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ホテル大和~史上最高にして最低の戦艦~  作者: 佐久間五十六


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75/99

ドラスティックな大和

 大艦巨砲主義の真髄は、大きな艦船であればあるほど強力な力を発揮するという考え方が、根底にはあった。

 しかし、大きくなればなるほど、小回りは利かなくなりスピードも遅くなる。

 撃沈される可能性は少なくなるかもしれないが、的が大きい分ターゲットにもなりやすい。

 でかければ良い訳ではないのである。46㎝の大きさを誇った大和の主砲は、確かに当たればアメリカ海軍の空母とてただでは済まない。

 だがそれは、命中すればという仮定の話である。当たらない主砲程活用方法のないものはない。

 世界の潮流は、航空機や空母を運用した機動部隊の育成にあった一方で、未だに大艦巨砲主義者が幅を効かせていたのも事実だった。

 艦隊決戦こそ海戦の王道にして常道。それが日本海軍のロシアを倒した時以来の伝統であった。

 もちろん、艦隊の一員としての戦艦の役目はそれなりにあった。

 だが、最早戦艦一隻で戦況が変わるような事はなく、むしろ鈍足な戦艦はお荷物になりかねない危うい 状況であった。

 デカイ=強いという概念が通用したのは、せいぜい日露戦争の頃まで。

 それほどに、航空機の登場はドラスティックで強烈な印象を相手に与えた。

 大和の場合も似たようなものがあり、いつの間にか連合艦隊の旗艦になって指揮をとっていたという、それが一応機能していたのが、大和の戦歴だろう。

 だが、日本人はいつの間にか大和不沈論議を持ち出し、大和を失えば日本海軍の士気に直接関係するほどになっていた。

それを恐れて、大本営は、大和ホテルを経営し始めたという論もある。

 結果として見れば、大和は戦場で大暴れすることはなかった。というより出来なかった。

 戦後の安全保障環境が整うまで、デカイ=強いという概念は残るが、それでも空母や護衛艦が大きい程、艦載機も増えるし、相手に与えるプレッシャーも大きくなる。

 大艦巨砲主義は廃れ行く運命にあったが、それでもその概念は、形を変えて残っている。

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