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【五章開始】あの人がいなくなった世界で  作者: 真城 朱音
三章.天機に触れた、宮廷魔術師
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出会い:巫女が夢見た、名もなき辺境の魔術師の場合

前話後書きでも書いた通り、ちょっとした地獄なので、悲しいお話に耐性のない方はお逃げください。

あと長いので、時間があるときにどうぞ。


以下ちょこっとどういった話かの要素等ネタバレを書いておきますのでご参考まで。ネタバレNGの方は先へお進みください。


幸せな暮らしからの急転直下/見知った登場人物の死ネタ/夢落ち


あっそれならいけるわ。って方もどうぞ続きへ。あっそれはちょっと地雷。という方は次の更新までお待ちください。

 

 物音に目を覚ました。

 さらに耳をすますと、聞こえてくるのは住居一階部分の診療所の方だということがわかる。


 ……物取りだろうか。


 こういうとき、不用意に見に行かないように、と言われている。今はもういないおじいさんからも、時々様子を見にくる師匠からもだ。

 どちらからも、悪い人に見つかってはいけないよ、と念を押されている。

 けれど、よりによって一人きりの夜だったからだろうか。魔がさしたのか、好奇心に負けたのか、バレなければいい、という言い訳を胸に物音がする場所へと足を向けた。


 白い塊が、立ち上がろうとして失敗している。椅子や机にぶつかって物音がするたびに、怯えたように震える姿に、見たことのない魔物か何かかと思った。

 魔物が都市結界の中に入ってくるはずがない。慌ててその妄想を打ち消したとき、月影を遮っていた雲が晴れた。月明かりに照らされて、その白い魔物の姿が浮かび上がる。


「……君は誰」


 びっくりして、思わず声をかけてしまった。

 そこにいたのは、白い衣裳を身に纏った女の子で、怯えたように床に(うずくま)っていた。声をかけられたことでより一層驚いたのか、逃げ出そうと立ちあがりかけ、裾を踏んで体制を崩し床に倒れ込む。(したた)かに顔を打ち付けた音がして、思わず駆け寄った。

 近づいて、すぐに尋常でない様子を見てとり額の熱を測る。動いているのが不思議なほどの高熱だった。


「じっとしてて」


 そう言って、抱き上げる。友人から貧弱だと揶揄(からか)われる僕だけれど、細身の女の子一人くらい運ぶのならなんとかなった。横抱きにして客間の寝台へと運ぶ。女の子は驚いたまま固まっているのでそのままにして一度自室に戻り、杖を持ってきて部屋の中で一振りした。普段使わない客間なのであまり掃除していなかったけれど、多少マシになったはずだ。

 魔術燈をつけて、互いの表情がわかるようになってようやく女の子の顔を覗き込んだ。

 青い瞳が不安げに揺れて、何事か話そうと口を開く。


「あ、あの。ええと……」

「何か食べれる? 水を持ってくるよ」


 堅い麺麭(パン)しかなかったので、貯蔵庫の残り物で適当に汁物を作る。野菜と干し肉、根菜に塩胡椒を加えれば、とりあえず形になるだろう。手早く調理し完成したそれをもって客間に戻ると、先ほどと同じ体制で、女の子が(ちぢ)こまっていた。

 木碗とさじを手渡すと、女の子は呆然と受け取ったそれを見下ろし、そっと一口口に含んだ。


「あったかい……」


 出来立てだから当然だ。なのに、女の子はボロボロと泣き出した。


「おいしい……。あったかい……」


 木碗の中身が空になるまで食べてから、女の子は枕に背中を預け、うつらうつらしだした。

 僕は静かに魔術燈を弱めて、傍らの椅子に座り、眠りに落ちようとする女の子を眺める。


 変な格好をしていた。都市結界、ひいては王国結界のすぐ外に住う、異民族の高貴な人の衣装だ。どこもかしこも真っ白で、同じく白い糸で縫い取りがしてる。

 こんなにも手が込んだ豪奢な衣装なのに魔術付与が一切なく、さらに眉を潜めるべきは、襟元も裾のあたりも、ひどく乱れていた。

 どんなところからどんな風に逃げてきたのか、想像に難くない。

 構造のわからない服を直すことはできないので、晩秋の冷え込みに体調を崩さないよう、掛け布団を引き上げてやる。

 なんで診療所に来たのかは不明だけれど、翌朝どこにいくにせよ、一晩だけでもゆっくり休めばいいと思った。




 そう思っていたのに、三日経っても彼女はそこにいた。目覚めないのだ。いや、正確には、体を起こすことができない。

 一通りの世話をするが、見様見真似である上に、同年代の異性とくれば勝手などわからなかった。体は魔術で清潔にできるけれど、大変なのは食事だ。上体を起こして支えつつ、ほとんど液体状の食事を口に含ませる。時折薄目を開けて咀嚼(そしゃく)するし、受け答えもわずかにある。けれど、体が動かないようだった。

 同意はないけれど勝手に魔術で体調を精査する。すると、ありえない量の魔力に満たされていた。それを、どうも結界系の魔力特性で感知できないようにしているらしい。精査して初めてわかる魔力量と、それを隠せる魔力特性値にただただ戸惑う。


「君は……、何者だい?」


 名前も知らない女の子の、辛そうな寝息だけが聞こえる。




 四日目の朝、女の子が眠る客間の窓を開けて振り返ると、女の子が目をあけてじっとこちらを見ていた。

 目が合うと同時に、お腹の底がヒヤリとする。その感覚を得てから、普段は隠しているはずの髪を今朝に限って隠していないことを思い出した。

 慌てて上着についている頭巾をかぶると、女の子はぱちりと瞬いて、


「綺麗な髪ね」


 と呟いた。意識を取り戻して最初に言うことかと呆れたのは、混乱もあってのことだろう。


「……き、綺麗、だって?」

「ええそうよ。とても綺麗な髪。精霊の祝福ね」


 そう言って笑う彼女の方こそ、とても綺麗な笑顔だった。

 その日一日寝台の人として過ごした彼女は、その次の日には家の中を歩くようになり、さらに次の日には何か手伝うことはないかと申し出るようになった。試しに色々させてみたけれど、びっくりするほどなにできない。そもそも着替えも一人で満足にこなせないので、本当に彼女は何者なのだろうと首を捻った。こんなになにもできなくて、今までどうやって生きてきたんだろう。

 あれこれ試してみて、ようやく書類仕事が得意らしいことがわかり、診療所の台帳整理を頼んだ。治療の対価として物々交換ってありなの? ツケがたくさんあるけれど、支払い期限は?? と戸惑いいっぱいの顔で問われるけれど、今も昔もそういう診療所なので仕方がない。

 とうとう診療所で診察を手伝ってくれるまでになった彼女は、非常に評判がいい。若夫婦だなんて言われて、違うのよ、と彼女はその都度否定するけれど、馴染みの患者たちは並ぶ僕らを嬉しそうに見つめて微笑む。

 話を聞かない人たちでごめん、と僕は言うけれど、彼女は気恥ずかしそうにそっぽを向いてしまうのだ。怒るときは怒る人なので、嫌われたりはしてないと思うけれど。






 気づけば、そんな日々が当たり前になっていった。劇団で裏方をこなす友人を頼って、彼女の生活用品は少しずつ揃えるようにさえなる。でも、そういえばここに何をしにきて、いついなくなるのかを聞いていなかった。

 名前はかろうじて、「ローズ」だと名乗ってくれたけれど、身の上は何一つ知らされないままだ。

 彼女と過ごす日々はなんだか穏やかで、ありのままの自分が怯えられないことにも、ひどく癒されることに気づく。というよりも、今までのそのことでこんなにも疲弊していたことに、気づいていなかった。


「ずっとここにいてくれたらいいのにって思うよ」


 友人と彼女の三人で食事をしながら、ふと本音が溢れた。二人は目を丸くしてぼくを見つめて、彼女の方は赤面し食器を取り落とす。友人はくつくつと肩を震わして笑って、彼女の顔を覗き込んだ。


「だってさ」

「……トトリ、この人、私に結婚を申し込んだの? これが、辺境の作法?」


 途方に暮れたような声に、僕は首を傾げる。それを見て、友人はますます笑いをこらえるように肩を震わした。

 結婚。結婚か。と、若夫婦と呼んでくる馴染みの患者たちを思い出す。あれを真実にする、ということだ。


「必要ならそうする。そうすれば、君はここにずっといてくれるのかい?」


 カッと彼女が顔を赤くした。見てわかるのは、怒っているということだ。


「信じられない信じられない信じられない!! わかってないわ! きゅ、求婚というのはね、こんな、友人を交えた食事の、話の流れで、物のついでのようにいうことではないのよ! きちんと根回しをして、そう、証人立ち合いのもとで、こんな、出し抜けに、不意打ちみたいにいうのではなくて……!」


 怒る彼女も可愛い。その眼差し、表情の変化の何一つ見逃したくなかったのでじっと見つめていると、怒りに震えていた彼女の声がみるみると萎んでいく。瞬いていると、弱り切った顔で眉を下げていた。あぁ、その顔もなかなか。


「セファのばか!」

「……ええと。君は今、求婚の仕方に怒ってるんだね? 気のない相手に告白されて、身の危険を感じるというならトトリの家に逃げてもいいけれど、そうでないなら、今夜も一緒にうちに帰ると思っていいかな」

「しらないわ! もう!」


 そんな僕らのやりとりを、友人が頬杖をついて眺めている。


「こんなの、犬も喰わないよねぇ」


 なんだかよくわからないことをぼやきながら、ちょっと寂しそうに笑った。セファがねぇ、と年下の友人はなにやら感慨深げだ。


「まるで、ままごとのような恋だよね」


 幼い、と言いたいのだろうか。僕も彼女も十七で成人はとっくに迎え、独り立ちする者も多い年齢だけれど。

 友人の言葉はまるで、これらは叶わない恋だと指摘しているようだった。




 頭巾がついたお揃いの外套をかぶって、手を繋いで年終わりのお祭りで賑わう町を散策する。彼女の波打つ金髪に似合いそうな髪飾りを見せれば、彼女も僕の銀の長髪に合わせた髪飾りを手にしていた。ささめくように二人で笑って、両方買うとお互いに渡し合う。

 昼時になればお店の(すみ)、人目につかない場所で食事を取った。僕はもともとそうだけれど、彼女も素顔をさらして歩きたくない様子だ。

 そうして当たり前のように手を繋ぎ直して、ただ町を歩く。公園で休んで、画廊を(のぞ)き、劇場で仕事をする友人を冷やかして、夕焼けが綺麗に見える高台で、彼女の両手を取った。


「気が進まなかったらそう言ってくれていいんだけど」


 ぱちりと、彼女が瞬く。彼女の睫毛は長くて、瞬きごとに音がしそうだった。


「ずっとここで、僕の家で一緒に暮らそう」


 いつかの仕切り直しだった。証人なんてものはいないけれど、でも、この夕陽の見える美しい場所で向かい合い、両手をとって申し出るのが、僕にできる精一杯だった。

 みるみる見開かれていく瞳に、うまくいかない未来を予感する。泣きそうな顔で首を振る彼女は、膝から崩れ落ちていった。両手を握っていた僕も、そのまま一緒に。


「そんなことを言われる資格がないわ」

「資格?」

「私、王都に戻らなくちゃ」


 泣き笑いのような顔で、彼女は言う。


「何もかもを投げ出して、夢みたいな時間を過ごしたわ。もう十分。役目を、果たさなくては」


 そんな無理をしているのがわかる顔で、素直に送り出せる者がいるだろうか。言葉を途中で遮って、その口をふさぐ。少ししてから離れると、真っ赤になった彼女が、目を見開いたまま固まっていた。


「な、な、なに、を」

「いやだった?」

「せ、世間知らずにも程があるわ。私が誰か知っていたなら、あなた、きっと、」

「確かに僕は物知らずで、もっと世界を知っていたなら、きっと君との身分の差だとか、立場の差だとかを見定めて身を引いたかもしれないけど」


 うろたえる彼女が可愛くて、追い詰めるのが楽しくて、笑ってしまう。目の前の彼女は悲鳴を上げて身を引こうとするけれど、僕はその手を離す気がなかった。


「君が自分の事情を語らないなら、僕は知らない。君も好きにするといい。僕もそうする」


 そうして指先に口づける。声にならない悲鳴に、いっぱいいっぱいなのが見て取れた。


「わ、私、最初の婚約者に捨てられているのよ!!!」


 初耳だった。薄々想像してはいたけれど、やっぱりそう言った相手のいる、良いところのお嬢様だったのだ。

 でも、今は関係はない。


「それが?」

「よ、よく知りもしない次の結婚相手とは、一晩をともにしたの!」

「手慣れた悪女だど主張したいなら、口付けひとつでそこまでうろたえないほうがいい」

「ふ、ふしだらな、汚れた体ということよ! あなたにそんな風にされる資格なんてーーー!」


 泣き声まじりの悲鳴に、いじめすぎたと両手を広げて抱きしめる。


「君は、綺麗だよ」


 ダメなのと彼女は首を振る。

 その口から飛び出したのは予想だにしない使命の話で、思わず問い返していた。


「私、せかいを、すくうの」

「救いたいの?」


 わからない、と彼女は首を振る


「でも、そのために育てられたの。なら、なすべきことを、しなくちゃ」

「世界を救えば、君は自由になるんだね」


 なら、と笑う。


「君が救った世界で、僕は君を幸せにしよう」


 肩の力を抜いて笑って、ただそばで笑って。

 彼女は首を振るばかりで、だけれど僕に抱きついて両手を回した。肩口に顔を押し付けてしゃくり上げる彼女の背を、沈む夕日に照らされながらかき抱いた。


 世界を救うという彼女とともに、僕は王都へと旅立った。






 ぱしゃん、と響いた音に、うっすらと目を開ける。血溜まりに手が落ちた音だった。僕の血だ。彼女の悲鳴が聞こえる。衣裳が血で汚れるのも構わずに、傍に膝をついて、柔らかな手が頬に触れた。


「この人は、なんの関係も」

「あら、魔女を守る騎士と魔術師でしょう? ぴったりじゃないの」


 女の言葉に、あの子が泣き叫ぶ。


「ただ、そばにいてくれただけなの。こんなところに連れてこられる前に、さよならって、ありがとうって、それだけ言って、二度と」

「なんでお前が、そんな奴といるのだ」

「いや、いや、いやだ。こんな、ことになるなら」

「なぜ、そんな銀髪といる。銀の髪は、魔族の」

「この人はそんなんじゃないもの!!」

「傷ついた君に、つけいったんだろう。奴らはそういう隙に、狡猾に取り入る。……(ほだ)されたのか」

「あなたになにがわかるの!」


 大切なあの子が、傷ついて泣いている。泣くな。名前を繰り返し呼んで、血に塗れながら抱きしめてくれる女の子に、言葉ひとつかけられない。体がひどく重い。まぶたが今にも落ちそうだった。


 一瞬意識が落ちた後、次の瞬間には剣戟(けんげき)の音がした。王都につくなり合流した、彼女の守護者だと言う二の騎士があちらへ斬りかかったのだ。


「一戦願います、殿下」

「お前に、私が勝てると」

「さて、聖剣を宿した剣なら、目はあるでしょう。魔族と見間違えた咄嗟の不意打ちとはいえ、破格の才を持つそこの魔術師を倒せたのですから」

「お前も、私に殺せと言うのか」

「あなたを王に出来なかった。その罰でしょう。あなたがその気になれないとおっしゃるなら、私はそこの王太子殿下を殺しましょうか」


 そうすれば、あなたが王だ。


 そう言い放った声は、どこか晴れやかに笑っているように聞こえた。生きることに膿んだ、自暴自棄と成り果てた男の言葉だった。

 有無を言わさず斬りかかり、第一王子が聖剣で受ける。明らかに二の騎士が強く、第一王子が圧されていた。けれど、二の騎士に勝つ気がないのは見て明らかだった。第一王子がその気にさえなれば、それだけで、二の騎士は倒れる。なら、そのあとその剣を向けられるのは彼女だ。


 聖剣を向けられても、彼女は動かなかった。僕を抱きしめたまま、血溜まりに座り込んで、緩慢な仕草で第一王子を見上げる。


 ころして、と彼女はささやいた。


 これが役目であったなら、その通りにするから。ちゃんと役目を果たすから。

 これが、逃げ出した罰なら天上の花園なんて望まない。罰ならいくらでも受ける。まだ温かいの。だから、お願い、この人を。こんなはずじゃなかったの。こんなところまできてもらうはずじゃなかったの。


 第一王子がどんな表情で剣を振るったかは、もう見えなかった。彼女から目が離せなくて、その心臓を貫かれて、光があふれた。

 身体から吹き出すかのように光があふれて、その反動で彼女が倒れていく。僕の血溜まりへ、ゆっくりと。心臓を貫かれたはずなのに彼女の青い瞳がこちらへ向けられ、手が伸ばされて、指先一つ動かせない僕の手に触れた。


 かさついた唇から、ささやきが溢れる。


「逃げ出すのでは、なかった」


 彼女はなにから逃げたのだろう。


「診療所に行くのではなかった」


 どうしてあの日、診療所に現れたのか。


「すぐに出て行けばよかった」


 なにを思って、そばにいてくれたんだ。


 なに一つ問いを返せないままに、彼女はか細い声で後悔と懺悔をささやいて、悔恨に沈んだ瞳がそのまま光を失った。

 名前を呼びたいのに、声が出せない。もう死んでいるのか。心が、それとも体が。なら僕は今、どんな姿で、なにを見ているのだろう。

 どうして、まだ、こんなにも思いが潰えないのか。


 足音が近づいてくる。知っている音のような気がした。もう、なにも見えない。音だけが鮮明に意識を戻してくる。


「君たちは出会うと、どうしてもこうなる」


 師匠だった。世界に四人しかいない、魔法使い。黒の魔法使いだ。


「安心すると良い、これは夢だ」


 ゆめ?ししょうの?


「いいや。これは、巫女が見ている夢。条件を変えて、何度も何度も見直している、未来の夢だ。現実が追いつくまでに望む結末を得ようと、巫女が何年も何年も、何度も何度も、夢見ている」


 なにを、言っているのだろう。言葉が理解できない。師匠。まってください。そんなの、今の僕にはなにも意味がない。そこでもう、彼女は死んだんです。一緒に過ごして、未来を夢見た、僕の……。







「…………また。こんな終わり方ですか!」


 誰かが敷布に叩きつけた拳の音で、意識は閉ざされた。



次はおさらいを更新するか、口直しに平和な別の「出会いシリーズ」です。よろしくお願いします。

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