ。でも自由じゃない。どういうことかというと俺はこの島で一生を終えるからだ。この島は小さい。らしい。詳しくは知らない。周りにいた小学生とかがそう言ってた。それを聞いてただけ。俺は今この島の一本坂道を下がってる。小学生が投稿している。小学生たちは俺をみて避けていく。気持ちがいいものではないが、気持ちが悪くなるものでもない。歩きやすいし。


「怖いよね。」


 そう言っているのは、71歳のおばあさんだ。このおばあさんは優しい。俺を見ても避けたりしない。いや逆に俺が金魚の糞のように毎日ついて行っているから、取り巻きができたみたいな感じで気持ちがよいと思っているのかもしれない。と言っても俺は1年前からこのおばあさんについて行ってる。

 おばあさんは毎回、海に行く。泳いだりもしない。ただただ水平線の先を眺めている。おばあさんが何か一点を見つめていると知ったのは最近だ。おばあさんが話し始めたのだ。


「太平洋戦争って知ってる?」

いや、知らない、なにそれ?

「太平洋戦争ていうのは戦争なの。殺し合い。いろんな人が死んだんだよ。私の夫も」


 それで、おばあさんはその一方を見つめているらしい。命がなくなってしまうのは俺も嫌だ。なぜなら、俺の世界でも命が失われてしまっているからだ。昨日、お母さんがなくなってしまった。病気で亡くなってしまった。

 命が失われてしまう。それがなくなる未来は訪れるのだろうか?。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ