表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ホテル大和~史上最高にして最低の戦艦~  作者: 佐久間五十六


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

80/99

死に方用意

 「死に方用意」という命令が日本海軍にはあった。

 要するに次の戦いで生き残ろうとは思うな。死ぬ心構えを持て。そういう命令である。

 命じる側も命じられた側も辛い。

 何せ生き残る可能性が0%だと言い切っているようなものである。

 ただ、この命令と特攻は、本質的に異なるものであると、留意しておきたい。

 「死に方用意」は、死ぬことを前提とした命令であるが、特攻の場合は100%死んで英霊になれ。確実に死んで来い、生きて帰ってくるなという命令であり、作戦自体も致死率の高いものが多い。

 「死に方用意」→「特攻」と言う流れが自然な流れだが、日本海軍が命じた特攻は、死に方用意を省いていた。

 実質的には、特攻は志願者のみで構成されていたとされているが、現状はそうではなかった。大戦も末期になると、特攻隊員の選抜が軍の専権事項となり、ほぼ強制的に特攻に行かされた。

 特攻から逃げる事が出来ずに、無理矢理行かされたという事例も、中にはあった。

 戦艦大和も最後は水上特攻という形で、出撃前に「死に方用意」を行ったとされている。

 坊ノ岬沖に沈められる事になる運命の大和は、死に方用意が出来ていたため、航空機を使っての特攻とは、少し分けるべきかと思う。

 死ぬ準備をしろとは、何ともお門違いな命令である。本来、軍人は戦いの中で結果を出してなんぼのものである。失敗すれば待っているのは死だ。

 そんな事は、命令されるような事ではない。そんな兵隊の心の叫び声が聞こえてくるのは、悲しい事だ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ