詞2
掲載日:2020/12/18
あなたの涙を見るたび、私は叫びを呑み込み。
素直、正直、真っ直ぐ、純真。
言い方は様々だけど、自分の感情にあっさり従って時に身勝手な理屈を押しつける人。
他人が、世界が、自分に従うと信じてる夢の世界の人。
明るそうに、でも頑張って笑ってると言いたげに健気に見せて。
あなたはズルいと、言いたかった。
あなたが泣けば、私は涙を呑み込んで。
溜め息と「仕方ない」であなたの願いを叶えるしかなかった。
あなたを嫌いになったことで触れられなくなったものがあり。
あなたを憎んだことで知った優しさがある。
人の心、冬の日の温もり、美しいと信じていた世界。
全てが歪んで見えて怖くなって、どれくらい経つだろう。
悲痛な叫び、透明な涙、言葉が出てこない苦しさの中で。
「心」を知った。
花が散るようにこの想いが失われる時も来るだろう。
けれど、私はもう知っている。
それでも立ち上がれる強さを持てた時。
人は大人になったと言うのだろう。
せき止められた想いが流れる先を探してる。




