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05 最初の年のクリスマス

皆さま ご無沙汰しています。

いらしてくださりありがとうございます。

前にも書きましたが、ロンドンではクリスマス当日には店が全然開いておらず、バスも電車も止まっています。 クリスマスは家族やそれと同義の人々と一緒に過ごす日となっているからです。


参考

https://ncode.syosetu.com/n1966im/2/


イギリスに行った年にはそのことを知らず、夫と私はクリスマス当日の夕方に普通にスーパーマーケットに買い物に行きました。何でこんなにほとんどすべての店が閉まっていて、バスも全然走っていないのだろうと思いながら。

たまに自転車に乗る人々や乗用車が走り抜けていくのを見かけるぐらいで、町も道路もしんとしています。


スーパーマーケットに買い物客はいましたが、お目当てのローストチキンやターキーなど肉系のおかずらしいおかずは 何も残っていませんでした。


売り場を何周もしてようやく炒り鶏らしきものが目に入り、買って帰りました。

でも、食べてみると、それはパン粉か何かをハーブと一緒に味付けして焼いたものでした。鶏はおろか肉は何も入っていませんでした。


あとから考えるに、あれはローストチキンの中に入れる詰め物だったのではないかと思います。

こうして、ベジタリアンやビーガンでもないのにタンパク質のないちょっとさみしいクリスマスディナーを二人で食べました。


この年は、ミンスパイというレーズンなどのドライフルーツやスパイス、ナッツ、牛脂(ビーガン用には牛脂は入っておらず、植物油が使われている)などからなるミンスミートが入ったクッキーのようなお菓子についてもつまずきがありました。

ミンスミートと言ってもミートつまり肉は全く入っていないのですが問題はそこではなく。


ミンスパイをプラスチック皿に入れたままごく短時間ですが1000wの電子レンジでチンしたところ、途中で煙がもうもうと上がってしまったのです。夜、寒い中、窓を全開にし長いこと換気扇を回しました。今となっては多少懐かしく感じる思い出ですが、髪についた焦げ臭いにおいも取れず、火事には至りませんでしたが本当に怖かったです。プラスチック皿は、例え少しの時間であってもレンジ加熱注意ですね。というか面倒でもその後は皿を移し替えるようにしました。


なお、ダークブラウンで表面が少しブツブツしているお菓子のクリスマスプディングは日持ちがするので後日食べました。こちらも ドライフルーツやナッツ、スパイスが入っていて芳醇なお酒の香りがします。ビーガン用のものに牛脂が入っていないのはミンスパイと同じです。1か月ほど熟成して作られており、温め直していただきます。

コクがあってフルーティで、かつシンプルではない甘みの中にじんわりとお酒の味もして、私は好きです。


ドラマか映画で、クリスマスプディングにブランデーだかラム酒だかの酒をかけ、火をつけて青い炎を楽しんだあと食べるシーンを見たことがあります。でも、それをやる勇気はまだありません。


さて、クリスマスに家族で集まると、皆でプレゼント交換をするのだそうです。道理でスーパーマーケットや デパートに 手頃な価格のお菓子、化粧品、お酒などのセットがたくさん並んでいたわけです。

それを知ったあと、集まる人全員の好みを把握しているわけでもないだろうし、大人数の家族は大変だなと思いました。 実際、結婚当初は大変だったとの声を聞いたことがあります。義実家の方々の好みなんてすぐには分からないだろうし、分かっていてもね……というのもあるから、ほんとにそうだろうなあと思います。


この年は、大きなキャンディーのような円筒形のものが複数入った不思議なクリスマス用のセットを、何だろうと思いつつも買うことはありませんでした。 円筒形のものは実は火薬が入っているクラッカーで、両側から引っ張り、自分の手元にクラッカーが残った方が勝ちなのです。


中には薄い色紙で作られた王冠や小さい紙に書かれたクリスマスジョークあるいはクイズ、ミニチュアの栓抜きやチーズおろし器、メモ帳などの景品が入っています。ジョーク、クスッとは笑えました。辞書を引き引きでしたが。景品はセットの価格に応じ変わるようです。高いのにはいったい何が入っていたんだろう……?


クリスマスの頃に流れるテレビCMで、食卓を囲む皆が紙の王冠をかぶっているのはこういうことなのかとあとから思いました。


翌年からは、現地時間12月25日15時(日本時間12月26日午前0時)からのエリザベス女王Ⅱ世(現在では国王チャールズⅢ世)のスピーチ(Christmas address)を英語字幕付きでテレビで見ました。


「address」に「住所」以外の「演説」という意味があるのを初めて知りました。


特にコロナ禍の年のスピーチは胸の奥に染み入るようなかつ希望を持てるような言葉があり、今でも心に残っています。


投稿に手間取っているうちに日本ではクリスマスが終わってしまいましたが、イギリスにいらっしゃる方はあと約7時間、良いクリスマスをお過ごしください。

それでは、皆さまどうぞ良いお年をお迎えください。

ここまでお読みいただきまして、どうもありがとうございました。

ご来訪に心から感謝いたします。

よろしければまたお越しください。

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