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まんがのはなし  作者: チャーハン
2/2

宜しくお願いします 最近きなこが美味いです。

漫画の持ち込みは結構シビアだ。

スパスパと流れるように読まれたり、ひどいケースでは新人の目の前でシュレッダーにかける編集者もいたくらいだ。

だから丁寧に見てくれたのはすごくすごく嬉しい。

読み終えた真木川さんは笑顔でにこやかに言った。

「滝本、馬鹿にするのも大概にしろよ」

「え?真木川さん?」


「帰ってくれ」


僕は家に帰るとリュックから原稿を取り出して床に叩き付けた。

「なんだよ・・・なんなんだよ!!」

そして泣き崩れた。

最悪最悪最悪最悪最悪最悪最悪。

封筒をゴミ箱に捨ててポテトをかじりながら、ひたすらテレビを眺めていた。 ドアを開けて母さんが入ってきた。


「奏、この机の上にある紙は何・・・?ゴミ箱の封筒、漫画の原稿よね」


「母さん・・・」


「雪と同じ様になりたいの!?いい加減にしてよ!!雪もあんたも漫画漫画、おかしいんじゃないの!!」


「雪を馬鹿にするな・・・僕は才能はないし、くだらない漫画しか描けない。でも漫画はくだらなくない!」


僕はコートを着てゴミ箱から封筒を取り出してほこりをはらう。

「どこいく気、奏」


「病院だよ、雪に会いに行く」

母さんは眉間にシワをよせガリガリの体をよたつかせた。

まるで絶望に飲み込まれるように。

ありがとうございます

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