表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ホテル大和~史上最高にして最低の戦艦~  作者: 佐久間五十六


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

96/99

戦艦大和沈没場所 坊の岬

 戦艦大和が、沈んだ場所は世間の人間には、あまり知られていない。

 いや、もしかすると戦後生まれの日本人には、戦艦大和が沈んだ事さえ、知らないのかもしれない。

 戦艦大和は、結果的には海中に沈没する事になって、しまう。大した戦果をあげる事のないまま。鹿児島県沖の太平洋、坊の岬沖海中に没する。

 大和を沈めたのは、皮肉にもアメリカ海軍機動部隊から発進した、数多くの空母艦載機によって沈められた。

 アメリカ海軍を殲滅擦るために産み出した、日本の御家芸とも言えた空母を中心とした機動部隊によって、大和は沈められたのである。

 対空砲火をかけたところで、所詮は付け焼き刃であり、自慢の46㎝主砲も大した戦力にはならなかった。

 アメリカ海軍は、大和に集中砲火をかけ続けた。敵も馬鹿ではないから、主力艦である大和を沈めれば、戦意を失うだろうと考えた。

 アメリカ軍も鬼畜と言われたが、実際はそうではなく、不要な犠牲者は出したくなかった。

 事実、大和に随伴した他の艦船の多くは、生き残っている。アメリカに勝てなくても、一矢報いる。

 その気持ちがあるからこそ、この無理難題を快く引き受けた。多くの命が散ることになってしまったが、彼らはきっと後悔はしていない。国の為に、全力で命をかける事を小さい頃から、教育され、それに邁進してきた軍国少年や青年にとって、国の為に死ぬ事は本意であっただろう。

 結果がたとえどのようなものであったとしても。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ