負けられない理由とPRIDE
日本軍に意地があった様に、アメリカ軍にも意地があった。アメリカとしても、太平洋戦争は絶対に落とせない戦いであり、日本軍に負ける訳にはいかなかった。
沖縄への上陸侵攻は、その為の布石であり、日本軍が得意とする粘ってくる部分を抑える為の"とどめ"でもあった。
沖縄が落ちれば、日本本土への侵攻は時間の問題であり、この大戦において勝利したも同然であった。
その為、アメリカ軍は、ドイツや欧州で戦っていた部隊も召集し、沖縄を何としても取ると、本気で思っていた。
イタリアやドイツが既に降伏した事もあってか、アメリカ軍は何の遠慮もなしに、増派する事が出来ていた。
アメリカ軍としては、一日でも早く、大戦を終わらせたかった。その為に、沖縄にこだわった。アメリカ軍の、沖縄への侵攻の主力部隊は、皮肉にもパールハーバーで大打撃を与えた、アメリカ海軍太平洋艦隊であった。
アメリカが、負けられない意地を持っていたのは、その奇襲に対する報復でもあった。アメリカ海軍の凄い所は、たとえ多くの艦艇や人員を破壊されても、すぐに別の艦艇を修理し、建造する事が出来るリカバリー能力に優れており、そこが日本海軍との決定的な違いでもあった。
それを可能にしたのは、やはり鉱物資源や石油生産量において、日本の何十倍もあった事と、アメリカ海軍が世界に誇る造船技術があったからこそ、なせる技であろう。
アメリカ海軍が、今でも、世界において右に出る者はいない。と言わせる理由がそこにはある。強い海軍と言うのは、何も最新鋭戦艦や航空母艦を建造出来るだけでは、駄目だ。リカバリー能力の高い海軍こそ、真に強い海軍であるのだ。




