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1始まり

自分の未来の為恋愛、結婚を必死に頑張る白木麻衣、だけど頑張れば頑張るほど上手くいかない

そうして反面諦めてしまいかけていたそんな時願いを叶える存在レンが

麻衣の前に現る

だけどレンには存在のタイムリミットがある

その中で麻衣は本当の幸せとは何かを知る

27歳 独身 恋愛経験はある程度はある

身体の関係を持った事は一度もない

この年齢で処女だと言う事

それが私 白木麻衣


(今日もダメだった…)


婚活パーティーに参加した

だけど結局誰もと結ばれる事なく一人で帰宅する所だ


(これで何回目だろう…20回は越えてるか…)


周りの同年代の人達はこの年齢で結婚している人は沢山いる

その逆にしていなくても特別珍しい訳じゃない


(結局私は誰にも選ばれなかっただけ…)


こういう時ふと考えることがある

結婚するには恋愛をする必要がある

恋愛には何が必要?

忍耐?恋する前向きな姿勢?相手を思う強い気持ち?

その他にもあるだろけど

きっと私にはどれもが欠けている


そしてそこに頑張ろうとすればする程

空回りして上手く行かない

相手に好かれる為、取り繕った自分でいる

そんな事ばかりしてると疲れてしまう

自分自身をアピールしないと興味すら持ってもらえない

何も始まらない…


(結局、私には向いてないのかも、恋愛とか結婚とか)


もしくはそういうのに縁がないのかもしれない


そうしてネガティブな思いを抱え

私は家へ帰宅する


「おかえり!」

「お腹減っただろう!もう少しで出来るから着替えてこい」

両親はとても仲がいい

最近は父が進んで料理を作っている

母もそれをとても良く思っている

正直私もこういう家庭を持てたらなと憧れでもある


「ねぇ…今日もダメだった」

私は弱音を吐く


「そう…けどいいのよ…結婚が全てじゃない…焦らなくたって大丈夫」

母は励ますように言う

「うん…ありがとう」


そして私は部屋に向かう

(結婚が全てじゃないか…)


確かにそうかもしれない

結婚しなくても人は生きていける

それに必ずしも幸せとは限らない

だけどそうは思えない自分がいる


いつも父が言っている口癖がある

(自分じゃないとダメだって…そういう人が必ずいるって)


「本当にいるのかな?」


(皆私じゃなくてもいい人ばかり…)


正直半信半疑だ


その後晩御飯を食べ部屋に籠る

私はいつものようにマッチングアプリを確認する

(いいねは沢山来てるけど…マッチング後の返事は返ってないか…)


少しだけど落胆する


正直な所自分が結婚したいとか焦ってるんじゃない

周りに影響されてるだけ…

だけど思う

ずっとこのまま一人じゃないのかと

そう思うと怖くなる…これは依存というのだろう

恋愛とかそんなんじゃないって

けどせめて誰かの特別でいたいって思うのは我が儘なのかな…


そんな思いを唱えながら私は静かに目を閉じる

その日は疲れていたせいなのかそのまま深い眠りに落ちる


(その願い聞き届けた…)


誰かの声が聞こえた気がした…

だけど気に留める事なしなかった


そして翌日全てが変わる


「え!」

(な、なんで!)


ベッドには何故か男の人が眠っている

私は状況についていけずパニックだ

(何の恋愛ゲーム!)


良く見ると男の人のルックスは整っていて

すごく綺麗な人だ


美しさに見惚れ目が離せなかった

そして彼は目を覚ます


「おはよう」


優しく笑うように言う

その笑顔に私の胸は激しく高鳴る

(本当なんなの…この人…どうしてそんな)


余計に状況についていけない


頭はパニックだ…


「可愛いね…君」


そんな様子を気に留めることもなく彼私に触れ

そのまま抱きしめられる


(なっ…!)


驚きと恥ずかしさで私は固まる

だけど彼の身体はすごく暖かい 


(男の人の温もりってこういうのなんだ…)


初めて知った

その温もりは不思議と安心する


今の状況を理解するために彼に質問する

 

「アナタは誰なの?どうして私の部屋に」


彼は頭を撫でながら言う


(ペット扱いされてない…!)

だけど気にせず続ける


「僕は君の願いなんだ」


願い…?

どいうこと…


(私何か言ったかな?)


頑張って思い出そうとするが出てこない


「何願ったんだろ?」

「確か、誰かの特別でいたいって…」


彼は助言してくれる


(確かに言ったような言わなかったような…)


結局私の記憶は曖昧だ

そんな記憶のために彼は… 


「もちろん君の願いはちゃんと叶えるよ」


叶えると迷わず言った


(願いを叶えるだけであってそこに気持ちはあるのだろうか…)


それはきっと好きじゃない

そう思うと複雑な気持ちになる


「やっぱり僕じゃダメかな?」


寂しそうに彼は言う


「ダメとかそういうのじゃなくて…それは」


(好きになってもらえなきゃ意味がない)


そう言いたかった

けど、これを言ってしまったらまたこの人も私から離れていってしまうんじゃないかと思うと怖くて言えない

そう…めんどくさいとか重いとか思われるんじゃないかって


少なくとも彼はこうやって話をしてくれて少なくとも悪くは思われていない

それが願いを叶えるってだけでも今の私には十分過ぎる位嬉しい

から…































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