人物紹介ver.4
正直、4ともなると書くことがなくなってきてます!(正直)
3の分量はおかしかったので置いといて、人数は多分増えていますが2と同じくらいの量です。
例によって脱線、蛇足、読まなくても支障ないので興味がある部分だけかいつまんでお楽しみくださいませ。
●ローズ・フォルアリス
十七歳。もうすぐ十八歳。フォルア伯爵家第三子。長女。王都育ち。晩秋生まれ。
波打つ金髪に青の瞳。娘らしく発育は良いが、教育熱心な大人に囲まれた娘時代なので、普通の御令嬢がたより焼き菓子の類を摂取していないためか細いし軽い。自分に対する不利益に鈍感、お人好しに思える行動が多い。
魔力特性:結界系
★★★★★EX
魔力量
★☆☆☆☆E++
(じわじわと増量中)
なんだかんだでいろいろ覚悟を決めつつある。どういった方向性にせよ、だれか手綱を握った方がいいと思う。
最近になって独断での行動が増えたので、知らされていない周囲の人間が慌てがち。それを見て申し訳ないなと思いつつも、謝罪は口にしないよう努める。
一つ一つのピースがはまっていって、ひとつの絵柄を見出した。それを踏まえて、望みを得るためにこれから走り出す。予定。なのに、だれかさんが「帰れ」などと怒鳴るので出鼻が挫かれる。「帰れ」と言われて彼女がどう出るかはお察しです。
巻き込める人間が少ないので、人手不足を憂いているところだけど、転移の調子がいいのでさっさと自分で動いてしまった方が早いかもしれない。ただ見知らぬ土地では転移失敗の確率が高まるので、辺境ではおとなしくしているつもり。いい感じの出会いがあればいいけれど。
●フェルバート・ハミルトン
二十歳。ハミルトン侯爵家の第四子、四男。元・第一王子の二の騎士。
癖のある黒髪に青い目。
「ローズ嬢」
魔力特性:風
★★★☆☆C++
魔力量
★★★★☆B
本性現してすっきりとしたのでなんだかのびのびしている人。付かず離れずの距離で見守りつつ、必要に応じてローズに呼び出されるのがそこそこ嬉しい。
楽な方へ流されないローズが眩しい。いらない。必要ない。とはっきり言われたけれど、それはそれとしてついて行くと決めているのであまり堪えていない様子。言われっぱなしで特に反論することなくしれっとついて行く。必要な場面にきちんと居合わせられるように。
一方的ではあれど幼少期より積み重ねてきた憧れが根幹であるために、根深い。
それって付きまとい案件では……? と見る人が見ればいうかもしれないけれど今の所そういうことを指摘する人物はいない。クライドあたりはうっすら思っているかも。ただ、ローズの立場上、護衛をつけずに歩くわけにはいかないし、ローズは気持ちを受け取れないと言っただけで、そばに居られるのが不快だとかそういうことではないために、しばらくそのまま。フェルバートにとって大変都合がいいです。
最近の彼女はちょっと情緒を解し始めているので、今まで伝わらなかったものが伝わっていることに感動することも増えた。
辺境はそれなりに思い出深く、ローズと異界渡りの巫女が重なってちょっと対応が遅れることがあるかもしれない。
●トトリ
辺境出身の平民。褐色の髪と瞳。十六歳になりたての夏生まれ。化粧師。
「ローズ姫」
魔力特性:なし
☆☆☆☆☆ー
魔力量
☆☆☆☆☆ー
最近は侍従服でいることが多い。
登場していない裏側では、エマには自ら用意した侍女のお仕着せを手渡し、お揃いの服を身にまとって並び立てば男女の対のお人形のようでは? 映えるのでは?? などと楽しんでいる。魔術塔や街中で目撃されるごとに噂が広まり、ちょっとした裏名物になっていることを本人たちは知らない。
トトリとエマが揃っているところを見かけたローズの次兄ドミニクは二度見した。
綺麗なものを愛でるのが好きなので、ローズとエマの身の回りの品を揃えるのが楽しい。ふたりとも素材がいいよね! 腕がなります! ときどき謎の視線が痛いけど!
久しぶりの里帰りなので、独自のつてを見直して強化する予定。
●エマ
末端貴族の娘。ローズやセファよりもちょっと年上(22〜23くらい)の、魔術学院『初等教育課程』卒業生。実家は没落済。
「姫様」
魔力特性:氷
★★★★☆B
魔力量
★☆☆☆☆E++
ローズの身の上をローズ以上に考え、現雇い主侯爵家と旧雇い主伯爵家とかつての学友たちとの板挟みで思い悩んでいる。結局、侍女をクビにされると路頭に迷ってしまうので、我が身可愛さを思って何もできないことに嫌気がさすほどには真面目。
何よりも使える主人であるローズ自身の真意を推し量れないこともストレスかもしれない。
トトリの着せ替えに付き合うのは、ローズが笑ってくれるから。とくに着るものについてはこだわりもないので、動きやすければ何でもいい。
ドミニクに見られた時はぎゃぁと思った。
クライドと顔を合わせた時は開き直った。
●クライド・フェロウ
茶髪の灰の瞳。ワルワド伯爵家の三男。訳あって跡取り。
「ローズ姫」「ローズ」
魔力特性:地
★☆☆☆☆E
魔力量
★★☆☆☆D
ローズとセファは彼を何一つ疑っていないけれど、そのほか全方位から胡散臭いと思われている人。噂が噂なのと普段の振る舞いが振る舞いなので仕方がない。
そろそろ抱えているものとか昔あったこととかが明らかになってくるかもしれない。
トトリとエマのお揃いの衣装について、相談を受けることがあるので適度に意見を述べている。ついでにローズの生活環境についても情報共有済み。ハメを外すのは程度によっては良くないので。突然環境を変えるのも心身に負担がかかるし、独断で行動するようになったローズには、目を光らせる人間が必要なことをよくわかっている。
「熟考した上で突拍子も無いことをやらかすところは、彼女の元々の性格ですよ」
昔より魔力量は若干増えているものの、魔力特性値が下がったので、魔術を使う際手を抜くと失敗しやすくなっている。実戦よりも研究の方が性に合っていることもあり、実際に困ることは少ないが、昔のノリで魔術行使をしようとするとうまくいかないことが多い。
下級文官。所属部署は情報系。ほとんど王妃専属であるため仕事仲間は居ない。自由時間が多いので、ある程度の立場になってからはローズのためにあれこれと立ち回っている。
エマと同席することが増えた現状については、特に思うところはない。昔関わったことは覚えているし、家が大変だったのも、ドミニクが拾ったことも、なんだかんだ健やかに無事生活して居たことも知っている。自分の夢見が悪いことにならなくてよかったなと思っている。
あの頃みたいに優しくしても、あの頃みたいに笑ってくれないことは知っている。
●リリカ
異世界からの来訪者・救世の巫女。長いまっすぐの黒髪。十七歳くらい。
「ロゼ」
魔力特性:聖
★★★☆☆C
魔力量
★★★★★A
魔法使いへの不信感が爆発している今日この頃。
未来予知もなければ、私この先の展開知ってます、もチートもない。強いて言えば治癒能力全振り。お助けキャラもなし。異世界召喚の際にちらっとあれこれ言われただけで、あとはノータッチ。救世の難易度高すぎませんか!?
召喚されて学院に通ってローズの婚約破棄を目の当たりにし、神殿の腐敗を糾弾し正常化を図り、ってしてたら戻ってきたローズが第一王子の取り巻きが派手にやらかしていた不正を暴いて王都に返り咲いて……という流れの中で、救世に必要な聖剣を顕現するため日々あの手この手で頑張っている。
あまりにも救世について情報がなさすぎて困る。神殿の地下に、自分しか入れない居住空間があるけれど、壁画の意味もいまいち謎。
辺境や異民族——精霊の民の民間伝承に、救世について語られているものがあるらしく、近いうちに行こうと思っている。ホルミスついてきてくれるかなぁ。
この世界の神官はみなさんムキムキマッチョなので、頼りになって非常によろしい。武者修行とかにも行くらしく、現在神殿とのやりとりが断絶している北方の白銀、紫の王国に関する情報は神官だのみらしい。が、両国とも王都に近づけないため、情報はほぼ入手できていない。辺境〜精霊の民の集落からさらに南に行くと砂漠越えになるが、ごくまれにそちらへ向かうチャレンジャーがいる。
●魔術師ゴダード
魔術学院講師。魔術塔に工房を持つ。熊のような大男。つぶらな瞳がチャームポイント。好物ははちみつ。身の回りの世話をする少年がおり、生活能力に欠けるが魔術塔の魔術師の中では比較的常識人で人当たりがよく交友関係も広い。
魔力を帯びた植物の研究をしている。
魔力特性
★★★★★A++
魔力量
★★★★★A++
人当たり良く誰にでも接する。魔術師の気まぐれ振り回された結果、行き場のなくなった魔術学院の生徒を一手に引き受け、研究室が大所帯となっている。研究室所属学生たちの間では貴族出身者といえども、結局はだれもかれも境遇が近しいため、それなりに秩序が保たれている。単純に部屋を分けていることも理由の一つ。研究熱心なため行き来は盛ん。並行してそれぞれの分野で進めて協力したりデータ共有したり共著で論文書いたりしているので、もはや一つの研究チームになっている。
一部では尊敬され、一部では呆れられ、一部では自分がゴダード先生を支えなくてはという使命感に燃えられているが、本人はのそのそと好奇心の向くままに研究を進めている。学生たちはゴダードの専門によらず好きな研究テーマで多種多様な角度からディベートしつつ論文に取り組んでいる。
研究室内における論文中間発表の質疑応答の際、「専門外なので見当違いな指摘でしたら申し訳ないのですが」を彼らに使う際はよくよく考えて発言するべし。あいつら幅広い分野に強いぞ。
魔術塔のほか工房からもその存在は広く認知されており、「あの熊」と呼び親しまれている。本人は通りすがりに耳に挟んでも、王都に熊がいるものだろうかと一瞬考え次の瞬間には忘れているそう。飼育担当の少年からはものすごく睨まれるが、立場が違いすぎるため目立った衝突はない。
ひょんなことでそばに置くようになった少年が非常に働き者で、日々飛び込んできていた洗濯場からの苦情が激減したので助かっている。ただ蜂蜜の摂取量を管理してくるのはいただけない。そこにあるんだからあるだけ食べてもいいはずじゃないか「それなりに高価なんですよこれ!!!」
はちみつは、養蜂が盛んな緑の王国から流れてくるものなので。時折赤の魔法使いへ蜂蜜専用移動陣を設置してくれないかと依頼をしている。かわいそうだが、赤の魔法使いの目に止まる前に差し止められている。
■七人の魔法使い■
●黒の魔法使い
セファの師匠。森の香りを纏う若い男。
黒髪に翠の瞳。
黒の王国出身。青の王国の魔術学院講師。他国から黒の魔法使い目当てでやってきた留学生たちに追い回されているが、研究室は持たない主義かつ授業を終えるとさっさといなくなるので他の教員に苦情が入るだとか。
魔物の研究が専門。
黒の王国を管理する。
●ラジスラヴァ
黒の魔法使いとセファが大好き。露出過多で目のやり場に困る系の美女。
銀の髪に黄金の瞳。人外の美貌を持つ。パーソナルスペースが極端に狭く、基本的に黒の魔法使いにしなだれかかっているか、セファに抱きついている。
気に入った人に対してのみだが、人懐っこく、相手の全てを受け入れたいし、自分自身も受け入れてもらいたいので、気持ちが高ぶると多分脱ぐ。止める間も無く。
常識というものを持ち合わせていないため、本人は気にしていないが周囲が大変。まさに台風の目。とはいえ、普段魔術学院を歩いているときは認識阻害術式の魔術具を使用しているため、あまり騒ぎにはならない。
●赤の魔法使い
黒の魔法使いの師匠。黒の王国出身。長命な魔法使いの身でありながら老女の姿をしている。
栗色の髪に赤い瞳。
魔法使いとして見出されたとき、世界中から「魔法使い」というものの存在がほとんど忘れられていたために、大変な騒ぎとなった。夫と子どもたちを愛していたために、夫と死別するまで魔法使いとなることを拒み、魔法使いとなった後は子どもたちとは距離をとった。
赤の王国を管理する。
●緑の魔法使い
最も長命な魔法使い。歳若い青年の姿。魔女カフィネの大災を生き残った。
焦茶の髪に翡翠の瞳。
柔らかな落ち着いた声音を持つ。魔女カフィネの大災ののち、結界王国六カ国全ての管理を担っていた。
放浪癖があり、緑の王国を留守にしていることが多い。留守にしていても問題ない程度には安定している。
緑の王国を管理する。
●青の魔法使い
緑の魔法使いに次いで長命の魔法使い。現在はスライムのような見た目だが、かつては女性だった模様。魔女カフィネの大災を生き残った。
六カ国の中心に位置する中央神殿の結界に干渉し、引きこもり空間を作っている。
青の王国を管理する(してない)。
正直、青の王国王家と緑の魔法使いは、この人のことをどついてもいい。
●紫と黄金の魔法使いについて
空席。紫の王国と、中央神殿を管理する。
緑の魔法使いが結界王国群を見て回っているのは、魔法使い候補探しのため。
●白銀の魔法使い(?)=セファ
十七歳。辺境育ち。冬生まれ。
真っ直ぐな銀髪。薄茶だった瞳が黄金の瞳に変化。身長が高く細身だが、多少鍛えているので力はある。宮廷魔術師。魔術学院特別講師。アルブム・アウルム。
「ローズ様」「ロゼ」
魔力特性:いろいろ(癒しの力と結界系は持っていない)
★★★★★S
魔力量
★★★★★EX
(突如増加)
赤の魔法使いの呼び出しに応じて旅立つ。辺境育ちで頭でっかちな分、外の世界に憧れはあったため、ついでに見て回れるならいいな、と考えている。
何も考えていないといえばそう、その時どうにかしようと思っているところがある。幸いにもというべきか不幸なことに、というべきか、場当たり的対応でなんとかなってしまうので。失って困るものがないともいう。
彼については少し先の展開が三章ラストで明かされていますが、四章の時系列がそこに追いつくまで、しばしお待ちくださいね。




