テメー俺の事を好きと言え!
“テメー俺の事を好きと言え!”
自己中心的な男に突然、私はそう言われる。
好きでもない男に何故、私が好きと言わないといけないのか?
この男は、私と同じ職場でやたらと私に絡んでくる男だ!
私はてっきりこの男に嫌われているモノだと思い込んでいたのだが、
昨日、この男に【告白】されて私が思っていた事と違ったのだと気づく。
・・・今思えば? 突然、私を避けるようになったこの男!
それからこの男の都合で無視され、絡まれるようになる。
なにがなんだか、私はさっぱり理解できない!
“そもそも、なんで私なのだろう?”
正直に言えば? 私はこの男に好かれている事が嫌だし、恋愛感情など
この男に私が芽生える訳がない!
私のタイプからほど遠いこの男のどこを好きになればいいと言うのだ!
しかも? 職場の人達が居る前で、あんな風に言われた私が一番迷惑している。
『余戸くんといつからそんな関係になんてたの、林田さん?』
『別に最初っからどうにもなってませんよ、急にあんな事言われて
コッチが迷惑してるぐらいなんです。』
『またまた~そんな事言っちゃって~どうなの? 林田さんは余戸くん
の事、どう想ってんのよ?』
『だから、違うんですって!』
【パチパチ】
『おい! 仕事中だぞ、静かにしろ!』
【はい!】
オバちゃん連中からしたら? “面白話が一つ出来たようなモノだ!”
やたらと、私をあの男とくっつけたがるオバちゃん達。
何度否定しても、話が何度も振り出しに戻るだけ!
“私はあの男に、恋愛感情なんてない!”
なんで誰も私の話を理解してくれないのだろう。
面倒くさい! あんまりしつこくこの話が続くようならいつこの職場を
私は辞めてもいいと思っている!
そもそも私は、“派遣”で入っているし。
嫌なら? 違う職場に回してもらえばいい!
ただなんだか? こんな気持ちで職場を変えるのも嫌だなと思い
私はあの男を呼び出すコトに、、、。
・・・結局、私はこの男とちゃんと話をしないといけないと覚悟を決めた!
『あのさ、ちょっといい?』
『あぁ、ううん。』
『私に告ってくれた話なんだけど、、、?』
『えぇ!? なんだよ! “俺の事好きとか今言うのか?”』
『違うわよ! なんで私なの?』
『えぇ!?』
『いつからそうなった訳?』
『・・・な、なにがだよ、』
『はじめは仲良くしてたけど、途中から私の事無視してきて、それから
やたらと絡んでくるようになったじゃない? なにがどうなってそう
なったのかなって?』
『・・・あぁ、ううん、そうだな、』
『まあいいけど、私さ! 職場変えるから、もう会わないと思うし
でも最後に、ちゃんと話したいと思っただけなの。』
『えぇ!? なんで、職場変えるの?』
『アンタのせいじゃない! 職場の人達の前で私に告ったせいで職場を
変えなくちゃいけなくなったんでしょ!』
『・・・な、なんで俺なんだよ、ただ告白しただけだろう!』
『“場所とか時間とか弁えないの?”』
『・・・ご、ごめん、』
『今更謝られても、もうどうしようもないし。』
『だから、ココ辞めるのか?』
『私は派遣だし、職場を変えてもらえばいいだけだから!』
『“俺から逃げるのかよ!”』
『逃げたくないから、今ちゃんと話し合いができるようにしたんじゃない!』
『・・・そ、そうなんだ、ごめん、』
『はっきり言っとくけど! 私はアンタみたいな男、タイプじゃないから!』
『えぇ!?』
『私の事は諦めて、他の女性探してよ! じゃあーね!』
『・・・・・・』
・・・私はこの日を最後に、この職場には入らなくなった。
派遣会社にも直接、“ここの職場はいろいろあったのでNGで!”と
言っておいた。
今は私は違う職場に派遣で入っている。
新たな気持ちで、これからは仕事をしようと思っているの。
*
・・・でも? 3週間後。
『皆、集まってくれ! 今日から派遣で入った余戸くんだ!
みんな仲良くしてやってくれ!』
【はい!】
『えぇ!?』
マジで? まさか!?
なんなのよ、なんでまた同じ職場にあの男が、、、!?
私はまた違う職場に変えてもらわないといけなくなるのか?
“なんて、しつこい男なのよ!”
最後まで読んでいただいてありがとうございます。




