知っておきたい海軍用語
海軍用語①海軍三校 海軍三校とは、海軍兵学校、海軍機関学校、海軍経理学校の三校の事を指す。この三校の中で格が上だったのは、海軍兵学校である。終戦までこの三校は存在し続けた。
海軍用語②naval holiday 直訳すると海軍の休日。意味は似たようなものである。ワシントン軍縮会議において日本海軍は3 、イギリス海軍5、アメリカ海軍5という比率を遵守せねばならなくなった。これにより、日本海軍は主力艦艇の建造を中止せねばならなくなり、それにより生じた空白の期間の事。
海軍用語③バッタ 日本海軍伝統の制裁に用いる道具で、一メートル程の木の棒である。バッタによる制裁は一部によると、鉄拳制裁よりもハードなものだったという。
海軍用語④バルジ 魚雷の威力の滅殺と急速注排水の為の装置。
海軍用語⑤特技率 普通科、高等科、特修科のいずれかの練習生過程を終了したもので、下士官昇進の為の証明書と言われていた。
海軍用語⑥術科学校 兵科と機関科があり、兵科ならば砲術、航海、通信の術科学校があり、機関科ならば工機学校があった。これらの術科学校を卒業するのも、出世の近道と言われた。
海軍用語⑦ラッタル 艦艇の中にある昇降階段の事。
海軍用語⑧ハンモック 釣床の事で、狭い艦艇における兵隊の重要な床になった。これに習い海軍には、ハンモックナンバー(卒業席次)なる言葉もある。
海軍用語⑨ランチ 内火艇またはカッターの事であり、てこぎボートの事。
海軍用語⑩軍属 軍隊の構成員ではないけれども海軍の許可を得て軍の勤務に従事する者の総称のことを言う。主に理髪手や洗濯手やコックなどが、日本海軍には存在した。もちろん彼らは、それらによって生計を立てているため、言うなればお抱え職人のようであった。




