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第1話 転生する前の記憶

 気が付くと知らない場所に立っていた。


 ここはどこだ? 僕は家で寝ていたはず。 

 周りを見ると見た事のないでかい建物や鉄の塊みたいな物が動いていた。

 シルバーレイク領ではないしなぁ?

 移動していると、見覚えのある建物が目にはいった。 記憶が曖昧になりながらも、自分が"佐藤遥斗"だということを少しずつ思い出していく。


「ここは……俺が務めている会社か? そうだ、やっと仕事が終わって帰るところだったんだ。」


 自分の事を思い出し、家に帰宅している時 後ろが騒がしいことに気づき振り返ると、目の前にトラックが突っ込んで来ていた。


「――あぁ俺死んだなぁ」


 周りが騒がしく痛みがどんどんなくなっていく感覚を味わいながら意識を失った。

 次に目を開けると、何もない空間に知らない老人が立っていた。

 ここは? 病院ではないな? どこだ?


「俺死んだはずじゃ……助かったのか? それとも夢だったのか?」


 俺が混乱していると目の前の老人が申し訳なさそうにしゃべり始めた。


「夢ではない お主は確かに死んでおる」


「……え!?」


「わしのミスにより死んでしまったのじゃ。 申し訳ない」


 この老人が何を言っているのか理解ができないでいた。 どういうことだ……死んでいる? でも、痛みも傷も何もないのに?


「理解ができないという顔をしているな?」


「……」


「わしは、一応お主たちの世界でいうところの神というやつじゃからの、考えてる事もわかるのじゃ」


「……そうなんですか」


 この老人が神ということは、本当に死んでしまったということか。 でも、ミスって?


「どういうことですか?」


 素直に聞いてみることにした。


「それは……お主はあそこで死ぬ運命ではなかったのじゃ。 本当は別の人間が死ぬはずだったんじゃが、お主が代わりに死んでしまったのじゃ」


 別の人間? でも近くにほかの人なんていたか? 確か少し先の方に学生が居たな?


「そうじゃ、その学生が事故にあいここに来るはずだったのじゃ。」


「じゃあ俺はどうなるなるんですか? 死んでしまったということは、もう戻れないんですよね?」


「すまぬが、いくら神でも生き返らせることはできないのじゃ。 ただ別の世界に転生させることはできる。 お主の世界でいうところの異世界転生じゃ」


 異世界転生!? あの漫画とかによくあるやつか?


「異世界ってどういうところなんですか?」


「お主が行くのは、色々な種族が居てスキルという物があり、魔物などがいる世界じゃ」


 色々な種族?魔物?凄く危なそうというかすぐに死んでしまいそうだな。


「そこは安心するのじゃ。 お詫びとしてはなんじゃが、スキルを授けようと思っておる、どんなスキルがいいか希望はあるかの? これがスキル一覧じゃ。」


 どんなスキルがいいかか…… 何かやりたい事とかあったかなぁ? 毎日仕事仕事で休みなんてほとんどないブラック企業だったしなぁ。 と思いながらスキル一覧を見ていた時あるスキルが目に入った。


「……!? こ、これ! この【自然の加護】・【農業セット】・【テイム】・【生物理解】・【生命探知】がいいかも!!」



〈スキルの詳細〉


【自然の加護】: 自然界の力を受ける能力。植物や動物との共感や治癒力の向上など、自然とのつながりを持ちます。


【農業セット】

【土壌改良】: 土壌の性質を改善し、作物の生育環境を整えるスキルです。

【加工術】: 収穫した作物を保存・加工する技術を持つスキルです。

【作物交配】: 異なる品種の作物を交配し、新しい品種を創出するスキルです。

【害虫駆除】: 有害な昆虫や害獣を効果的に駆除するスキルです。

【農機具の使い方】: 農業で使用する機械や道具を正しく操作するスキルです。


【テイム】:魔物を仲間にし、共に戦うことができるスキルです。


【生物理解】: 異世界の生物とコミュニケーションを取る能力。動植物の言語や意思疎通が可能となり、仲間や敵との関係を築くことができます。


【生命探知】: 生命体の存在や感情を感知することができるスキルです。



「ほう、そんなのでいいのかの、ほかにはないのか? 例えば【剣術】とか【魔法使い】とか」


「剣術とかもいいとは思いますけど、いつも仕事仕事で次の人生はのんびりしたいなぁと思いまして......」


 小さい時から動物とかも飼ってみたかったし…… あ!


「魔物が居るのは分かったのですが、普通の動物とかはいるのでしょうか?」


「ふむ? 普通の動物は居ないが、テイムのスキルで魔物と共に過ごしている者はいるのう」


「そうなんですね。 でも、テイムされているかはどうやって見分けているんですか?」


「魔物はテイムされると従魔という分類になって殆どの者は分かりやすい目印のような物を付けているの」


 そうなのか、やっぱり異世界だと色々と違うんだなぁ


「どんな魔物が比較的飼われているのですか?」


「一般のテイマーは、こちらの世界でいう所の兎や犬じゃが、冒険者や国に努めている者は戦闘力のある魔物をテイムしているのう」


 そういう違いが有るのかぁ


「ところで、ほかには欲しいスキルとかはないのかのう?」


 ほかに欲しいスキルかぁ……どんなのがいいのだろうか?


「どんなのがあればいいか分からないので、これで大丈夫です。」


「そうかのう……じゃあ、後はこちらで付けておくとしよう。 今回は本当にすまなかったのう。 新しい人生を楽しんでくれることを願っておる」


「はい!」


 こうして"佐藤遥斗"は伯爵家三男"レオナール・シルバーレイク"に転生したのであった。

初めて書いてみました。

誤字脱字、おかしい言い回し等あると思いますがよろしくお願いいたします。

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