白浪一族のはかりごと
十七歳の千景(ちかげ)は、祝言の前日に婚約者であり警察官でもある和冴(かずさ)のもとから逃げ出した。
幼い頃に両親を亡くした千景にとって、十歳年上の和冴は、親であり、兄であり、姑であったが、とにかくモラハラがひどかった。
頼るあてもなく途方に暮れた千景の前に、赤月(あかつき)と名乗る青年が現れ、手を差し伸べてくれる。
彼は千景を気にかけてくれ、優しくしてくれるが……。
実は『白浪一族(しらなみいちぞく)』という盗みを家業とする三代目で、初代が犯した罪を償うために政府の命令に従う、わけありの泥棒だった。
「箱庭で生きる者同士、仲良くしようではないか」
赤月の一言によって、個性豊かな泥棒たちと共に生活をすることになったが、彼らの次の標的が千景の親友の嫁ぎ先と知り、白浪一族が親友になにをもたらすのか確かめるために、彼らに深入りしていく。
一方で、千景を嫌っていたはずの和冴が追ってきて……?
「わたくしは、もう部外者でいるつもりはありません」
弱々しく存在感の薄かった少女は、いつしか悪女になる。
※カクヨムさまにも掲載してます
幼い頃に両親を亡くした千景にとって、十歳年上の和冴は、親であり、兄であり、姑であったが、とにかくモラハラがひどかった。
頼るあてもなく途方に暮れた千景の前に、赤月(あかつき)と名乗る青年が現れ、手を差し伸べてくれる。
彼は千景を気にかけてくれ、優しくしてくれるが……。
実は『白浪一族(しらなみいちぞく)』という盗みを家業とする三代目で、初代が犯した罪を償うために政府の命令に従う、わけありの泥棒だった。
「箱庭で生きる者同士、仲良くしようではないか」
赤月の一言によって、個性豊かな泥棒たちと共に生活をすることになったが、彼らの次の標的が千景の親友の嫁ぎ先と知り、白浪一族が親友になにをもたらすのか確かめるために、彼らに深入りしていく。
一方で、千景を嫌っていたはずの和冴が追ってきて……?
「わたくしは、もう部外者でいるつもりはありません」
弱々しく存在感の薄かった少女は、いつしか悪女になる。
※カクヨムさまにも掲載してます
序幕 『君を盗みに来た』
2024/07/25 13:08
(改)
第一幕 『わけありの娘』
2024/07/25 13:10
(改)
第一幕 『いわくつきの一族』
2024/07/25 13:13
(改)
第一幕 『悪党と人情』
2024/07/25 13:15
(改)
第一幕 『それぞれの面影』
2024/07/25 13:17
(改)
第一幕 『悪女の片鱗』
2024/07/25 13:21
(改)
幕間① 『狩りの時間だ』
2024/07/25 13:23
第二幕 『アーティファクト』
2024/07/25 13:25
(改)
第二幕 『止められない想い』
2024/07/25 13:26
(改)
第二幕 『鈴蘭が描かれた花瓶』
2024/07/25 13:28
(改)
第二幕 『追跡者と巡り合わせ』
2024/07/25 13:29
(改)
第二幕 『和冴のそっくりさん』
2024/07/25 13:30
第二幕 『心まで盗む泥棒』
2024/07/25 13:36
第二幕 『あなたの指先に宿る真実』
2024/07/25 13:37
(改)
幕間② 『ちかげとちひろ』
2024/07/25 13:39
第三幕 『もう部外者ではない』
2024/07/25 13:40
第三幕 『スキャンダル』
2024/07/25 13:42
第三幕 『二重の意味』
2024/07/25 13:43
第三幕 『対価と大火』
2024/07/25 13:45
第三幕 『初代の操り人形』
2024/07/25 13:46
第三幕 『容赦のない人』
2024/07/25 13:47
第三幕 『あのとき、雨の中で君は』
2024/07/25 13:51
幕間③ 『嫌な役回り』
2024/07/25 13:52
第四幕 『頃合い』
2024/07/25 13:53
第四幕 『千景の帰る場所』
2024/07/25 13:55
第四幕 『愛しいお前に告ぐ』
2024/07/25 13:57
第四幕 『三代目・白浪一族勢揃いの場』
2024/07/25 14:00
第四幕 『親友へ贈る言葉』
2024/07/25 14:02
第四幕 『さよなら、千景』
2024/07/25 14:03
幕間④ 『僕の特別な人』
2024/07/25 14:04
終幕 『彼女は悪に染まる』
2024/07/25 14:05